創業50年。多くの人に愛されるレトロなお店『純喫茶マウンテン』
古き良き時代を思わせる店内は実家に帰ったかのような安心感。
浅草・雷門通り沿いにある『純喫茶マウンテン』は2022年で創業50年を迎える名喫茶。足を踏み入れるとタイムスリップしたような雰囲気に一瞬で包まれる。甘味に力を入れているこのお店で人気なのが、クリームソーダ900円。濃厚なミルクの甘さが観光で疲れた体に染みわたっていくのがたまらない。「生涯現役!」と話す店員さんの気さくな笑顔にも元気をもらえるお店。
3色のクリームソーダが名物。左からあんず・メロン・レッドベリー。
『純喫茶マウンテン』の店舗詳細
住所:東京都台東区浅草1丁目8-2/営業時間:11:30~20:00(土・日・祝は11:30〜21:00)/定休日:第1・第2月/アクセス:私鉄・地下鉄浅草駅から徒歩5分
劇場文化を見つめてきたカフェ『珈琲ハトヤ』
『ハトヤ』の愛らしいシンボルマークにもグッとくる。
浅草新仲見世商店街のアーケード内に店をかまえる『珈琲 ハトヤ』。1927年(昭和2)に創業し、昭和の浅草の劇場文化と共に歩んできたこのお店には、寅さんこと渥美清や脚本家のサトウハチロー、劇作家の菊田一夫といった数々の著名人が羽を休めに訪れた。かつては店の向かい側にあった劇場の2階の楽屋の窓から、「コーヒー3杯持ってきてー!」と、注文が入ったりもしたそうだ。代々受け継がれてきた味と老舗の佇まいを新鮮に受け取る若い世代のお客さんも増加中!
ミックスサンド600円は玉子焼きが温かいうちに届く。ゴクゴクと飲めるバナナジュース500円はさっぱりとした味わい。
こぢんまりとした間口に赤い看板を掲げる。
『珈琲ハトヤ』の店舗詳細
住所:東京都台東区浅草 1-23-8/営業時間:10:30~17:00LO/定休日:不定/アクセス:つくばエクスプレス浅草駅から徒歩3分
体にいいものを食べてほしい!素材と手作りにこだわる『SUKE6 DINER』
お店一番のおすすめENGLISH BREAKFAST IN A PAN 1250円は、朝ご飯にどうぞ。
隅田川沿いにある『SUKE6 DINER(スケロクダイナー)』は「体にいいものをお客様に食べてほしい」というコンセプトのカフェ。三浦半島から届けられるフレッシュな食材を使用し、ベーコンやドレッシング、ジンジャーエールやレモネードなど、店で出すほとんどのメニューを手間ひまかけてお店で仕込む。吹き抜けの開放感が心地よい空間で、おいしいひとときを楽しもう。
3階のパン屋『MANUFACTURE』から届くクロワッサン240円とライ麦のカンパーニュ(スライス)210円。
インテリア雑誌から抜け出したかのような店内。
『SUKE6 DINER』の店舗詳細
住所:東京都台東区花川戸1-11-1 あゆみビル1F/営業時間:8:00~19:00/定休日:無/アクセス:私鉄・地下鉄浅草駅から徒歩2分
お芋好きにはたまらない『ふなわかふぇ浅草店』
芋ようかんソフトパフェは、まさにお芋づくし!
芋ようかんの名店「舟和」が展開する『ふなわかふぇ浅草店』では、お芋を使ったスイーツがずらり。なかでも、お芋好きの人にぜひ食べてほしいのは芋ようかんソフトパフェ。芋ようかんのブロック・お芋のペーストと生クリームを合わせた芋クリーム・お芋のソフトにお芋チップス等々……。お芋の織りなす絶妙なハーモニーは至福の味。空調完備の明るいテラス席で一年中お芋スイーツを味わえます。
ほんのり塩味の効いた芋チップスに芋クリームをつけると何枚でも食べられるくらいのおいしさ!
自然光が降り注ぐ室内。
『ふなわかふぇ浅草店』の店舗紹介
住所:東京都台東区雷門2丁目19-10/営業時間:10:00~18:00(土・日・祝は10:00~19:00)/定休日:無/アクセス:私鉄・地下鉄浅草駅から徒歩1分
ノルウェースタイルのコーヒーとワッフルを楽しむ『FUGLEN ASAKUSA』
ワッフルは、モチっとしたタイプの生地。ブラウンチーズ・サワークリーム・自家製ベリージャムを添えていただきます。
ノルウェー・オスロ発の『FUGLEN ASAKUSA(フグレン浅草)』では落ち着いたヴィンテージ家具に囲まれながらノルウェーのカフェスタイルを楽しめるお店。「ノルウェーの人たちはコーヒー好きです。一日に何杯も飲むので、あっさりとした軽い飲み口の方がいい。だから浅煎りのコーヒーが一般的ですね。私たちは高品質なコーヒー豆の素材本来の風味を感じられるような焙煎を施しています」と、お店をマネージメントする高橋さんは胸を張る。自慢のコーヒーに加え、カクテルなどのアルコール類も充実。日本・浅草から遠くノルウェーへ思いを馳せてリラックス。
本日のコーヒーLarge 490円はケニアのカムワンギ。すっと通り過ぎていく軽い酸味が飲みやすい。
ノルウェーデザインのインテリアのなかには、日本では珍しいものも。
『FUGLEN ASAKUSA』の店舗紹介
住所:東京都台東区浅草 2-6-15/営業時間:9:00~21:00/定休日:無/アクセス:つくばエクスプレス浅草駅から徒歩2分
とっておきのスコーンとコーヒーはいかが?『feb’s coffee&scone』
人気が高いあんバタースコーンサンド500円とカフェラテ520円。にこにこのフォークとスプーンがかわいい。
『feb’s coffee&scone(フェブス コーヒーアンドスコーン)』では1号店の「FEBRUARY CAFE」で人気を博したスコーンが看板メニュー。外はサクッ・中はしっとりのスコーンはモーニングやブランチに最適。一押しは、北海道産の小豆を使用したあんこの甘さとバターの塩味のバランスが際立つ、あんバタースコーンサンド。オリジナルブレンドの豆を使用したカフェラテと一緒に注文するのがおすすめ。
スタンドで購入して浅草を散歩のお供にしてもよさそう。
『feb’s coffee&scone』のロゴが目印のスタイリッシュな外観。
『feb’s coffee&scone』の店舗紹介
住所:東京都台東区浅草3丁目1-1 馬道妙見屋ビル 1F/営業時間:9:00~17:00LO/定休日:不定/アクセス:私鉄・地下鉄浅草駅から徒歩9分
カリカリ食感のフレンチトーストが美味!『Cafe 晴蔵』
浅草フレンチトースト900円とサイフォンで淹れるコーヒー600円。セットで頼むと100円引きに。千束『セキネベーカリー』のバゲットを使ったフレンチトーストは上品な甘さ。プレートに添えてある少し塩気のある餡子は『Cafe 晴蔵』と同じく観音裏エリアにあるたい焼のお店『写楽』から、シャリシャリと冷たく甘いあんずは西浅草の老舗あんず商店『港常(みなつね)』から。まさに浅草づくし!
浅草寺の裏手、通称・観音裏エリアにある『Cafe 晴蔵』。カリッと焼きあげた食感が印象的な浅草フレンチトーストは、同じく浅草観音裏で人気のたい焼店『写楽』の餡子(あんこ)を添えているなど、浅草ならではのおいしさがたっぷり詰まった一品。バタートーストにあたたかいスープが付くモーニングにもファンが多く、店主がDYIでリノベーションを施した空間も居心地抜群。おいしい食事とドリンク、店主の心のこもった接客が訪れる人のお腹も心もやさしく満たしてくれる。
モーニング600円はプラス150円でバタートーストからカレーチーズのトースト、あんバターなどに変更可能!朝7時よりオープンなので早朝散歩のルートに加えよう。
透き通ったブルーが美しい晴蔵ソーダ600円。
『Cafe 晴蔵』の店舗詳細
住所:東京都台東区浅草3-34-2/営業時間:モーニング7:00~10:30、レギュラーメニュー10:00~16:00(LO 15:30)/定休日:木/アクセス:地下鉄浅草駅から徒歩12分、つくばエクスプレス浅草駅から徒歩8分
ハイクオリティなラテとこだわりのスイーツで人気沸騰中!『スケマサコーヒー』
優雅なアートに目を奪われるラテ600円。泡、エスプレッソ、ミルクのベストなバランスも存分に味わって。
浅草の老舗遊園地、花やしきのすぐそばにある『スケマサコーヒー』ではラテアートの世界大会に出場する実力派のバリスタが腕をふるう。きめ細やかな泡は驚くほどなめらかで、見た目が美しいだけでなく、味もピカイチ。元パティシエのオーナーバリスタが考案するスイーツも充実。プリンにはサクサクのメレンゲがのっていたり、フルーツサンドには旬の味覚だけを贅沢に使ったりといった、さりげないこだわりが満載。スタッフの程よくフレンドリーなおもてなしも気持ちよく、いつまでも大切に通いたくなるようなお店。
くるりと渦巻く焼きメレンゲとモチっと豊かな食感のプリンは好相性。600円。
旬の中でも特においしい時期のフルーツを挟んだ季節のフルーツサンドは1000円~。甘さたっぷりの「あまおう」、ジューシーな台湾パイナップル、「ナガノパープル」というブランドのぶどう、みずみずしい白桃、近年にわかに注目を集めたみかんの「まどんな」といった厳選された顔ぶれがシーズンごとにお目見え。
『スケマサコーヒー』の店舗詳細
住所:東京都台東区浅草2-29-2 君塚ビル102/営業時間:11:00~18:00/定休日:火/アクセス:私鉄・地下鉄浅草駅から徒歩12分、つくばエクスプレス浅草駅から徒歩3分
王道のナポリタンは懐かしい味『昔ながらの喫茶店 友路有 浅草店』
不動の人気メニューは喫茶店のナポリタン980円。ミニサラダとスープが付いておなかいっぱい。
浅草『友路有(トゥモロー)』は「昔ながらの喫茶店」と冠する通り、懐かしいムードたっぷりのレトロなお店。郷愁を誘う空間でいただきたいのは、やっぱりナポリタン。ほんのり甘みのある定番の味わいは老若男女を魅了する。仲間とおしゃべりしたり、ひとりでくつろいだりと思い思いに過ごそう。
甘辛いソースがモチモチの豚肉に絡むポークジンジャー1180円。ライスとサラダ、スープが付いてボリュームたっぷり。
赤茶色のややコンパクトなテーブルと、どっしり腰を下ろせる椅子、ステンドグラス風の窓。昭和風の佇まいに心が和む。
常連さんが譲渡してくれる文庫本が詰まった本棚も気になるポイント。
『昔ながらの喫茶店 友路有 浅草店』
住所:東京都台東区浅草1-29- -2F/営業時間:6:30~20:00/定休日:無/アクセス:地下鉄浅草駅から徒歩5分
江戸っ子の店主が切り盛りする和カフェ『紅鶴』でフワフワのパンケーキを!
カスタードソースたっぷりのパンケーキ1800円にバニラアイスクリーム100円をのせて。季節によって変わる柑橘類が程よい酸味のアクセントを加えてくれる。
『紅鶴』は浅草へ訪れたなら外せないカフェ!観光客にも地元民にも大人気となったボリュームたっぷりのパンケーキにトッピングをして贅沢にいただこう。一口食べれば幸せいっぱい、米粉の生地だから軽々と完食!「待ってでも食べたい」と評判で、いつ訪れてもにぎわっているお店。朝8時半から店頭で当日受付の予約ができる。
炙りバナナのチョコナッツソース1800円にホイップクリーム100円をトッピングすれば大満足。ゆとりあるカウンター席でどうぞ。
3段重ねでご提供。たっぷりとした生地に期待も膨らむ!
『紅鶴』の店舗詳細
住所:東京都台東区西浅草2-1-11/営業時間:10:00~17:00/定休日:水/アクセス:地下鉄銀座線田原町駅から徒歩4分
下町浅草のデザイナーズ純喫茶『フェブラリーキッチン』
アボカドトーストセット1400円。
『浅草花やしき』の隣に位置する『フェブラリーキッチン』。
デザイナーのオーナーによるハイセンスなカフェだが、店長佐々木氏が目指しているのは町に馴染み、フラッと入れる「令和の純喫茶」。
大人気のメニューは喫茶店を意識した東京オムナポリタン1400円で、パスタは製麺所の老舗・浅草開化楼の専用生パスタを使用している。コーヒーにもこだわり、季節商品にも力を入れている浅草『フェブラリーキッチン』は、目もお腹も満たしてくれる、まさに令和の純喫茶だ。
インダストリアル感たっぷりな店内。
『フェブラリーキッチン』店舗詳細
住所:東京都台東区浅草2-29-6/営業時間:9:00~17:00LO/定休日:無/アクセス:つくばエクスプレス浅草駅から徒歩6分
構成=フリート、アステル 取材・文・撮影=宇野美香子、表歩美、千葉深雪、かつの こゆき
浅草寺とその参道である仲見世商店街を中心として東西に広がる浅草。世界的にも有名な観光地であり、一時は日本人よりも海外旅行者の方が目立っていたが、コロナ以後は江戸情緒あふれる“娯楽の殿堂”の風情が復活している。いわゆる下町の代表的繁華街であって浅草寺、雷門、仲見世通り、浅草サンバカーニバルなどの観光地的なイメージや、ホッピー通り、初音小路のような昼間から飲める飲んべえの町としてとらえている人も多いだろう。また、和・洋問わず高級・庶民派ともに食の名店も集中するエリアだ。
古き良き街並みが残る浅草は、下町グルメの激戦区。新旧店舗がひしめくこのエリアでは和洋中からファストフードまでよりどりみどりだが、とっておきの一品をたのしむなら、リピーターの多い人気店がおすすめだ。浅草で長い間愛されてきたグルメから新鋭のハンバーガー店までおすすめの16店を紹介します!
新旧さまざまな店が立ち並び、幅広いジャンルの食べ歩きグルメを一挙に楽しめる浅草。日本を代表する観光地だけあってもちろん激戦区だ。店頭で楽しめるできたての人形焼きやきびだんごから、食べるのをためらうくらいにかわいい進化系団子、絶品抹茶スイーツまで、思わずはしごしたくなる食べ歩きグルメを一気に紹介!