外カリッ&中ジュワッの手作りパンプディング。『くぐつ草』

くぐつ草パンプディング700円。コーヒーか紅茶がつくセットは1200円。

吉祥寺駅ほど近くのアーケード街の地下にある老舗カフェ。380年以上の歴史を持つ江戸糸あやつり人形劇団『結城座』が昭和54年にオープンし、まるで洞窟のような店内は細部にまで劇団のこだわりが詰まっている。

店で長年愛されてきた自家製レアチーズケーキと並んで人気のデザートメニューが、店内のオーブンで焼かれたパンプディング。プリン液をパンにたっぷりと塗りこみ、オーブンでこんがりと焼いた生地は、一口かじるだけで心地よいバターの香りとプリンの優しい甘さがジュワッと染み出す。食べやすい小ぶりのサイズなので、同店の看板メニューであるくぐつ草カレーを味わったあと、食後のデザートとして注文するのもおすすめだ。

『くぐつ草』店舗詳細

住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-7-7 島田ビルB1F/営業時間:10:00~22:00 ※2021年9月現在は20:00まで/定休日:無/アクセス:JR中央線吉祥寺駅より徒歩2分

甘いオレオ×酸味のあるチーズケーキの相性抜群!『alley cafe(アリーカフェ)』

SNSを見て訪れる若者も多い、オレオのニューヨークチーズケーキ680円。

吉祥寺で9年半ほど営む『alley cafe(アリーカフェ)』は、駅から徒歩3分の雑居ビルの一角にひっそりと構えている。わずか20席ほどのこぢんまりとした店内は心地よいBGMが流れ、本棚にはさまざまなジャンルの本が並べられるなど、つい長居をしたくなる空間だ。

オープンから変わらない看板メニューは、見た目にもおしゃれなオレオのニューヨークチーズケーキ。砕いたオレオをたっぷりと生地に練りこみ、その上にオレオをぎゅうっと敷き詰めオーブンで焼きあげている。甘いオレオと酸味のあるチーズケーキの味わいと食感の対比が楽しめる。夜にはオリジナルカクテルなども提供するため、一人で訪れてゆっくりと1日を締める人も多い。

『alley cafe(アリーカフェ)』店舗詳細

住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町1-1-8 けやきビル3F/営業時間:11:00~フード22:00LO・ケーキ&ドリンク22:30
※緊急事態宣言中はフード19:00LO、ケーキ&ドリンク19:30LO/定休日:火/アクセス:JR中央線吉祥寺駅から徒歩3分

旬のフルーツが盛りだくさんの自家製パフェ。『コマグラカフェ』

取材時に提供していたのは、いちじくとブドウのパフェ1200円(現在は変更)。

およそ20年にもわたり地元で愛され続けたダイニングバー「こまぐら」の名を受け継いだカフェ。ダイニングバーで使っていたテーブルや椅子をそのまま使用しながら、新しいものも取り入れた“ごちゃまぜ”の空間をコンセプトとしている。

旬の果物を使った自家製パフェは、スイーツの中でも特に人気が高いメニューだ。グラスにごろっと盛り付けられた旬の果物は、フレッシュで頬がほころぶほど甘い。果物のほかにも、クランブルやゼリー、アイス、メレンゲなどさまざまな素材を使っているので、最後の一口まで味わいや食感のちがいを楽しめる。パフェの内容は果物の仕入れによって変化するため、変わるたびに訪れるファンも多い。店のインスタグラムでは随時パフェの情報を更新しているため、狙って食べに来たいパフェがあるときは、そちらをチェックしてから訪れるのがベストだろう。

『コマグラカフェ』店舗詳細

住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2丁目14-28 3F/営業時間:12:00〜18:30LO(2021年9月現在)/定休日:月・火/アクセス:JR中央線吉祥寺駅から徒歩5分

猫の形がユニークなふんわり絶品フレンチトースト。『TEA HOUSE はっぱ』

愛らしい猫型のフレンチトースト700円。添えられたフルーツは季節によって変更。

「とびらを開けば絵本の世界」をコンセプトとする、吉祥寺のテーマーパーク『吉祥寺プティット村』内にあるティーハウス。森の中に迷い込んだかのような木のぬくもり溢れる空間で、種類豊富な紅茶やスイーツなどをゆっくりと味わえる。

一番の人気メニューは、猫型がかわいらしいフレンチトースト。国産小麦を使った生地は、一つひとつ店内で丁寧に焼き上げられている。ふわっとジューシーに焼き上げられた生地は、シロップと生クリームをたっぷりつけて味わいたい。小川のせせらぎを聞きながらくつろげるテラス席や、親子連れにうれしい小上がりになった座敷など多種類の席があるので、多彩なシーンで利用できるのも魅力。『吉祥寺プティット村』内には、猫カフェや雑貨店もあるため観光気分で楽しもう。

『TEA HOUSE はっぱ』店舗詳細

住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-33-2 吉祥寺プティット村/営業時間:11:00~20:30LO ※感染対策中は11:30~18:30LO/定休日:無/アクセス:JR中央線吉祥寺駅から徒歩5分

クラシックなタルトは紅茶とぴったり。『coromo-cya-ya(コロモチャヤ)』

りんごのタルト770円とアッサム715円の組み合わせは秋らしいこっくりとした味わい。

ガラスで仕切られた空間に、紅茶がメインのカフェとシャツブランドのショップが隣接。カフェ店主でありデザイナーでもある中臣さんが丁寧に作りあげたもの、シンプルにおいしいと思ったものだけを提供している。

カフェでは、普段紅茶を飲まない人でもカジュアルに楽しめるよう、季節や注文したスイーツなどに合わせておすすめの紅茶を提案してくれる。種類豊富なタルトメニューは、フランス伝統のタルトのように固めの生地が特徴。その中でもりんごのタルトは、同店で一番初めに作られた王道のタルト。バターやきび砂糖、白ワインでソテーしたりんごをタルト生地に並べてオーブンで焼き上げた生地はサクッとした食感で、芳醇なりんごの甘さがマッチし素朴ながらも深みを感じる味わいだ。

『coromo-cya-ya(コロモチャヤ)』店舗詳細

住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町1-8-11 弥生ビル2F/営業時間:11:30~18:30LO/定休日:火/アクセス:JR中央線吉祥寺駅から徒歩2分

真四角のチーズプリンで夢見心地。『ヒトクサ/くろもじ珈琲』

チーズプリン460円(写真左)は、吉祥寺・西荻窪店どちらでも愛される鉄板スイーツ。

吉祥寺駅から徒歩で約6分の路地に佇む、花屋内にあるカフェ。西荻窪にある本店でも提供される、真四角の形が印象的なチーズプリンが看板スイーツ。生地にクリームチーズを入れた甘さ控えめのプリンは、チーズの酸味とほろ苦いカラメルが相性バツグン。なめらかな舌触りで、最後の一口まで夢中になって食べ進めてしまう。また、ハーブティーのような華やかな香りがするくろもじ茶も、一度出会ってしまうと忘れられそうにない印象的な味わい。カフェインレスなのも魅力的だ。

また、オーナーが庭師をしていることもあって、花屋には山野草を中心とした植木や鉢で育てる植物が豊富に揃う。カフェで一息ついたあとは、ぜひ植物にも注目してほしい。

『ヒトクサ/くろもじ珈琲』店舗詳細

住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-7第2高島荘1F/営業時間:11:00〜17:00/定休日:木(金は花屋のみ営業)/アクセス:JR中央線吉祥寺駅から徒歩6分

手間暇かけた焼きリンゴは歴史を感じる味わい。『茶房 武蔵野文庫』

左が数量限定の焼きリンゴ700円。鮮やかな黄色のクリームソーダは750円。

1985年(昭和60年)創業の老舗喫茶。店名はかつて早稲田大学の近くにあった、井伏鱒二や五木寛之ら稲門文士たちの集いの場となっていた喫茶店「早稲田文庫」から受け継いだ。店内には「早稲田文庫」から引き継いだ蔵書や工芸品が数多く残されている。

そんな同店の創業から変わらない冬の定番デザートが焼きリンゴ。昔ながらの調理方法で手間暇かけて作られている焼きリンゴは、りんごのほど良い酸味とシナモンの香り、豊かなラム酒とレーズンの風味が重なり、シンプルな見た目からは想像もできないほど複雑な味わいだ。同じく定番のドリンクであるクリームソーダは、目が覚めるほどの鮮やかなイエローが個性的。創業から変わらないメニューを味わいながら、歴史に思いを馳せたい。

『茶房 武蔵野文庫』店舗詳細

住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-13-4/営業時間:10:00~20:30LO/定休日:月・火/アクセス:JR・私鉄吉祥寺駅から徒歩5分

季節ごとに変化する、まろやかな甘さのあんみつ。『八十八夜』

左が八十八夜 クリームあんみつ740円。右は自家製スパイスジンジャー780円。

「からだにやさしいごはんとおのみもの」というコンセプトで、料理やスイーツ、ドリンクに至るまで素材を生かした調理を心掛けている。日本人の食生活に深く根付く雑節「八十八夜」をテーマに、有機栽培のお茶や季節感を大切にしたメニューが揃う。

クリームあんみつは、季節ごとに変わる旬のフルーツに、寒天やわらび餅、黒糖の濃い風味を感じられるさとうきびアイスを味わえる一品。さとうきびアイスは黒糖のまろやかな甘さをふんわりと感じられ、あんこの風味が黒ゴマやレモンなど季節ごとに変化するのも面白い。自家製スパイスジンジャーは、『築地御厨(みくりや)』から仕入れた生姜と天然甘味料「アガベ」、数種類のスパイスをブレンドして作った自家製シロップを加えた体に優しい特製ドリンク。また、夜になるとカフェから本格派の和食ダイニングへと表情を変えるので、時間によってさまざまに楽しめる。

『八十八夜』店舗詳細

住所:東京都武蔵野市御殿山1-2-1 御殿山デュープレックスR'S 2階/営業時間:11:00〜23:00/定休日:無/アクセス:JR・私鉄吉祥寺駅から徒歩3分

取材・文・撮影=稲垣恵美