まろやかで優しいスープ『中華徳大』
50年近く、荻窪で店を構える店主の青柳禎一さんのこだわりは「口当たりの良さ」。それを実現させるため、スープには豚骨と鶏がら、煮干しだけでなく、さらに昆布、サバ節、貝柱、そして干しエビを加えたことで深みのある優しい味わいに。「大人だけでなく子供にも人気で顔をうずめてスープを飲み干す子もたくさんいるよ!」というのも納得。中太のストレートタイプの麺ともよく絡んでツルツル・シコシコの食感がもうたまらない!
『中華徳大』店舗詳細
特製ちぢれ麺が味の決め手に『荻窪ラーメン十八番』
「昔ながらの中華そば」というイメージが根強い荻窪のラーメンの中でも異色の存在となっているのが『荻窪ラーメン十八番』の名物、特製十八番。醤油ラーメンに豚バラのニンニク炒めにニラとネギをトッピング。ニンニクならではの食欲をそそる香りとスープをひと口飲んだだけでもガツンと来る味わいがたまらない。そこに「ひとつひとつ手で揉み込んでいる」と店主の馬塩泰治さんが語る特製のちぢれ麺がベストマッチ。一度食べたら病みつきになること間違いなしだ。
『荻窪ラーメン十八番』店舗詳細
瀬戸内エリアの食材にこだわった出汁が絶品!『ねいろ屋』
「化学調味料を使わないでイチから出汁を取るスープが味の秘訣」と店長の海後育恵さんが語るように、オーナーの出身地、瀬戸内エリアこだわりの食材で勝負する『ねいろ屋』。自慢の瀬戸内しょうゆらーめんは伊吹いりこと愛媛のブランド鶏の媛っこ地鶏をベースに4種類の醤油を掛け合わせた自慢の一杯。サッパリとしてコクのあるスープはまさにオンリーワンの味わいで、レンゲが進むこと間違いなし。トッピングされる2種類のチャーシューも要チェックだ。
『ねいろ屋』店舗詳細
自慢の焦がし醤油スープで新風を巻き起こす『益荒男』
「ラーメン激戦区である荻窪で勝負して、多くのラーメンファンに認められる1杯を作りたい」という店主の小島勇さんの思いから2021年3月にオープンした『益荒男』。煮干しをベースにした醤油スープのお店が多い中で、鶏と豚、そして魚介の3種のスープと焦がし醤油を合わせた焦がし醤油ラーメンがウリで、ひと口食べると胃袋にガツンと入ってくる濃厚さがたまらない。食べ進めていくうちに柚子の風味も効いてきて清涼感が増すため、気が付いたら1杯ペロリと食べちゃうこと請け合い。
『益荒男』店舗詳細
こだわり抜いたチャーシューが味の決め手に『マツマル』
もともとはお肉屋さんだった『マツマル』の自慢はなんといっても特製のチャーシュー。中でも「このラーメンにしか使わない」と2代目店主の小林隼人さんが語るマツマルラーメンには上質な豚肉を使用したチャーシューでスープを覆うほど盛られている。鶏ガラベースのスープは昔ながらのすっきりとした味わいで、チャーシューの味をさらに引き立てる。中太のちぢれ麺をすすりながらチャーシューをひと口噛めば、脂身の甘みに思わず顔もほころぶだろう。
『マツマル』店舗詳細
昭和レトロな懐かしい味『中華そば春木屋 荻窪本店』
昭和24年創業の『春木屋』は戦後のヤミ市があった時代に屋台から始まり、現在も昔なつかしい中華そばを堪能できる。自家製の手もみちぢれ麺に和風の出汁が効いたスープの王道の味。初代の味を守りつつ、季節やその日の天気によって少しずつ改善し、常にベストな状態で提供するのがこだわり。昭和の食通も、そうでない人も魅了する不動の人気店。
『中華そば春木屋 荻窪本店』店舗詳細
地元民が通う隠れ家的お店『ラーメン久保田』
荻窪出身の夫婦が営む『ラーメン久保田』は豚骨醤油の中華そばで勝負をかける。濃厚なのにさらっと食べられる、飽きのこない味が特徴。小麦の香りが活きる風味豊かな麺は、アルコールも保存料も不使用。お腹も心も優しく満たしてくれる味は、一度食べるとまた足を運びたくなる、日常使いにしたい名店。
『ラーメン久保田』店舗詳細
とろける肉が絶品の“濃菜麺”『濃菜麺 井の庄 荻窪店』
『濃菜麺 井の庄 荻窪店』では低温調理のチャーシューがのった“濃菜麺(こいさいめん)”が食べられる。2晩かけて味付されたのち、6時間半ほどじっくりと火を入れて仕込まれるチャーシューはとろけるうまさ。どろどろの豚骨スープをよく持ち上げる麺はモチモチの太麺で食べ応え抜群。柔らかく煮込まれた野菜も絶品だ。サイドメニューのジロべジも人気メニュー。茹でた野菜に特製の背油のタレがからみ、やみつきになる一皿。
『濃菜麺 井の庄 荻窪店』店舗詳細
旅のおいしい記憶を麺で再現『旅人の木』
吉祥寺と三鷹の間の住宅地で営業していたが、店主・藤田優彦さんが長年慣れ親しんできた荻窪に2013年に移転。店名にある通り、店内は木の温もりを感じさせ、店主が海外の旅先で購入したステッカーや看板などが飾られている。メインは汁なし系で、看板の油そば700円はモチモチの太麺をにピリ辛ダレを絡ませてわしわしと食べるパンチのある麺だ。また、数量限定の旅の台湾まぜそば850円やカレースパイスがきいた旅のインドまぜそば820円もファンの心を掴んでいる。
『旅人の木』店舗詳細
取材・文=速志 淳、宇野美香子、福嶌 弘 撮影=金井塚太郎、宇野美香子、福嶌 弘