SOBA Masumi

むっちりとした十割の太打ち田舎そば

太打ちの田舎そば1000円は食べごたえあり。燗酒はさっぱりとした山形の「麓井」本醸造。
太打ちの田舎そば1000円は食べごたえあり。燗酒はさっぱりとした山形の「麓井」本醸造。

そばは石臼で碾いたそば粉を手打ちにして提供する。この日は碾きぐるみの太打ち田舎を注文。1本1本が太く、むっちりとしたコシのある触感だ。そば粉十割だけに香りもいい。天ぷらのタネとなる野菜や山菜は群馬県から直送。清酒サーバーから注がれる蔵元出来たての静岡「正雪」大吟醸との相性は抜群である。他に焼酎、ハイボールなど酒類は豊富で、手作りの肴も盛りだくさん。ランチタイムもいいが、酒場然となる夜にも行きたい。

そば豆腐450円、鴨ロース焼 葱塩780円、天ぷら単品800円~。
そば豆腐450円、鴨ロース焼 葱塩780円、天ぷら単品800円~。
2人で切り盛りする成田ご夫妻。ともにランナーなのだ。
2人で切り盛りする成田ご夫妻。ともにランナーなのだ。

『SOBA Masumi』店舗詳細

住所:東京都小金井市貫井北町2-15-11/営業時間:11:45~14:00LO・17:30~22:00/定休日:月(祝日の場合は営業)/アクセス:JR中央線武蔵小金井駅から徒歩13分

武蔵境増田屋 蕎麦処ささい

ゆるりとした町場のそば屋さん

自家製粉の石臼挽手打ちそば825円。この日は北海道産だった。アテは豚の角煮605円、鈴廣蒲鉾の板わさ715円。
自家製粉の石臼挽手打ちそば825円。この日は北海道産だった。アテは豚の角煮605円、鈴廣蒲鉾の板わさ715円。

地元にひとつはあってほしい町場のそば屋。自家製粉の石臼碾き手打ちは1日20食、キッチリうまいそばを出す。他は機械切りなどで値段を下げて提供する庶民派だ。カレーライスや親子丼、武蔵野地粉うどんもある。酒の肴もいっぱい。そばつゆを煮詰めて作る豚の角煮などはとろけるおいしさ! 静岡の辛口すっきり系の日本酒、志太泉との相性も抜群だ。

和やかな店主の笹井伸一郎さん。
和やかな店主の笹井伸一郎さん。

『武蔵境増田屋 蕎麦処ささい』店舗詳細

住所:東京都武蔵野市境2-11-2/営業時間:11:00~15:00・17:00~21:00/定休日:木/アクセス:JR中央線・西武多摩川線武蔵境駅から徒歩2分

スナフキッチン

パスタマシンのそばと和洋折衷料理

海老バジルそば980円(ランチセットは1080円)。
海老バジルそば980円(ランチセットは1080円)。

国産のそば粉と小金井野菜にこだわった創作そばの店。そばは注文を受けてこね、パスタマシンでサッと押し出して作る。素早さがそば本来の香りを逃がさないのだ。これに地場野菜をたっぷりのせたサラダ仕立てをいただく。これ、意外にも合う。日本酒は「野川」「むさこ」など地元の名がずらり。「小金井街道」というワインだってある。居心地のよさは、スナフキン似の店主・岩崎茂雄さんのフレンドリーさも一役買っているようだ。

パスタマシンであっという間にそばが。
パスタマシンであっという間にそばが。
即興でギター演奏も始めてしまう店主の岩崎さん。
即興でギター演奏も始めてしまう店主の岩崎さん。

『スナフキッチン』店舗詳細

住所:東京都小金井市緑町1-5-3/営業時間:11:30~ 14:00LO・18:00~22:00LO(日・祝は11:30~17:30LO)/定休日:月/アクセス:JR中央線東小金井駅から徒歩5分

構成=柿崎真英 取材・文=工藤博康 撮影=小野広幸