ピンバッジの製法には様々な種類がある
ピンバッジと一口に言っても、その製法にはさまざまな種類がある。
金属のもの。
プレス加工した金属面にラッカー塗装したもの。
絵柄が印刷されたもの等である。
私は個人的に好きなのは金属にラッカー塗装したもので、樹脂でコーティングされているピンバッジはあまり好みではない。時間が経つにつれ樹脂が黄ばんでくるからである。
しかしここではそうした好みはさておき、ピンバッジの図柄に焦点を当てていきたい。
名所・名物モチーフのピンバッジ
まずは風景をモチーフとしたもの。土産ピンバッジの場合、2㎝四方ほどの面に、よくもここまで名所を詰め込んだというような細かい柄が多い。
一方、その土地の名所や名物のピンバッジは、シンプルに建物や物のみがモチーフになっている。
「ゆるキャラ」ピンバッジ
最近多くなっているのは、各地のいわゆる「ゆるキャラ」のピンバッジである。
つくばエキスポセンターの売店では、「ゆるキャラ」という言葉が登場する以前のゆるキャラ、「コスモ星丸」のピンバッジが売られており、思わず色違いで買い求めてしまった。
ゆるキャラではないが、仏像や天狗、その地に見られる動物などのピンバッジも、広く「キャラクターバッジ」の仲間に入れてもいいかもしれない。
食べ物のピンバッジ
その土地の有名な飲食物がピンバッジになる場合もある。よほどインパクトのあるビジュアルの食べ物でないと土産物としては用をなさないため、数としてはさほど多くないが、食に興味がある人はこうした食べ物ピンバッジを蒐集するのもおすすめだ。
乗り物のピンバッジ
乗り物好きの人には、鉄道や車のピンバッジはどうだろうか。珍しいところではロープウェイのピンバッジなどもあるが
鉄道は比較的多く見られるモチーフである。全国の鉄道会社のピンズを扱うガチャガチャもあり、手軽な土産となる。
郷土愛をアピールするピンバッジ
遠出することが難しい場合、逆に地元の土産物店でピンバッジを探し、郷土愛をアピールするのも良いと思う。東京在住の私の場合、たまに東京タワーやスカイツリー、浅草などの観光地に赴いては、東京愛を前面に押し出したピンバッジを入手する。
こうして缶一杯に集まったピンバッジは、本来であればカバンや帽子などに付けて外出するのが良いのだろう。ピンバッジである以上、布に付けることがその本分だろうからである。しかし私は一度もピンバッジを付けて外に出たことがない。ピンバッジは気が付くと落として失くしていることがしばしばあるからだ。せっかく各地で集めたバッジを紛失したくない、という思いから、私のピンバッジは今後も日の目を見ることなく缶に収まり続けることだろう。もし付けて外出するとして、「東京」と書かれたピンバッジをどこに付けていくのか、という別の問題もあるわけだが。
絵・写真・文=オギリマサホ