外出自粛中に生まれた「全てをハイにする」遊びとは
「全てをハイにする」は食べものや飲み物に焼酎を加えて、“〇〇ハイ”にする遊びだ。外出自粛期間中のささくれた心をハイにするべく、買い出しを楽しむために生まれた。
この遊びをすると、ご近所のスーパーやコンビニのドリンクコーナーが輝いて見える。買い出しのときだけに発揮される、条件付きの脳内麻薬みたいな感じだ。
基本ルールは以下!
ルール①焼酎に入れたら美味しそうなもので割って飲んでみる
ルール②食べ物を粗末にしない
鳥取の宝、愛しの「白バラハイ」
ある日、自転車をブッ飛ばして、いつもは行かないスーパーへ行ったら、鳥取の愛のかたまり「白バラ」を発見した。妙に変わった調味料を扱っているとは思ったが、まさかの展開だ……。
これは「乾杯!」だろう。エコバックに牛乳パック4本分を突っ込んで帰り、冷蔵庫の扉が白バラでパンパンになった。
第1回の記事で紹介した通り、牛乳と焼酎は合う。白バラ牛乳は、濃厚かつのどごしなめらかで、最高の牛乳ハイが完成する。さらに、白バラコーヒーは”幻”とも言われるコーヒー牛乳だ。まずいわけがない。
白バラの飲むヨーグルトと白バラフルーツも初めて飲んだが、つるりと喉にすべりこんでいく。後味に酒っぽさが残るものの飲みやすく、牛乳→飲むヨー→フルーツ→コーヒーの1ターン目でお腹がいっぱいになった。
バリエーション豊富なご当地ドリンクハイ〜乳酸菌系ドリンク編〜
白バラを飲んでからというもの、ご当地ドリンク熱が高まってアンテナショップへ行くことに。第2回目の記事で紹介した北海道限定の「カツゲン」ハイが美味しかったことを受け、乳酸菌系のドリンクを集め、飲み比べてみた。
ヨーグルンソーダは、乳酸菌入りの“炭酸飲料”で他の2種類は乳酸菌飲料と表記されている。健康に良さそうなので、焼酎を入れて飲んでもきっと大丈夫。
爽やかな関西弁女子「ヨーグルンソーダハイ」
東京ではあまり見かけない「ヨーグルンソーダ」は、大阪に本社があるサンガリアから発売されている。ミルキーで甘さ控えめ、シュワシュワ炭酸とかなり酒向きの味わい。焼酎を入れるとカル○スサワーのあっさり版といった感じで、みたこともない初恋の爽やかな関西弁女子が頭に思い浮かんだ。
宮崎県民のソウルドリンク「ヨーグルッペハイ」
宮崎で誕生した「ヨーグルッペ」は南九州を中心に35年以上愛されてきた味。近頃ではアニメ映画に登場した影響で全国的に販売されているそうだ。マ○ーに近い味わいで、酸味がまろやかで甘みも強いため、焼酎をドボドボ入れてもゴクゴクいける魔法の飲み物だった。
3時に飲みたい高知県民の味「リープルハイ」
高知県民なら誰もが飲んだことのある「リープル」。甘〜くておやつに飲みたくなるやさしい味わい。調べてみると、過去にリープル味のリキュールが発売されたこともあるよう。これは公式で酒に合うといったも同然……。濃厚なので炭酸割りにしても、バッチリ。
ご当地ドリンクは大衆に愛される〇〇ハイになる!?
今回、飲み比べていて非常にワクワクした。ご当地ドリンク(特に乳酸菌飲料)は、初めての人でもなぜだか懐かしさを感じ、また地元の人も親しみをもって飲むため「大衆に愛される〇〇ハイが生まれるかも!?」と考えたのだ。
地元で培ってきたポテンシャルをハイにすることで、革命が起きるかも。そんな日を夢見て研究を続けていきたい。
おまけ
銀座の交通会館と周辺のアンテナショップへ行ったので、指がちぎれそうなくらい買い物をしてしまいました。北海道と沖縄が5分で行き来できる(アンテナショップ間)、あそこは魔境です。
文・撮影=福井晶