種類豊富な風呂巡りで、なめらかな湯を堪能『ぽかぽかランド鷹番の湯』[学芸大学]
ザバーンとこぼれる湯は一見、無色だが「本来の源泉は澄明な淡黄色で、山の香りがするんです」と、2 代目の小林博さん。1990 年の建て直しを機に地下水を調べたら、メタケイ酸を検出。冷鉱泉の温泉認定を受けた。湯に身を沈めると、肌にまとわりつくような滑らかさで、キレのある浴後感が印象的。坪庭を囲んで畳の小部屋とソファ席が備えられ、瓶牛乳や缶ビールで涼むひとときも心地いい。
『ぽかぽかランド鷹番の湯 』店舗詳細
日々、進化を続ける スーパーな風呂『浅草 天然温泉 湯どんぶり栄湯』[三ノ輪]
2017 年のリニューアルに先駆け、成分分析をしたら温泉と判明。「気持ちよさをもっと実感してもらおう」と、3代目の梅田清治郎さんは、家族で話し合い、和の風情に変貌させた。中でも増築した露天風呂は温泉旅館のよう。風呂の進化は今も続き、太陽光を活用して沸かすやわらかな湯にバブルを混ぜるなど、泡系は現在 4 種に。100℃の熱波が襲う自動ロウリュのサウナを挟めば、元気復活!
『浅草 天然温泉 湯どんぶり栄湯』店舗詳細
使いやすさと湯の肌ざわりに惚れる『宮城湯』[下神明]
ほんのり黄味がかった湯がやわらかく、肌がつるつるに。木曜に男女の浴室が入れ代わり、1階は半身浴風呂、3階は露天風呂がかけ流しと贅沢。また、洗い場は背中合わせにならないようゆったり広め。3代目の佐々木正治さんは「足腰が悪い方は高いほうが、小さな子は低いほうが使いやすいから」と、高さ違いのカランも備え、配慮が細やか。玄関や湯船で出くわすタヌキにも、ほっこり心が温まる。
『宮城湯』店舗詳細
黒湯に、風情に、味にときめくオアシス『桜館』[池上]
桜の木立に囲まれた、銭湯らしからぬグリーンの立て構えがモダン。男女が 1・15 日に入れ替わる浴室は、壱の湯の3階展望風呂もいいが、見上げれば空に桜が枝を伸ばす弍の湯の1階露天風呂は、花見湯できる春が待ち遠しい。湯船に満ちるのは黒褐色の濃厚な黒湯。さらすべの肌ざわりで、じんわり温まるのもうれしい。また、週末は食事処が開店。飲んべえ心をくすぐる料理が目白押しだ。
『桜館』店舗詳細
黒湯とにごり湯、贅沢なる温泉交互浴を満喫!『武蔵小山温泉 清水湯』[武蔵小山]
『武蔵小山温泉 清水湯』店舗詳細
取材・文=佐藤さゆり (teamまめ)、撮影=オカダタカオ