和食出身の店主が作る出汁が決め手の1杯を味わえる『中華そば 結。』
ショウガが効いた新潟・長岡風ラーメンの人気店。大量の豚ゲンコツと背ガラ、羅臼昆布、干しシイタケの出汁、ショウガを加えて作るスープは、濁りのない清湯。これに、4種類の醤油、旨味が濃縮した黒みりんを加え、チャーシューの煮汁を加えて仕上げている。醤油ラーメンは、ショウガのしっかりとした爽やかさとともに、豚骨をはじめとした出汁の旨味が広がって、最後の1滴まで飲み干したくなる旨さだ。醤油ラーメン同様に、ショウガの風味がいい塩ラーメンや期間限定ラーメンも好評だ。
『中華そば 結。』店舗詳細
手間のかかった純和風の中華そば『中華そば 天辺月』
和食出身の店主とスタッフが作りあげる「純和風の中華そば」が評判。基本となるスープは、鰹をベースとした出汁に、鶏ガラを強火で炊く鶏白湯と、弱火で長時間炊く鶏清湯を合わせた鶏スープ、さらに皮つきチャーシューの煮汁という3つの味を加えた手間のかかったもの。醤油の風味がふわりと香る透き通り、鶏スープの濃厚な旨味と鰹の香りが混じり合い、凝縮された深い旨味がある。三元豚を使用した皮つきの豚バラチャーシューも、甘みが口の中で広がりおいしい。このほか、中太平打ち麺で食べるつけ麺も人気。
『中華そば 天辺月』店舗詳細
ハマグリを贅沢に使った和風スープが特徴の『中華そば 円月~えんげつ~』
JR大森駅ビルの複合施設「ララ」の地下1階に出店する。九十九里産と桑名産のハマグリを使用し、和食の技術で出汁を取った潮汁(うしおじる)を基本としたスープの中華そばが格別だ。ハマグリの優しい風味が広がり、後を追うようにカツオと昆布の風味が広がる。低温調理した肩ロースのチャーシューやトロトロの豚バラチャーシューもスープに負けないおいしさで、シャキッとした赤玉ネギや長ネギもインパクトが残る。ハマグリ出汁のみを使った蛤塩そばや、ハマグリの身が入った炊き込みご飯100円も合わせて味わいたい。
『中華そば 円月~えんげつ~』店舗詳細
道民のリピーターも多いという旭川風醬油らーめんの『大盛軒』
中華特有の幾何学模様である雷紋が施された看板や、白地に赤文字で「ラーメン」と書かれたのれんなどレトロ風の外観が目を引く、2022年5月オープンのラーメン店。煮干しの香りが鼻をくすぐる看板料理の醤油らーめんは、長崎産の煮干しを大量に使い12時間ほど水出ししたスープに、動物系の清湯を合わせている。あっさりとしていながらもコク深い1杯だ。中太縮れ麺が絡みつく、甘みと辛味の調和がとれたスープの味噌らーめんもおすすめ。
『大盛軒』店舗詳細
オリジナルブレンドの味噌ダレが濃厚でおいしいスープを生み出す『らーめん一会』
人気ナンバー1はみそらーめん880円。店主の沓澤(くつざわ)晃さんが、若い頃によく訪れた北海道で食べた、札幌風のおいしい味噌ラーメンを提供したいと思って生み出したという。北海道の赤味噌や信州味噌、京風の白味噌、九州の甘口の味噌などを厳選し、オリジナルにブレンド。約1カ月寝かせてなじませることによって、この店ならでは、濃厚でコクのある味噌ダレを作り上げている。濃いめのスープだが、一口すするだけで旨さを実感でき、後口もスッキリ。合わせるのはやや縮れた中太麺。力強いスープを受け止めている。ランチタイムには無料でライスがつけられる。
『らーめん一会』店舗詳細
鶏と煮干しの最高バランスのスープが自慢『東京煮干中華そば 三三㐂 大森』
大森駅西口の商店街の一角にある神奈川県川崎市の人気店『つけめん 玉』の系列店。おすすめの味玉つけめん1070円は、数種類の煮干しを中心にした魚介系、鶏の旨味が詰まった動物系、特製醤油ダレを合わせたスープが絶品。「鶏と煮干しの黄金比」を感じさせる一杯は濃厚でありながら、コクと風味が抜群だ。のど越しとモッチリとした食感、小麦の旨みを存分に引き立てた自家製の太麺は、「並」200g、「中」300gは同一料金なので、おなかのすき具合に合わせて選べる。トロリとした味玉や、旨みと食感がたまらないチャーシュー、メンマなどのトッピングもスープとの相性が抜群。
『東京煮干中華そば 三三㐂 大森』店舗詳細
取材・撮影=速志 淳、宮内雅子 文=千葉香苗、構成=アド・グリーン