女性シェフのセンスが生きた創作オム『めぐろ三ツ星食堂』
2001年オープンの路地裏の人気店。女性シェフが生み出すさまざまな創作オムライスの中でも、オープン翌年に誕生したお正油オムライスは人気ナンバーワン。しょうゆとナンプラーという組み合わせに、マヨネーズと七味。和×アジアンの融合。このマッチングを考えたのはすごい。マヨネーズと七味がかかった驚きの外見に、中身もビックリのナンプラー味の白い炒めご飯。多少待ちますが、おいしいものを作るのには手間がかかるものです。
『めぐろ三ツ星食堂』店舗詳細
必殺ゴマ味噌ダレで誰もがイチコロ!『AOBAYA』
外国人客も多いという小粋なダイニング。オーナー山本潤さんいわく「定食はカフェっぽくはしたくなかった」とのこと。それゆえしょうが焼きは、濃厚味噌ダレとゴマが絡み合うガッツリ系だ。一方で隠し味にリンゴジュースが入っていて爽やかな風味だから、女性にも人気が高い。プチプチ食感の八穀米のご飯もこの店ならでは。それにしてもテラス席で目黒川を眺めながらしょうが焼きを食べられるとは、なんて優雅だろう。
『AOBAYA』店舗詳細
手づかみで楽しむインドネシアの味『CABE 目黒店』
「学生の頃、アルバイトで食べたインドネシア料理に感動して、すぐさま留学したんです」とは、オーナーの大平正樹さん。日本に戻り店を開いたのは2002年のことだった。フィンガーボールとともに運ばれてきたアヤムゴレンを味わうには、手づかみが楽しい。パリッと揚がったフライドチキンに、唐辛子とエビのエキスをたっぷり含んだソース、サンバル・トラシをつけてかじる。癖のある魚介の香りと強い辛さが食欲をそそり、ご飯がどんどん進む。
『CABE 目黒店』店舗詳細
/定休日:日・祝/アクセス:JR・私鉄・地下鉄目黒駅から徒歩5 分
大食漢の胃袋つかむ昭和風味の一皿『ぺろり』
8 人で満席となるカレースタンド。「スパイスの凝ったカレーより、昭和のカレーが好きで」と語るのは店主・秋本宏介さん。店でひいたひき肉と大量のタマネギを炒め、鳥ガラスープで煮込んでできるカレーはそんなオーソドックスを好むスタイルゆえ。ドロリとして病みつきになる。客の9割が男性というのも腑に落ちる。この味、懐かしいけど、なかなか出合えないんだよな。
『ぺろり』店舗詳細
スパイスの輪郭際立つさらさらカレー『シリ バラジ』
南インドの神様・シリバラジを横目に、ピンク色の店内へ。ここのカレーはインド直輸入の生のスパイスを多く使った、油控えめでさらりとした南インド流。マドラスフィッシュカレーは、ココナッツミルクの甘さの後に新鮮なチリホールの辛さやタマリンドの酸味が舌を心地よく刺激! ランチのバイキングも豪華。
『シリ バラジ』店舗詳細
構成=フラップネクスト 取材・文=岸本好弘、半澤則吉、かつとんたろう、松井一恵・高橋健太(teamまめ) 撮影=松岡誠、小野広幸、 オカダタカオ