1日撮ってみてわかった気づきその1「模様の特徴的な動物は映える」
体に柄のあるヒョウやキリン、シマウマなんかは白黒で撮影すると模様がしっかり浮き出て簡単に魅力が爆増する! モノクロ撮影って色の明暗だけを情報として残すので、単純に固有色だけで見ている時より柄に目がいくようになるのです。
1日撮ってみてわかった気づきその2「望遠レンズは基本必須」
動物園ってもちろん安全面が大きいと思うけど、基本動物との距離が遠い。「ズームで撮れない=動物以外の周りの風景が写りやすい」ので、どうしても人工物なんかが写り込むと、なんか惜しいなぁ感が出ちゃう……。
何より望遠でアップ目で撮ると、迫力が増して簡単にカッコいい感が増す! あとは手前の柵をボケで消せたり、動物が近づいてくるのを待たないで良かったり、正直めちゃくちゃメリットだらけなのである。(動物との距離が近いガラスの展示とかだと逆に撮りづらいから余裕があれば標準レンズも持参するべし)
1日撮ってみてわかった気づきその3「暗め&コントラスト強めがなんかカッコいい」
私はモノクロ設定にした後、コントラストをちょっと強め&露出を低めにして撮影。もちろん撮影後にレタッチで調整することもできるけれど、やっぱせっかくなら撮りながら試行錯誤して好きなトーンを見つけたいんや……被写体の動物にもよるけれど、皮膚の艶感が際立つカバとかは暗めトーンが特に合う。
1日撮ってみてわかった気づきその4「とにかく気長に粘ること!」
お目当ての動物が寝てたり、見えないところにいたり、向こう向いていたり。正直めっっっっちゃくちゃあります。まじで。そんな時は撮れない〜って思いつつも、ちょっと離れて休憩&観察。エサの時間とかで急に動き出すことも。
どうしても動かなさそうだったら一旦別の動物の撮影に移動したり、ちょっとご飯休憩なんかしてみたり。1日粘って何度も何度も来てみると不意にシャッターチャンスが訪れたりする。「粘る」っていっても何時間もただひたすらにチャンスを待つんじゃなくて、気分転換をしたり楽しみながら、気長に動物の偶然を待つのがきっと大事。
1日、モノクロだけで動物園を撮ってみて。
他にもお気に入りの写真をちょっと紹介。
撮影を終えて。最初は「色が無いなんて寂しいかなぁ」と不安を感じつつ挑んだモノクロ縛り。結果、はためたに楽しかった……! 決してめちゃくちゃ性能がいいカメラを使おうと思わなくても、レタッチに全責任を背負わせなくても、根気と時間と動物好きな気持ちがあればきっと素敵な写真が撮れるはず……!
惰性で撮影をせずに、理想のイメージを持って試行錯誤するひととき。自分の好きな写真のイメージにまたひとつ、近づけたような気がした。
終わりに
漫才の聞こえてきそうな、コンビのペンギンで締めさせて頂きます。
「みんなもモノクロ縛り動物園、やってみてなぁ〜!」
取材・文・撮影=camell編集部