溝の口に着いたら、真っ先に、JR武蔵溝ノ口駅構内の柱時計を見に行く。
どちらかと言うと殺風景な武蔵溝ノ口駅改札を出ると、左手に大きな丸い時計が目につく。特に注目している人もいないけれど、ワタシは、溝の口に行くたびに、この時計を見に行く。
エメラルドのようにキラめくグリーンが独特で、時計の真下に行ってしばし見上げて、まん丸い時計盤を眺め回した後、東急溝の口駅とJR武蔵溝ノ口駅を繋ぐ駅前デッキ広場に出る。
すると、広場のあちこちにある花壇の縁に座ってくつろぐ、色んな年代の人に出くわす。天気の良い日はワタシも座り、これからどこ行こうかな?とか、青空を見上げながら考える。気分がス~ッとする。
立ち上がるのが億劫になるほど、休憩した後、地上に降り、ポレポレ通りに入る。ドン・キホーテを通り過ぎ、7分くらい歩くと、イトーヨーカドーに到着する。
溝の口のイトーヨーカドーは、2023年リニューアルオープンしたばかり、1階にマクドナルド、シャトレーゼ、3階に、サイゼリヤ、ブックオフ、100均のCan Do、など入っている複合施設である。ここで半日過ごすのが大好きなのだ。
イトーヨーカドーに到着すると、まず、入口右のマクドナルド店舗前にあるハッピーセットのサンプルケースを眺める。
リカちゃん人形を中学生まで手放せなかったワタシは、キャンペーングッズに目がない。ハッピーセットは、まだ手に入れたことがない。
正面入り口にあるシャトレーゼ、バラ買いできる焼き菓子、和菓子などジロジロ見ながら、パン屋脇に設置されてるセブンカフェ自販機で、コーヒーなど買って、壁面にズラリと並んだイスに腰かけて、本読んだりすることもあるが、
今日は、そのまま3階に向かう。
3階は、ブックオフが取り扱う、本、CD、DVD、ゲームソフト、人気キャラクターのおもちゃ、プラレール、トミカ、鉄道模型、ミニカー、プラモデル、ホビー商材、アニメ系グッズ、デジタル家電、楽器などが、フロアいったいに展開されている。
老若男女、あらゆる年代の人が、お目当てのモノを物色する様子を見ながら、自分自身もリラックスという図式だ。
トレーディングカードもずらりと並んでいて、なにやら奥のテーブルでは、カードゲーム対戦に興じている人たちが、いっぱいいる....興味はあるけれど、仕組みがよくわからない。
その他、同フロアには、100均のCan Do、サイゼリヤ、ゲームコーナーなどがある、なんだか昭和の百貨店屋上にいるような錯覚におそわれてしまう。
そうなのだ、溝の口って、街全体が、昭和の面影を色濃く残している。仮に家着のまま闊歩しても、目立たず、むしろお洒落過ぎる恰好が浮いてしまう街、ワタシは、ついつい、今日も多摩川を超えて溝の口に足が向く。
道行く人々がざわめいている街、若者がイキイキ闊歩する街、昼飲みができる街、溝の口は、ありのままの自分でいられる地だ。酒が飲めずどケチでも、なんなら交通費+自販機のドリンク代程度でも、楽しい街なのだ!