久しぶりの酒場に繰り出す念願の夜、一番に想定される悲劇は「立ち飲みで脚が疲れちゃう」ことだ。リモートワークで満員電車に揺られる機会も減った方ならなおさら。太ももとふくらはぎがだるくなり、2杯目を頼まずして「座れるお店に行かない?」……ピンヒールの華奢なレディならまだしも、そんな情けないセリフは言いたくない!

そう、まず鍛えるべきは脚。“立ち飲み筋”である。

せっかく鍛えるからには、お酒好きのマッチョなお兄さんにお手本を見せてもらいたい。そんな欲張りな希望にぴったりのナイスガイを発見して、小躍りしながら協力をお願いしたのがこの方だ。

しらぴょん
5年前、離婚を機にボディメイクのコンテスト出場を目指してトレーニングを始め、その変貌ぶりが国内・海外の多数のメディアに取り上げられた。現在も年に5~6回コンテストに出場し、入賞も多数。趣味はサーフィン。

オリジナルのタンクトップに着替えながら、「外出自粛でかなり体重増えちゃいました。今日のために5キロ落としてきましたけど」なんてサラリと言ってのける男の名は、しらぴょん! うーん、ここ数カ月で5キロ増やして臨んだ筆者は耳が痛い……。

「でも、5キロ増えたということは、5キロ減らせるということですから」というカッコいい言葉で気を取り直し、早速トレーニング開始だ。

今回鍛える“立ち飲み筋”は、立ちっぱなしで最も酷使されるであろう太ももとふくらはぎ。「自重スクワット」で太ももを、「カーフレイズ」でふくらはぎをバキッとやろうぜ。

太ももを鍛えるには「自重スクワット」

スタートポジション

まずは両足を肩幅に開き、両手は指先が鎖骨~肩に触れる程度に胸の前でクロスする。

腰を落とす

前を見たまま、太ももが水平になるまで腰を落とす。

膝を曲げる角度は100~90度が目安。

動作をゆっくりと行うとさらに効果が高い。しらぴょんさんはさわやかな笑顔でこなしているが、素人がまじめにやってみると結構キツい。

ポイント

気を付けるべきは姿勢。背中が丸まってしまわないよう、背筋を伸ばし上体を起こすことを意識しよう。

ダメな例。これじゃあただの「飲みすぎて具合悪くなっちゃった人」だ。

また、ポイントは「無理しないこと」。「やりすぎて痛めてしまったら、逆に飲み歩けなくなっちゃいますよ」……全くその通りである。

急に飲みの予定が入ったからといって、前夜に無理してトレーニングするという事態にならないよう、今のうちから地道に続けたい。

「カーフレイズ」で、ふくらはぎもバッチリ!

スタートポジション

両足は揃えるか、軽く開く程度。

かかとを上げる

かかとをくいっと持ち上げて、ストンと下ろす。

「これなら立ち飲み屋で飲みながらでもできますね」としらぴょんさん。

いつの日か、立ち飲み屋のカウンターで飲んべえ達がピョコピョコ上下する“カーフレイズ飲み”がブームになる予感……!

ポイント

これもスクワットと同様、動作をゆっくりにするとより負荷をかけられる。

また、どのトレーニングでも言えることだが、鍛える部位(この場合はふくらはぎ)を意識して行うことが大事なのだそうだ。

回数とセット数の目安は?

目安は10回×3~5セット。しらぴょんさんは基本的に5セットとのこと。外出自粛期間、存分にだらけて筋量が落ちたという方は、3セットから始めるのがよさそうだ。

また、「自重スクワット」と「カーフレイズ」は、どちらも器具や道具を使わずに自宅で取り組めるのがいいところ。羞恥心さえかなぐり捨ててしまえば、職場で息抜きも兼ねてやってみたり、散歩中に公園で試してみたっていいかもしれない。

トレーニング後の一杯!

ところで、マッチョのお兄さんって「酒は一滴も飲まん!」というイメージがあるけれど、しらぴょんさんはお酒好きなんですよね。

「ボディメイクのためには飲まないに越したことはないのですが、お酒はストレス解消になりますからね。うまく付き合いながらトレーニングできるのが一番だと思います」

全国の飲んべえが泣いた! 頼もしいお言葉!

というわけで、“立ち飲み筋”トレーニングの後はホッピーを。

マッチョは注ぐ姿までサマになってうらやましい限りである。

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“立ち飲み筋”トレーニングをマスターしたので、脚がだるくなっちゃう事態は避けられそう。しかし、久々の酒場で想定される悲劇はほかにも……。
鍛錬は続く。お楽しみに。

文=中村こより(編集部) 撮影=小野広幸
*トレーニングは、ご自身の状態に合わせ調整して行いましょう。本格的に取り組みたい方は、トレーナーなどの専門分野の方から指導を受けてくださいね。