その6月16日「和菓子の日」には、各地の和菓子屋さんを中心に、「嘉祥」にちなんだお菓子の販売や各種イベントがあります。
毎年6月16日は、お近くのイベントをチェックしたり、期間限定の和菓子を賞味されては?
●赤坂日枝神社 東京都千代田区永田町2丁目10番5号
毎年6月16日 「山王嘉祥祭」
●明治神宮 東京都渋谷区代々木神園町1-1
毎年6月16日直近の休日に、和菓子職人たちがその場で練り切りを作り、参詣客に配布。
●虎屋菓寮 赤坂店 東京都港区赤坂4-9-22
江戸時代末期に宮中に納めた「嘉祥菓子7ヶ盛」をもとに作られた菓子、「福こばこ」、「嘉祥饅頭」などを販売。
参考:朝日新聞 DEGITAL 「和菓子の教科書」https://www.asahi.com/and/article/20230606/423786742/
6月16日は、和菓子の日(嘉祥の日)!
赤坂日枝神社では、山王祭期間中の毎年6月16日、嘉祥の日(和菓子の日)にちなみ、「伝統の和菓子」を奉納し、疫難退散と健康招福を祈る「嘉祥祭」が行われ、*菓子とお茶の接待席(2024年は6月7日~6月16日)が設けられています。
*東京和生菓子商工業協同組合と狭山市茶業協会の協賛
実はわたし、それとは知らず、6月15日「里神楽」を目当てに、日枝神社に向かうと、境内では神楽が催されているいっぽうで、お茶と和菓子をふるまわれている一角があり、
お茶とお菓子を頂いて恐縮していると、目の前では、和服姿の女性による野点が行われていました。
観光客や地元の方々が、見守っている席に、わたしも、どうぞどうぞ、と導いていただき、思いもかけず、お抹茶と落雁(らくがん)まで頂くことに。清々しくおごそかな気持ちに包まれました。
ところで、6月16日、和菓子の日は、いつ頃からあるのでしょうか。調べたら「和菓子の日」を制定した全国和菓子協会のページ( https://www.wagashi.or.jp/wagashinohi/)に、このような記述をみつけました。
「西暦848年(承和15年・嘉祥元年)の夏、仁明天皇が御神託に基づいて、6月16日に16の数にちなんだ菓子、餅などを神前に供えて、疫病を除け健康招福を祈誓し、「嘉祥」と改元したという古例にちなみます。
中略
このように、「嘉祥の祝」は、疫を逃れ、健康招福を願うめでたい行事として歴史の中で受け継がれ、明治時代まで盛んに行われていました。この『嘉祥の日』を現代に復活させたのが「和菓子の日」です。」
なるほど。「和菓子の日」は、平安時代に国内で疫病が流行し、仁明天皇が、西暦848年旧暦の6月16日に「承和」から「嘉祥」に元号を変え、餅や菓子を神前に供えて疫病の退散を祈願した、という言い伝えが元になっていました。
6月16日は、和菓子を食べて、厄除けと健康、幸福を祈願する日、だったのですね!