東京メトロ日比谷線・東西線「茅場町」駅9or10番出口より徒歩1分程。10番出口につながるオフィス&グルメビル、KABUTO ONEと平成通りを挟んだところに今回ご紹介する「日本橋日枝神社」は建立しています。オフィス街ということもあり、各社の節目や休憩中、移動中等、スーツ姿やオフィスカジュアル姿の方々も参拝に訪れる神社です。
(午後も頑張ります、今日の会議も頑張ります。とか気軽にお参りできる環境ってちょっと羨ましい…)
オフィス街の一角ですので、広大な敷地というわけではありませんが、今の季節は枇杷、青紅葉やイチョウといった初夏の木々のざわめきが心地よい、澄んだ空間が広がります。清らかな空気をひしひしと両方の二の腕に感じるのですが、同時に肩の力が抜けるような癒しすら覚えます。
日本橋日枝神社の歴史は1590年、徳川家康が江戸城に入城したところからはじまります。そこから名を変え、1915年に現在の日本橋日枝神社となりました。主なご利益は商売繁盛や合格祈願、安産祈願等様々。菅原道真公や浅間大神といった学問や子供の健やかな成長を願う神々が祀られています。
さて。
本題のレアな狛犬はこちら。
いかがです?上を向いて口を開け、まるで邪な存在をその声で蹴散らしているかのような雄姿。こんな凛々しい狛犬はなかなかお目にかかれないのではないでしょうか。お召し物に隠れていますが、首飾りまで施されているではありませんか。
こちらの狛犬は「上向き狛犬」と申しまして、1934年に奉納された狛犬たち。1923年に起きた関東大震災からの復興を願い、運気上昇の願いが込められた石像です。
彼らの手(前足)に触れると運気が上昇するという言い伝えがあり、手元にはお賽銭もちらほら。立派な爪がありますが、ここは石像ということで遠慮なくなでなでさせていただきました。
本物の犬にこんなことすると嫌がる子が多いので、それはもう心行くまで存分に。
珍しい動物を探し求めていたところ、はたと思い出した身近な存在。
珍重なものというのは、灯台下暗しとまでは申しませんが、一度遠目に見てみると実はということがあるのだなと実感。
もともと好きな場所が、より好きな場所になった訪問でした。