カラシビ味噌らー麺 鬼金棒[神田]
辛さとしびれが口の中を支配する
カラシビ味噌らー麺900円が基本メニュー。スープは豚骨や鶏ガラ、煮干しなどの濃厚スープに甘みのある信州味噌を合わせた優しい味わいだが、ここにカラ(唐辛子)とシビ(山椒)を加える。カラ鬼増し+150円には、2011年にギネス認定された「トリニダートスコーピオン・ブッチテイラー」を使用。シビ鬼増し+150円と合わせれば、口の中が燃えあがり、しびれる感覚を味わうことができる。
『カラシビ味噌らー麺 鬼金棒』店舗詳細
カフェと印度家庭料理レカ[西葛西]
500円のカレーはまさにインドの日常食
商店が並ぶ団地の1階にある、インドの街角からそのままやってきたような定食屋さん。昼は評判を聞いて各地からやってくる日本人客、夜は近隣に住むインド人客でいっぱいになる。おすすめは「ミサル・パウ」。ミックス豆のカレーにパンを合わせた、西インドの人気軽食メニューだ。豆の旨味を生かしたスパイシーなカレーは、初めて食べるのになぜか懐かしさを感じるおいしさ。インドのリアルな日常食が食べられるレアな店である。
『カフェと印度家庭料理レカ』店舗詳細
南インド料理 ダクシン 東日本橋店[馬喰町]
20種以上のスパイスにノックアウト!
インドの伝統的な健康法「アーユル・ヴェーダ」の考えに基づいて調理される料理は、スパイスがたっぷり。この店で最も辛いチェティナード・チキンカレーは、ブラックペッパーをはじめ20種類以上のスパイスをふんだんに使用。立ち上る香りのよさに、思わずうっとり。口に運べば、ワイルドな辛さとコクが味覚を直撃する。「南インド料理プレート」でも、芳しいスパイシーカレーの数々を体感できる。
『南インド料理 ダクシン 東日本橋店』店舗詳細
パキスタンレストラン マルハバ[池袋]
レモンの酸味が効いた爽やかカレー
一歩足を踏み入れたら、そこはパキスタン。現地度の高い店として、日本人からも支持されている。料理はすべてイスラムの戒律に沿った調理法を用いるため、ムスリムが安心して食べられる。羊の脳みそを使ったブレインマサラという珍しい料理に驚くが、おすすめはチキンレモンチリカレー。レモンの酸味が濃厚なスパイシーさと融合し、爽やかな口当たりで、夏の暑さに疲れた体に一陣の涼風が吹くようだ。
『パキスタンレストラン マルハバ』店舗詳細
ネパリコ[渋谷]
ネパール人のソウルフード「ダルバート」に舌鼓
「ダルバート」が食べられるおしゃれなネパール家庭料理店。ネパールの人々が日常的に食べるダルバートは、ダル(豆)スープとご飯の定食。これにタルカリ(野菜のターメリック炒め)、チキンカレー、サグ(青菜)、アツァール(漬物、辛味ペースト)がセットになっている。全部をご飯にかけてごちゃまぜにして食べる。スパイシーでありながら、噛めば噛むほど滋味に富んだ素材の味があふれる。毎日のように通ってくる常連さんが多いのも納得だ。
『ネパリコ』店舗詳細
A1 肉骨茶[十条]
本国のスパイスメーカーと連携した専門店
マレーシアの大手のスパイスメーカー『A1』と連携し、18種類のスパイスをブレンドした本場の肉骨茶を提供する。シンプルに食べても旨いが、パクチーやチーズ、レタスなどのトッピング(各120円)も楽しめる。内装は昭和の屋台をイメージしたものとか。マレーシアで肉骨茶といえば、屋台料理の代表。肉骨茶750円、ビッグバク(特大スペアリブ)1250円。香辛料を煮詰めた独特の香りに誘われてスープをごはんにかければ、暑くて食欲がない日でもさらさらどんどん食べられるのだ。
『A1 肉骨茶』店舗詳細
取材・文=速志淳、服部啓一、久野剛士、青山誠 撮影=関尚道、鈴木俊介、蔦野裕、泉田道夫