有楽町駅の銀座口から徒歩5分ほど歩くと、怪しげな看板が目に入る。その看板こそが、秘密の図書館への入口なのだ。
看板の横には誘うように地下への階段が続いている。
階段は薄暗くて、初めて行ったときは、本当にこの階段を降りて良いかすこし怖かったのを覚えている。
(※踊り場にエレベーターもあります。)

ドアを開けて入るとまず目に入るのは、大きな本棚だ。なるほど、まさに好事家の部屋--秘密裏のアングラ図書館という感じがする。
ちなみに店内にある本は読み放題である。御手洗の前にもアングラな雑誌が置いてあり、そちらも読むことが出来る。
たまに展示もやっているので、そちらも必見だ。

席はソファー席とテーブル席がいくつかとカウンター席がある。
わたしはゆったりするのが好きなので、カウンター席よりソファーかテーブルを選びがちだ。
店員さんに案内され、席につき、メニューを開く。やはりバーだけあって値段が少しお高めだ…!
(こういう所に来ようと思った時点で値段に高いもないが…!)

毎月やっている文豪、映画などをモチーフにしたカクテルが好きだ。
わたしのお気に入りは川端康成『眠れる美女』のカクテル(袋に入っているのは眠り薬と見せかけたラムネ)、

中原中也『サーカス』

竹久夢二『恋詩/ 待てど暮らせど来ぬ人を』 のイメージカクテルである。

本当は…本当はもっとあるが…載せきれないのが口惜しい…!
上記のものは期間限定だったので今は頼むことが出来ないが、今(2023年1月)はアンデルセン『戀のくに~即興詩人~』のイメージカクテルを提供している。写真は十誡の公式ツイッターで公開しているので、興味があったら見て欲しい。とても綺麗で飲むのが勿体なく思えるほどだ。
また、かつて期間限定だった宮沢賢治シリーズは凄まじい人気だったらしく、今は恒常メニューとなっている。

最近は流行りのあいつの影響やらで足が遠のいてしまっているが、新しいカクテルも出ているとツイッターで流れてくる度に、近いうちにまた再訪するのだと決意を固くするのである。