人気のない帝釈天参道でそれと悟られないよう、脳内で寅さんごっこを楽しむ

たまたまここ何年かで数回柴又を訪れる機会があったのがいつも夕方だった。最初に行った時にこの時間帯の帝釈天参道はすでに人気がない様子になっていることを知っているはずなのに、毎度忘れて「ちょっと約束の時間より早めに行って帝釈天のあたりを楽しもう!」と思っていき、「わぁ!そうだった、ここは夜が早いんだった!」と気づく。もうほとんどのお店が閉まってしまった参道は帰路を急ぐ地元に人がパラパラ通るか通らないかぐらいだった。前回行った時は春になる前の少し寒い時期で、ぴゅうぴゅう風も吹き抜けてちょっと寂しい空気感だった。脳内で寅さんごっこをするのにうってつけの環境と言える。通りすがりの人に悟られないように、脳内で色々設定を考える・・・自分は寅さんが旅先で知り合った人で、色々あって夕暮れ時の柴又にたどり着いた・・・と脳内でぶつぶつ呟きながら、外見にはスタスタと歩いて目的があって歩いている風に見せかけてみた。
そんな楽しみ方ができる、夕方の帝釈天参道はいかがでしょう。

※夕方の寅さんとさくら。人が少ないので寅さんからさくらまでの空間を独り占めできるのもこの時間帯の良いところか。