まるで高級旅館のような内湯。こだわりのサウナも利用したい
まずは7階にあるフロントへと向かう。料金は時間帯や滞在時間などによってさまざまなプランがあるので、自分好みで選ぼう。受付が終わると、リストバンド型の脱衣所のロッカーキーが渡される。館内での食事やマッサージなどは、このキーを使って帰りに精算するシステムだ。
男女別の大浴場は6階にある。入り口付近には浴衣と作務衣があり、好きな色や柄を選ぶことができる。
注がれる温泉は、毎朝タンクローリーで運ばれる湯河原温泉。泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉で神経痛や冷え性、疲労回復などの効能がある。
大浴場の内風呂は広々とした造り。窓をできるだけ大きく取っていることもあり、開放感抜群。ほかにも、ファインバブル技術を導入した水素風呂も好評で、新陳代謝を活発にさせ、肌の皮脂を取り除いてくれるので体が癒えていきそうだ。
サウナにもこだわりがあるという。高温サウナ(ドライサウナ)ではしっかりと汗をかくことができる。暑いのはちょっと苦手、という人のためにミストサウナもある。水風呂や、露天エリアのベンチでグールダウンすると気持ちがいい。
空を望みながら入浴すれば、心も体も解放される
露天エリアも内湯同様に開放感がある造りとなっている。少し深めの石風呂では、肩までじっくりと浸かれる。ほかにも、寝ながら入浴することで、リラクゼーション効果を得られる寝湯や、半身浴ができる浅湯がある。青空や星空を望みながら、湯河原温泉を楽しめば、良泉を実感できる。
さまざまな効能が期待できる岩盤浴。ヒーリングスペースも利用したい
フロントと同じ7階には足湯庭園と岩盤浴がある。足湯庭園では足湯に浸かりながら、天気がいい日には富士山をみることができる。夜には青くライトアップされ、ロマンティックだ。
岩盤浴は全部で3種類。『碧(あお)・「流星房」』は、天井に星空が輝くような装飾がされていて、視覚的に癒やされながら楽しめる。『翠(みどり)・森林房』は、森林浴をイメージして照明は緑色になっていて、爽やかな癒やしが得られそうだ。『橙(だいだい)・「和み房』は女性専用の岩盤浴。リラックス効果があるというオレンジ色の照明が特徴で、ゆっくりとくつろげる。
岩盤浴エリアにはヒーリングスペースの麦飯石ルームもある。大きなクッションも置かれていて、体を預けながら雑誌やマンガを読みふけることができる。岩盤浴利用者は水素水が飲み放題なので、体の中からきれいになれそうだ。
利用は中学生以上、料金は880円。
食事やリラックスルームなどで湯上がりを過ごす
食事処では、旬の食材を使った本格的な和食から麺類、スイーツ、アルコールなどがそろう。料亭を思わせる半個室がある万葉庵、大広間形式の憩い処で食べられる。
より深いくつろぎが得られるエステやマッサージなども充実し一息つける。リラックスルームには、全席TVモニター付きのリクライニングシートを設置しているので、思わず仮眠をしてしまった。読書処では約6000冊のマンガと雑誌がそろうので、ごろりと寝ころびながらの読書も格別だ。別料金となるが、貸部屋や貸切風呂も用意されている。
営業の丸山晃司さんは「多彩な施設がそろっていますので、丸1日ゆっくりとお過ごし下さい。露天風呂付きの客室をはじめとした各種客室もございますので、宿泊をして疲れを癒やしてはいかがでしょうか」と話してくれた。
のんびりと一人で過ごすもよし、好きな人と一緒にくつろぐのもよし、家族で楽しむのもよし。贅沢な時間を満喫できそうだ。
取材・文=速志 淳、写真=東京・湯河原温泉 万葉の湯