更新日:2024.04.23

新緑の季節に出かけたい! 編集部おすすめ東京近郊の祭り&イベント9選!

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神輿渡御

暑くもなく、寒くもなく、一年で最も心地よい季節が到来。そこで今月は、伝統と格式のある、大國魂神社の「くらやみ祭」をピックアップ! 期間中にはさまざまな行事が行われるので、ゴールデンウィークにぜひ出かけよう。そのほか、歴史情緒たっぷりの時代行列やクラフトビールの祭典など、注目のイベントも続々。お出かけの参考にしてみては。

コンテンツ目次

【くらやみ祭】暗闇を進む神輿渡御は必見!

<4月30日~5月6日>府中市・大国魂神社

約1900年前の景行天皇41年(111)の創建と伝わる、東京屈指の古社・大國魂神社。ここ府中市は古代に武蔵国の政治の拠点となる国府が置かれていて、国を挙げて行われていた国府祭を起源とする歴史ある例大祭が「くらやみ祭」だ。神様は尊いものとして人目に触れてはいけないということから、町の明かりを消した暗闇の中で神輿渡御が行われたことがその名の由来。4月30日には、祭り期間中のお清めに使われる潮水を汲む「品川海上禊祓(みそぎはらえ)式」に始まり、5月6日まで多くの行事が行われる。

メインの行事は、5月5日の神輿渡御。18時ごろから花火を合図に6張の大太鼓が打ち鳴らされ、8基の神輿が御旅所まで進む。白丁を身にまとった担ぎ手の熱気と、暗闇で鳴り響く大太鼓の轟音によって、盛り上がりはクライマックスに! そのほか、3日20時~の「競馬式(こまくらべ)」や4日12時30分~の「万灯大会」にも注目したい。競馬式は、かつて朝廷に献上するために馬を走らせて良馬を選定したという古式ゆかしい行事であり、4頭の馬が走って旧甲州街道を往復する。昼間に行われる万灯大会では、地元青年会が重さ約40㎏の万灯を軽々と持ち上げ、回してその出来栄えや力強さを競い合う。色とりどりの華やかな萬燈に魅了されること間違いなし! 参道のけやき並木も青々と繁るゴールデンウィークに見どころ満載の行事を見学しよう。

◎JR南武線・武蔵野線府中本町駅、京王線府中駅徒歩5分。大國魂神社☎042₋362₋2130

大きな万灯を操る姿は圧巻の一言。
大きな万灯を操る姿は圧巻の一言。

【第66回赤羽馬鹿祭り】個性豊かなパレードに釘付け

<4月27・28日>北区・JR赤羽駅東口一帯

地元の商店主らが4月のエイプリルフールにちなんで開催したのが始まり。28日には赤羽東口駅前通りで大規模なパレードが行われる。音楽隊を先頭に、個性豊かなコスチュームに身を包んだ馬鹿踊り・仮装連、さらには江戸神輿が練り歩く。

◎JR赤羽駅下車すぐ。赤羽馬鹿祭り実行委員会事務局☎03₋3903₋2568

【第60回小田原北條五代祭り】小田原城周辺を武者行列が練り歩く

<5月3日>小田原市・小田原城址公園とその周辺

戦国時代、現在の小田原市を拠点に関東一円を治めた北条五代を偲ぶ祭り。有名俳優などをゲストに迎えた武者行列を中心に、約1700名が参加する大パレードは圧巻! 銅門広場では5年ぶりに出陣式も。11時10分~。

◎JR・私鉄小田原駅徒歩10分。小田原市観光協会☎0465₋20₋4192

【春日部大凧あげ祭り】約800㎏の大凧が空を舞う

<5月3・5日>春日部市・西宝珠花江戸川河川敷(宝珠花橋下流)

百数十人の若者が初節句を迎える子供たちの健やかな成長を願って大凧を揚げる。縦約15m、横約11m、重さ約800㎏の大凧は迫力たっぷり! 大凧の飛揚は14時~。両日雨天中止の場合は6日に順延。

◎東武アーバンパークライン南桜井駅から直通バスで約15分。春日部市大凧あげ祭り実行委員会事務局☎048₋736₋1129

【勝矢祭】エイエイオーと勝どきを挙げていざ出発!

<5月5日>江東区・亀戸香取神社

平将門討伐に出陣した藤原秀郷が追討祈願をし、平定後に弓矢を奉納し「勝矢」と命名したことに由来。鎧兜の装束を身にまとった武者などが香取神社まで練り歩き、本殿で縁起物の勝矢を奉納する儀式が行われる。13時~。

◎JR総武線・東武亀戸線亀戸駅徒歩10分。香取神社☎03₋3684₋2813

【第27回ひの新選組まつり】新選組ファンが全国から集まる

<5月11・12日>日野市・高幡不動周辺、JR日野駅前甲州街道周辺

日野市出身の新選組副長の土方歳三の命日に合わせて開催。11日は高幡不動尊で土方役などを決める隊士コンテストが、12日には隊士に扮した人々が甲州街道を練り歩く新選組隊士パレードが行われる。

◎京王線・多摩モノレール高幡不動駅、JR中央線日野駅徒歩5分。日野市観光協会☎042₋586₋8808

【三社祭】浅草の町が一年で最も熱くなる3日間

<5月17~19日>台東区・浅草神社

17日にはびんざさら舞の奉納、18日には約100基の町内神輿が一堂に集結する「町内神輿連合渡御」、19日には3基の本社神輿による各町渡御がにぎやかに行われる。3日間で約180万人の人出を数え、浅草の町は祭りムード一色に。

◎私鉄・地下鉄浅草駅徒歩7分。浅草神社☎03₋3844₋1575

【けやきひろば春のビール祭り】300種類以上のクラフトビールに目移り

<5月22~26日>さいたま市中央区・さいたま新都心けやきひろば

日本最大級のクラフトビールの祭典。会場には個性あふれる実力派ブルワリー・インポーター49社が集まり、300種類以上のビールを販売する。受賞歴のあるビールや限定ビール、飲み比べセットもあり、自分の“推しビール”を発掘できる。

◎JRさいたま新都心駅徒歩3分。さいたまスーパーアリーナ☎048₋601₋1122

【第21回さいたま市浦和うなぎまつり】香ばしいウナギの蒲焼に舌鼓

<5月25日>さいたま市浦和区・さいたま市役所東側広場および南側駐車場

江戸時代、浦和周辺ではウナギの獲れる沼地が多く、中山道を往来する行楽客の間で評判になったといわれる「浦和のうなぎ」。当日はウナギの調理の実演・販売のほか、ウナギ弁当や市内みやげ品の販売が行われる。10~15時。

◎JR浦和駅、北浦和駅、中浦和駅徒歩20分。実行委員会事務局☎070₋3797₋2642

取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者より提供。

『散歩の達人』2024年5月号より

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