ランチタイムはリーズナブルな定食も頼める
ランチタイムは月曜から土曜の11時半から14時まで。14時以降も休憩はなくそのまま閉店の27時まで営業している。ランチメニューはプルコギ定食880円、ビビンバ定食610円などの韓国料理や、カルビ定食900円やハラミ定食900円などの焼肉定食があり、ライスのお替りが自由で、コーヒーまたはマッコリが1杯つけられる。また、ランチタイムであってもグランドメニューからの注文も可能だ。
今回はユッケジャンラーメン730円と、グランドメニューからゴッゾリ880円を注文した。辛さを調節できるので、辛いものが好きな人は辛く、辛いものが苦手な人は辛味を弱めにすることもできる。
ユッケジャンラーメンはピリッとした辛味がたまらない。濃厚な出汁の効いたクリーミーなスープが辛味を包み込む。野菜や柔らかく煮込まれたお肉がアクセントとなり飽きがこない。
ゴッゾリは大皿に山盛りになっていて、5,6人で分け合っても充分な量だ。真っ赤で辛そうに見えるが、注文を受けてから漬けるので、噛むと白菜のジューシーな水分がジュワッと溢れて辛味を中和してくれる。旨味がたっぷりで箸が止まらない。
『丸い月』では、多めに頼んでしまって食べきれないときはテイクアウト用に包んでくれるので残しても安心だ。
マッコリはクリーミーかつさっぱりとした酸味で、辛めの韓国料理を食べた後には最適。
厨房は全員韓国人で本格的な韓国料理を提供する
『丸い月』は1999年に、韓国人である現代表、沓沢健一氏の母親が始めたお店だ。開店以来、船橋で親しまれており、外観も手直しはしているが20数年間ほぼ変わっていない。
「こだわりというわけではないけれど、キッチンは全員韓国の人でやっている」と沓沢氏は微笑む。「20年以上やっていると、やはり多少は日本人の舌に合った味に変わってきている部分もあるけれど、ありがたいことに新大久保などの韓国料理に精通している人などにも、ここの料理は本格的な韓国料理の味だと言ってもらえている」とのことだ。
たしかに、とっぴなものや流行りのメニューはないけれど、誰もが聞いたことのある親しみのある韓国料理と焼肉がそろっていて、ベッドタウン船橋の気軽な外食先としてぴったりだ。
隣には『丸い月望月店』もある。望月店はカウンター席などもあり、少し若者向けで、K-POPなどを聞きながらお酒などを楽しむというコンセプトになっている。
定番の韓国料理を本格的な味で楽しみたいときは船橋の『丸い月』に行こう
船橋で20年以上親しまれ、ランチタイムを過ぎてもお客さんが途切れずわいわいと楽しそうに食事を楽しむ『丸い月』。月を運にたとえて、運が100%満ちるようにという意味を込めて付けられた名前の通り、店内の活気に身を置くと運気が開けてくるような気分になれる。
定番の韓国料理を、本格的かつたしかな味で楽しみたいときは『丸い月』に行こう。
取材・文・撮影=かつの こゆき