オフィス街と繁華街の顔半々といった印象の新橋。その中枢ともいえる新橋駅には、東京メトロからJR、はたまた都営バスなど多数の路線や交通機関が乗り入れる非常に利便性の高い駅。その中でも地上より高い位置を通るゆりかもめの駅は、その入り口も高い位置から改札をくぐることができます。

そのスリムな巨体がすい~っと線路を走り去るワンシーンを写真に収めてから足を進めると、いかにもペデストリアンデッキらしい道が続く続く。劇団四季の劇場「海」が入るカレッタ汐留と繋がる道は、太陽の光をきらりと反射する銀色の手すり、落下防止だけではなく、デザイン性にも配慮がなされているであろうことが伺える透明なボードのような柵、植栽や手すりの下には少し腰かけられるようなスペースが設けられているところも、ペデストリアンデッキらしい要素のひとつといえるのでしょうか。
海外からの観光客とおぼしき方が、(おそらく)youtubeの配信やテレビ電話に興じているあたりも東京のペデストリアンデッキらしい光景です。

そんな光景を尻目に歩みを進めていると、首都高が近づいてきました。そこでふと気づくわけです。道の模様が、変化していると…!そこからさらに足を進めて、灼熱の太陽から逃げるように高架下へ。先ほどまで歩いていた方へ視線を向けると、「港区」の文字が。あぁそういえば、新橋は港区だった…ということを思い出すわけです。そして反対側の方へ視線を向けると、歩道橋の側面には「昭和通り銀座8丁目」の文字が。

そもそもペデストリアンデッキとは建物と建物を繋ぐ遊歩道であり、個人的なイメージでは広場のような役割も担っているという印象を持っています。つまり、道の模様が変化し透明なボードもなくなったところが終点であり起点、そして中央区へとつながる歩道橋のはじまりなのではないでしょうか。
それにしてもいくら歩道橋とはいえ、なんとなくあか抜けないこのレトロな感じの場所からスタイリッシュなペデストリアンデッキを眺めると、なんとも言えない劣等感と申しますか、もう少し手を加えてあげてもいいのではないかと思う気持ちもゼロではなく。
まあ、このくすんだ雰囲気も銀座の一面なのでしょうね。
スンと澄ました銀座の雰囲気だけでもなく、雑多な新橋の雰囲気だけでもなく。
高架下の暗がりのせいでしょうか。なぜかふと、働きアリのように流れ続ける車を眺めながら、ぼーっと物思いにふけってしまいました。(麦茶を持参していて正解でした)