SPINGLE MOVE(スピングル ムーヴ)/SPM-110

足になじむ、柔らかレザーにほれぼれ

XS(22.5㎝)~ XL(28.5㎝)、ライトブラウンほか全9色。1万9800円。SPINGLE MOVE 吉祥寺店ほかWebで販売。☎0422-27-2424
XS(22.5㎝)~ XL(28.5㎝)、ライトブラウンほか全9色。1万9800円。SPINGLE MOVE 吉祥寺店ほかWebで販売。☎0422-27-2424

広島発の国産レザースニーカーブランドで上位人気のモデル。柔らかいカンガルー革は足になじみやすく、足先は歩行時に指が曲がりやすいよう設計され窮屈さを感じさせない。巻き上げるように貼られた独特なソールの弾力性やグリップ感も歩行を助ける。

月刊『散歩の達人』編集長・土屋のおすすめ!
ちゃんとして見えるレザースニーカーを探し続けてたどり着いた一足。履き始めから革は足になじみ、インソールのクッション性も高く、仕事柄長時間歩くことも多いけど疲れにくい!

HARUTA/ポストマンシューズ #711P

見た目を裏切る、スニーカー並みの機動力

24.5~27.5cm、ブラウンほか全4色。1万8480円。HARUTAルミネ有楽町店ほかWebで販売。☎03-3874-3317
24.5~27.5cm、ブラウンほか全4色。1万8480円。HARUTAルミネ有楽町店ほかWebで販売。☎03-3874-3317

東京が誇る大正生まれの靴メーカーが手がけるレースアップシューズ。ガラスレザーでフォーマルな雰囲気だが、靴底はアウトドアブーツにも採用されるビブラムソール。軽量でクッション性に優れ、滑りにくく油にも強いという頼もしさで、スニーカー感覚で活動的に歩ける。

Web「さんたつ」編集長・武田のおすすめ!
一応管理職だから革靴がベターですが、散歩には少々無理がある。ということで2005年2月号で取材して以来のお付き合い。無敵のビブラムソールで、普通に走りだせる。黒は冠婚葬祭も。

女性にはこちら!

レースアップシューズ#236X

23~24.5cm、ブラウンほか全2色。1万4850円。
23~24.5cm、ブラウンほか全2色。1万4850円。

靴底のエクストラライトソールは軽量で衝撃吸収力あり。長時間でも足が痛くなりにくい。

MERRELL(メレル)/JUNGLE MOC(ジャングル モック)

どんな道にも物怖じしない素材と機能

22.5~30cm、トープほか全4色。1万3200円。MERRELL池袋サンシャインシティ店ほかWebで販売。https://merrell.jp/
22.5~30cm、トープほか全4色。1万3200円。MERRELL池袋サンシャインシティ店ほかWebで販売。https://merrell.jp/

アメリカのアウトドアブランドが生んだ23年目のロングセラー。表面のピッグスエードレザーは撥水加工が施され、サイドのストレッチバンドや踵(かかと)のループがあるので楽に脱ぎ履きできる。歩行を安定させるエアクッションや悪路に強い靴底など、独自開発の技術も搭載。

『旅の手帖』編集長・五十嵐のおすすめ!
下駄足なので、足先まで広く窮屈さを感じないのが一番!本堂に上がるようなお寺取材などのときには、手を使わずスポッと脱げて、ずぼっと履けます。楽チンです。

【こんな靴も見つけました】MARUGO/たびりら

地下足袋のよさをオシャレに体感!

22~28cm、オリーブほか全17色。8800円~。MARUGO TOKYOほかWebで販売。☎03-3566-6105
22~28cm、オリーブほか全17色。8800円~。MARUGO TOKYOほかWebで販売。☎03-3566-6105

倉敷で100年続く地下足袋メーカーによるコンフォートシューズ。足袋型だから指に力を入れやすく地面をつかむように歩ける。足裏の形状に沿ったゴムソールは柔軟で滑りにくい。綿100%の倉敷帆布の生地と刺し子のインソールも肌あたりがいい。薄くたためるので持ち運びにも便利。

足袋型というのを忘れるほど、スリッポン感覚で気軽に履けます。とにかく足が楽!足の痛みに悩む人にもおすすめです。(MARUGO TOKYO販売員さん)

【こんな靴も見つけました】Barefootinc Japan/Vibram FiveFingers(ビブラム ファイブフィンガーズ) V-TREK

メガグリップが支える、裸足感覚!

W36(22.5cm)~M47(30.7cm)、ブラックほか男性4色・女性3色。1万7380円。事務所内直営店(代官山)ほかWebで販売。☎050-6875-3160
W36(22.5cm)~M47(30.7cm)、ブラックほか男性4色・女性3色。1万7380円。事務所内直営店(代官山)ほかWebで販売。☎050-6875-3160

イタリアの靴底メーカー・ビブラム社が開発。本来の足の機能を取り戻し、裸足に近づける5本指シューズだ。ソールには厚さ4㎜の「メガグリップ」を使い、耐久性、柔軟性、グリップ力が抜群。表面はウールと化学繊維による素材で保湿と防臭効果あり。

慣れるのに時間はかかるけど1週間履いたら手放せなくなるほどのフィット感と動きやすさ。夫婦で愛用してます。(ライター行きつけの美容師さん)

いざ、履き心地検証!

それぞれの靴の履き心地はどうなのか? ライター・下里と編集・町田が、実際に履いて街へ出て体感してみた。

軽さと指の動きやすさに感動!

町田 : まずはSPINGLE MOVEのSPM-110から。革靴なのに軽いですね。

下里 : わ、革が柔らかいから足も入れやすい!革靴って履き始めは硬い場合が多いけど、これはいきなり足になじみますね。靴ずれもしにくそう。

町田 : シュッとしたシルエットだけど、靴の中で指が動かしやすい。坂道も指を使って上れる感じがします。

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想像以上のソールの柔らかさ

下里 : お次はHARUTA ポストマンシューズ #711Pなのですが、女性用がないので、機能やデザインが一番近いレースアップシューズ#236Xを。

町田 : 革はカチッと硬め。歩きやすいのかな?……あっ、でも厚いソールが思った以上に軽やかでよく曲がる!

下里 : クッション性もあっていいですね。スーツに合うビジネスシューズみたいなのに、スキップだって楽々♪

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包まれてる感と着脱の楽さが共存

町田 : MERRELLのJUNGLE MOCはどうでしょう。

下里 : 包まれている感じで安心感がありますね。紐がないからパッと履けるけど、動き回ってもすっぽ抜けにくいの。

町田 : エアクッションのおかげか、歩き方もゆったりと浮くように一歩一歩、足が出ますね。足型もゆったりしたつくりで、 私の足には一番合っているかも。

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忍者気分で警戒に歩ける!

下里 : MARUGOのたびりらは、まさに進化版地下足袋。親指に力が入って滑りそうなマンホールの上でも踏ん張れるし、前足部を使ってしなやかに歩ける。

町田 : 足裏のフィット感もいいですね。ソールが薄めで、靴紐など固定するものがない分、長時間歩くのには疲れそうだけど、ちょっと出歩くのには最適かも。

下里 : つっかけみたいな気軽さがいいね。旅先で履き替えるのにも便利そう。

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履いてるのを忘れる一体感

町田 : Barefootinc JapanのVibramFiveFingers V-TREKはソールの溝がすごい。骨格に沿って細かく入ってます。

下里 : わわ、足の指に1本1本履かせるのって難しいねえ。苦戦するなあ。

町田 : 見た目も正直、抵抗はありますね。でも履いてしまえば本当に裸足みたい。

下里 : 足で地面をつかむような感覚とグリップ感で、急な下り坂も滑りそうな場所も怖くない。足運びが自然と変わりますね。軽々と小走りできちゃう。指先が温かいのも5本指に分かれた効果?

町田 : やっぱり靴は履くとそれぞれのよさがよくわかりますね。

下里 : 全部揃えたら、最強の散歩靴ラインナップになりそう!

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ちなみに、担当編集&ライターの愛用靴はこれ!

【ライター・下里】VANS/SLIP ON

取材中に店や寺社など土足厳禁の場に出入りする時、脱ぎ履きに慌てるので紐のない靴が便利なんです。少し重めのソールもクッション性があり、慣れれば快適。5000円前後で買え、デザインがシンプルで服に合わせやすい。同時期に2~3色を履き回し続け、気づけば10年以上愛用しています。

【編集・町田】ニューバランス/ML574 EGN

スエードとメッシュを組み合わせた使いやすいデザイン。モデルにこだわっているわけではありませんが、自分の足のかたちに合っていて、クッション性やフィット感がよく、愛用しています。取材で歩く日はこれ。値段は1万円程度。量販店のセールでかなり安く買えることも。ネイビーほか全4色。

取材・文=下里康子 撮影=丸毛 透
『散歩の達人』2021年2月号より