押上駅前のリッチモンドホテルプレミア東京スコーレにある、眺めのいいシェアラウンジに集合。 
まずは、写真家の中里和人さんと、路上園芸鑑賞家の村田あやこさんのお話をうかがいました。これから散歩するエリアの魅力を見つけるコツを伝授してもらった感じです。 

いよいよ、散歩のはじまり。予定のコースが記された地図を手にしていましたが、今日は、はぐれなけば地図なしでひたすら楽しんでいいとすぐ分かりました。ここに注目すべし、あそこに注目すべしを教えてもらえる日なのです。楽ちん。

はた目には、かなり不思議な集団だったと思われます。観光スポットでもないところを、大人たちが「うわ」「あそこ、すごい」「あれ何だろ」と感嘆の声をあげながら歩いているのです。二人並んでは歩けないような幅の路地や、懐かしい音楽が流れる商店街をね。

ふだんから小さな発見を喜びながら散歩していますが、今回は自分では気づかない楽しさを教えてもらいました。多かった〜、トロ箱園芸。

古い家屋は減って、新しい住宅地に変わっていく「進行形」の時期のようです。歴史ある長屋は、ずっと残っていてほしい、と勝手に思って眺めていました。
「いま、この一画が空き地になっているから、この壁が見えるんです。あの家屋は以前は見えなかったんですよ」などの解説つき。貴重な時間でした。補修された壁のクラック跡を指差して、喜んだりして。

あちこちで、古びた家屋の向こうに、現代を象徴するかのようなスカイツリーが見えるのは、何やら奇妙な感じも。

解散後、「亀戸線」に乗って帰りたいなあ、と似たような思考回路をもった方たちと、小村井駅に向かいました。「楽しかったですね」を連発しながら。

今度行ったら、マンモス公園の長い滑り台を滑りたい(大人は無理か)。