多彩な風呂でハシゴ湯を楽しもう
最寄り駅は京成本線大久保駅だが、駅から少し離れるので10分ほど歩く。歩くのが嫌、というなら、新京成電鉄新津田沼駅北口からコミュニティバスで8分の本大久保1丁目で下車すれば目の前が『Spa Resort菜々の湯』。JR総武本線利用の場合も、津田沼駅から新津田沼駅バス停まで徒歩4分ほどだから、あまり歩かなくてすむ。
1階で受付を済ませたら脱衣所がある2階へ。大浴場は男女ほぼ同じ造りで、内湯には炭酸泉、電気風呂、ジェットバス、冷水風呂のほか、熱気風炉(サウナ)と超熱波風炉(塩サウナ)の2つのサウナがあり、露天エリアには人工温泉の浴槽のほか、シルキーバスや石壺湯を備える。風呂の数が多いから、これだけでも満足度は高い。
2つのサウナで人気のロウリュウを実施
『Spa Resort菜々の湯』の特徴は、4種類のロウリュウアトラクションを楽しめる。ロウリュウとは、熱したサウナストーンにアロマ水を掛けて熱い蒸気を発生させ、これを大きなうちわであおいで熱波を送るフィンランド発祥のサウナ。
熱波を帯びることで体感温度が急激に上昇し、発汗作用を促し、効率的に汗をかくことができる。大量に汗をかくことで、基礎代謝がアップし、免疫力の向上や細胞の活性化などが期待できるという。
大浴場にある熱気風炉では、3時間ごとに1日5回ロウリュウアトラクションが行われる。サウナ室はスタッフの掛け合いと手拍子が響き、文字どおりの熱気に包まれる。エンターテイメント性もある楽しいサウナだ。
また、超熱波塩風炉でも毎正時にオートロウリュウが行われている。
温度が異なる4つの岩盤浴 ここでもロウリュウが人気
1階にある「岩盤温浴Stone Spa7」は、7つの癒やしをモチーフにした低温サウナ。脱衣所で専用のサウナ着に着替えてから利用する。岩盤浴は温度別に4種類あり、それぞれ趣も異なるので、ゆっくり体を休めながら4種の違いを体感してみよう。
メインとなるのが、遠赤外線や輻射熱の効果で体を芯から暖める「赤熱房(せきねつぼう)と鉱石の温熱効果に加え、自然木の香りとマイナスイオンにより森林浴効果を体感できる「山の癒(やまのゆ)」。石のベットに横たわり、体の芯から温めれば、アンチエイジングとデトックス効果が期待できるという。
この2つの岩盤浴室では、それぞれ2時間ごとに1日7回ロウリュウを実施している。
「海の癒(うみのゆ)」は白色岩塩を使用した白い空間。海のミネラル分を豊富に含んだ岩塩による健康効果・リラックス効果が期待できるという。
「雪の癒(ゆきのゆ)」は、雪が舞い降りる幻想的な癒やしの空間。火照った体を引き締めることで美容効果が期待できるので、岩盤浴と交互に利用するのがおすすめだ。
「岩盤温浴Stone Spa7」内にある「転寝の癒(うたたねのゆ)」はテレビ付きのリクライナーが設置されたリラックスルーム。「岩盤の癒(がんばんのゆ)」は暖かい床に専用シートを置いた癒やしの空間。2つのリラックス空間では、約6500冊のコミックを取り揃えた「漫画房(まんがぼう)」からお気に入りの本を持ち込んで読むこともできる。
女性にうれしいアメニティ充実のパウダールーム
日頃の疲れをリフレッシュするなら、ボディケアやアカスリなどを利用するのもおすすめだ。女性用パウダールームは明るく広く、乳液や化粧水などアメニティも充実している。
ラーメンやそば、定食メニューが充実している食事処の『nanas Kitchen(ナナズキッチン)』、喉の渇きを癒やしてくれるかき氷やフレッシュジュースなどが味わえる『nanas Cafe(ナナズカフェ)』と湯上りの楽しみも多い。
取材・文・撮影/塙 広明