歌川広重が画いたような松の木が壬生町にも?

リングのように、自然に丸い輪になった松の木が画かれた浮世絵がある。
江戸時代の浮世絵師歌川広重の『名所江戸百景』に、「上野清水堂不忍池」と「上野山内月のまつ」として画かれている。
それが「清水観音堂の月の松」だ。
私が道すがら見かける松の木を見るたびに「清水観音堂の月の松」と重なる。
枝分かれの部分は、大きく綺麗なアールを形成し、更に向かって左の枝は、その先で同じように少し小さめの、これ又綺麗なアールで枝分かれしている。
《不調和の中の調和》的バランスをとって立っている。
周りは草茫々としていて、この松の木に気をとめる人は少ないかもしれない。
「清水観音堂」の舞台に立つと、目の前に「月のまつ」が植えられている。
将来丸い輪になろるように、人工的に造られた本物の松の木だ。
あと何十年したら浮世絵のような丸い輪に成長するのやら。その頃私は・・・?