【吉祥寺駅東口】
黄金比で合わせたトリプルスープが旨い『Tombo』
住宅地が続く井の頭通り沿い。基本のスープはトリプルスープ。名古屋コーチンの鶏スープと、国産豚の豚スープ、真昆布やシイタケ、カツオや鯖節などの和風出汁を合わせている。醬油の旨みソバ980円のスープをひと口飲めば、醬油のキレを感じながらも、出汁風味とコクが残る深い味。麺は北海道産小麦100%を使った細ストレート麺で、極上のスープを絡め取ってくれる。豚バラ肉を使用した自家製チャーシューや有明産の香り高い海苔、自家製メンマなど、それぞれの旨さを実感できる。
『Tombo』店舗詳細
ガッツリと朝ラーでも堪能できる家系ラーメン『ラーメン 洞くつ家』
横浜家系ラーメンはいくつかの流派に分かれるが、この店は『六角家』の姉妹店。スープは濃厚な豚骨感と適度なとろみがあり、パンチも十分で、うっすら浮いた鶏油の香りもたまらない。麺は家系ファンにはおなじみの酒井製麺の特注麺。適度なウェーブによりスープが抜群によく絡み、噛むごとにもっちりとして反発してくるような強い弾力。ぎゅっと味が染み込んだチャーシューやスープをたっぷりとすった海苔やほうれん草なども旨い。
6時から営業しており、朝ラーを求めて朝から訪れる客も多いのも特徴だ。
『ラーメン 洞くつ家』店舗詳細
マグロの旨みが効いたスパイスカレーラーメン『築地スパイス食堂 かぶと』
「かぶと」とはマグロの頭の部分のこと。インド料理研究家の渡辺玲さんに師事した店主・吉岡さんが本格的な南インドのカレーとマグロの旨みを融合させた。このカレーの原点は、かつての築地魚市場にある。高級寿司店のマグロを扱う『まぐろ藤田』の店内に、スパイスや鍋を持ち込み、まぐろのカレーを作って市場関係者にふるまったことが始まりだ。そこで好評を得たレシピに、改良を重ねて作り上げたカレーがラーメンでも食べられる。
『築地スパイス食堂 かぶと』店舗詳細
何度でも食べたくなる煮干しだしのラーメン『三鷹 大勝軒』
『永福町 大勝軒』の暖簾分け店。本店では、煮干しでダシをとったしょうゆラーメンを、2玉から提供しているが『三鷹 大勝軒』では並盛り(1玉 140g)から提供。小腹が空いた時に、飲んだ帰りに1人でじっくり楽しみめる。厳選したイワシ煮干しや、トンコツ、野菜からダシをとり、季節に合わせて柚子の表皮を加えるなど微妙に調整している。手間暇かけた味が美味しく優しい。飽きのこない、何度でも通いたくなる一軒だ。
『三鷹 大勝軒』店舗詳細
【吉祥寺駅北口】
ハモニカ横丁の老舗・町中華でラーメンと餃子を味わう『珍来亭』
ハモニカ横丁の創成期、昭和26年(1951)創業。ラーメン(しょうゆ)650円は、チャーシュー、メンマ、小松菜、海苔、ネギがのった王道のスタイル。薄く脂の浮いた鶏ガラベースのスープはすっきりした旨味で、太縮れ麺のモチッとした食感がよく合う。チャーシューは豚肉の塊で作っているため、そのときによってさまざまな部位がトッピングされ、チャーシューメンと特製ラーメンには、肩ロースの中でも一番やわらかい希少部位が入る。キャベツたっぷりの餃子6個450円とともに味わおう。
『珍来亭』店舗詳細
濃厚でフレッシュな豚骨スープが自慢の『九州らーめん 祥』
博多ラーメンや熊本ラーメンなどをアレンジした豚骨ラーメンが味わえる。自慢の豚骨スープは豚の頭、ゲンコツ、背脂を使用し、じっくりと3~4時間かけて煮込む。下処理をしっかりとしているので、独特な臭みや雑味がない。おすすめは特金祥らーめん990円。スープは、濃厚だがやや甘さもあり、弾力があって喉ごしのよい麺がコクのあるスープをまとって旨みが増す。豚バラとロースの2種類のチャーシューや角煮なども絶品だ。紅ショウガをはじめとした味変アイテムも豊富。
『九州らーめん 祥』店舗詳細
オリジナルの二郎系をを目指した『ハナイロモ麺』
丼からはみ出んばかりのトッピングが特徴的な二郎系ラーメン。スープは、豚骨、ゲンコツ、背ガラを煮込んだもので、継ぎ足しで作っている。麺は普通の小で240g、ミニで150g、大盛りは400g。小ラーメン・豚1枚900円+豚マシ1枚120円、無料のトッピングを全部入れれば、圧巻のボリューム。スープは。クリーミーながらもしつこさを感じさせず、モッチリとした太麺がさらにおいしくなる。ニンニクやトウガラシの刺激が加わったスープとともに麺、チャーシュー、野菜を食べ進めよう。
『ハナイロモ麺』店舗詳細
『MONTANA』のまぜそばは、刺激的なドライカレーが味の決め手
オープン当初はカレーのみだったが、2018年からつけ麺や混ぜそばを出すようになった。おすすめはモンタナカリー混ぜそば1000円。丼の中央には店主が研究を重ねたドライカレーがのっている。辛さは7段階あり、レベル7は刺激的な辛さ。卵黄やネギ、パクチーなどのトッピングと、醤油ダレなどで味付けされた太麺とをよく混ぜあわせよう。太麺は硬めながら、噛むとモッチリとおいしく、ドライカレーのスパイシーさと卵黄のまろやかさ、パクチーの独特の風味が広がる。卓上のナンプラーや酢を入れればアジアンテイストになる。
『MONTANA』店舗詳細
油そばの元祖といわれる名店で野菜たっぷりの一杯を『ぶぶか』
1995年の創業初期から油そばを提供。『ぶぶか』伝統の昔ながらの濃い味わいを求めるならば黒丸がオススメ。創業以来注ぎ足した醤油ダレとオリジナル配合の油が味の決め手。ひと口すすれば、醤油とゴマの風味が広がり、強い弾力で歯ごたえ満点の太麺がどんどん進む。2日かけて作る豚バラチャーシューは提供時に温めるので、脂の甘みと旨さを感じる。黒丸 草食系油そば910円は、味付きのモヤシやキャベツ、白髪ネギ、ほうれん草がたっぷり。ザクザクとした野菜の歯ごたえとモッチリ太麺、濃いめの味付けなどがマッチする。
『ぶぶか』店舗詳細
日替わり卵で味変も楽しめる『成蹊前ラーメン』の二郎インスパイア系
成蹊大学正門近くにある『成蹊前ラーメン』。毎日注ぎ足しながら作るスープは豚のエキスが出て旨味がたっぷり。強烈なパンチがあるもののしつこさは感じない。自家製の極太麺はガッシリとした歯ごたえでモッチリ感もあり、スープの旨さをより引き立ててくれる。提供前に炙るチャーシューは、柔らかくて食べごたえ満点だと好評。ヤサイやニンニク、アブラ、トウガラシなどの無料トッピングでカスタマイズしよう。中ラーメン730円。日替わりで登場する本日のspecial卵100円をつけながらたべれば究極の味変を楽しめる。
『成蹊前ラーメン』店舗詳細
【吉祥寺駅南口】
鴨や大山鶏で作る旨み凝縮のスープに感動!『らぁ麺 さわ田』
女性の一人客も多いという行列店。鴨と大山どり炭火焼鴨ロース麺(4枚)1300円は鴨の胴ガラや鳥取県・大山(だいせん)どりの丸鶏の濃厚なスープ。見た目と異なり、濃厚で芳醇。パンチのある鴨出汁と、鶏の旨味を存分に楽しめ、そばの出汁に近い味だ。全粒粉の細ストレート麺はコシが強く、スープがよくしみ込むので、麺と出汁の一体感もいい。噛むほどに旨みを感じる鴨ロースは、炭火の香ばしさと甘い脂が見事に調和している。刻み玉ネギのシャッキリ感もアクセントになっている。
『らぁ麺さわ田』店舗詳細
ベジポタスープと極太麺が絡む!軽い食べ応えの『つけ麺 えん寺 吉祥寺総本店』
ベジポタスープ発祥の店で、濃厚な豚骨と魚介に野菜が溶け込んだベジポタスープが好評。ベジポタ味玉入りつけ麺950円が人気。つけ汁をひと口すすれば、魚介の香りのその後に濃厚なトロトロ感が口を支配する。豚骨や野菜などが相まって凝縮された深い旨みがあるがさっぱりとしている。特注の胚芽極太麺は小麦の風味が抜群で、つけ麺らしい弾力のあるシコシコ感がある力強い麺だ。濃厚なスープが絡みつくため、お代わり1杯無料だ。
『つけ麺 えん寺 吉祥寺総本店』店舗詳細
魚のアラで取った極上の塩スープにハマグリの旨みが加わる『麺屋海神 吉祥寺店』
新鮮な魚のアラで作るので、凝縮された魚介の深い味わいの塩ラーメンが堪能できる。吉祥寺店限定の「あら炊きはまぐりらぁめん」(おにぎり付き)1595円は、鮮度抜群のハマグリを使用。上品な魚介系に、ハマグリの出汁が加わり、洗練された磯の風味が広がる。味だけでなくプリプリとしたハマグリの食感もいい。しっかりとした歯ごたえの麺がスープを受け止めている。締めには刻んだへしこが入った焼きおにぎりで雑炊風に楽しもう。
『麺屋海神 吉祥寺店』店舗詳細
家系激戦区でも随一の超濃厚さを誇る『武道家 吉祥寺店』
人気は特製らーめん1050円。スープは1回に100~120㎏という大量の豚骨を超強火で煮込んでトロッと濃厚な味に仕上げているという。濃厚さはあるが、後口は意外なほどスッキリとしている。家系御用達の酒井製麺の中太麺を合わせる。小麦の風味が伝わる麺と濃厚な醤油トンコツスープが相まって、箸が止まらなくなる。トロリとした半熟味玉や九条ネギのシャキシャキ感と風味がよく、肩ロースチャーシューは食べ応えがあって旨いと特に評判。ライス100円と忘れずに注文しよう。
『武道家 吉祥寺店』店舗詳細
取材・文・撮影=ミヤウチマサコ、千葉香苗、速志 淳、新井鏡子 構成=アド・グリーン速志