西インドスパイス ガヤバジ[浅草]

西インドの多彩な味わいに見惚(ほ)れる

3種類プレート1200円。カレーは左上からミサル、パンドララッサ、タンブラーラッサ、右下にキーマの4種。チキンティッカなどの総菜も付く。

大阪で「間借りカレー」をしていた富永卓見さんとガヤさんは、「新たな挑戦をしよう!」と東京へ移住。プレートには、ガヤさんの故郷・西インドのカレーと総菜がズラリ並ぶ。豆カレー・ミサルの食欲そそる風味の正体は、オニオンガーリックマサラだ。さらに、辛味強めのタンブラーラッサ、ココナッツミルクが優しいパンドララッサと、味の波状攻撃に心躍る。

『西インドスパイス ガヤバジ』店舗詳細

住所:東京都台東区西浅草1-6-2/営業時間:7:00~10:30LO・11:00~14:30LO/定休日:月・火/アクセス:地下鉄銀座線田原町駅から徒歩3分

昼飯屋 SPICE CURRY[大森町]

風変わりな一品は和食の技法が光る

海苔チキンカレー1100円、ポテサラトッピング100円。追いスープとご飯大盛は無料。自家製佃煮は550円で瓶詰にし、持ち帰りも可。

和食を経て、代々木八幡で人気のカレー屋『SPICE POST』でも修業を積んだ高瀬晋一さん。大森界隈の名産の海苔を佃煮にして、カレーと合わせてしまった! 磯の香りが口中に広がり、スパイスと魚介出汁の風味が後を追う。また、途中で海苔無しのカレーをかける“追いスープ”なるサービスも。一つで二度おいしい一品だ。「このスタイルの暖簾(のれん)分けとかもしたいです」と、野望もチラリ。

一見合わなそうな食材も、合わせるのが腕の見せ所!

『昼飯屋 SPICE CURRY』店舗詳細

住所:東京都大田区大森西5-10-10『はなれの梅林』/営業時間:11:00~14:00(カレーがなくなり次第終了)/定休日:月/アクセス:京急本線大森町駅から徒歩1分

うな達[池袋]

一見、おうち系だけど真似できぬ金曜昼限定のひそみカレー

カレーライスは並430円~。

うな重、かぶと焼、ひれ焼など、うなぎ自慢の酒場ランチは、金曜になると100%カレー目当て。20食分の鍋を9つ用意しても完売続出だ。「昔、金曜が暇でね。好評だったまかないカレーを30年以上前から出すようになったんです」と、2代目店主の木村達志さん。スープは専用に仕入れたゲンコツで、ジャガイモやニンジンなどを1日じっくり煮込む。黒糖、コーヒーを加え、まろやかながらカレー粉&一味が後引く辛さ。

うなぎだってもちろん美味。うな重2400円で、1500円~用意。養殖技術が発達した台湾産か国産を用いる。夜のうな串セットは616円(夜のみのメニュー)。

『うな達』店舗詳細

住所:東京都豊島区東池袋1-31-3/営業時間:11:30~13:30・17:00~22:00(土曜は夜のみの営業)/定休日:日・祝/アクセス:JR・私鉄・地下鉄池袋駅から徒歩4分

神楽坂 龍公亭[飯田橋]

老舗中華にひそむカレー。にぎやかな食感に惚(ほ)れる

カレーライス1370円。1955年ごろのメニューに咖哩飯と記されていた。中華丼のカレー版だ。

「中華では桂皮や山椒などの香辛料をいろんな料理に用いるので、カレーにも独自に加えているんです」と、4代目女将の飯田花さん。注文ごとに作るカレーライスは、戦前から続くメニューのひとつ。エビ、イカ、きくらげ、タケノコなど、湯通しした大ぶりの具の歯触りがいいアクセントだ。しかも、鶏ガラスープの土台がまろやか&軽やか。あとから、ヒリリと辛さが追いかける。ランチでがっつり味わいたい。

土鍋麻婆豆腐はランチセット1050円。
手早く作る4代目。
明治22年(1889)創業。花柳界、出版業界、政財界にも愛され続けている。

『神楽坂 龍公亭』店舗詳細

住所:東京都新宿区神楽坂3-5/営業時間:11:00~14:30LO・17:00~21:30LO/定休日:日・不定/アクセス:JR・地下鉄飯田橋駅から徒歩2分

馬肉専門店 柿島屋[町田]

シンプルながら馬の風味が癖になる

メンチカレーライス950円は馬肉メンチ+馬肉カレーの合わせ技。馬の味を尊重し、野菜なしの欧風カレーのようだ。

北海道で生まれ、山梨の牧場で飼育されたメスを一頭買い。柔らかな赤身は癖がなく、わさびで馬刺しを味わえば、馬の香味がうめ割とバッチリ合う。そして、密かなオススメは、サクッとして後味あっさりとメンチカツをトッピングした締めカレーだ。昭和初期から作るカレーは、馬の端肉でとるスープに、肩肉の煮込みを加えた馬エキスがたっぷり入った一皿。スパイスの芳香が馬のまろみを際立たせる。

上馬刺し1320円、肉皿(煮込み)550円、うめ割300円が看板セットだ。
明治17年(1884)創業で馬肉販売あり。

『馬肉専門店 柿島屋』店舗詳細

住所:東京都町田市原町田6-19-9 アーバン柿島2/営業時間:16:00~22:00(土・日・祝は12:00~21:00)/定休日:水/アクセス:小田急小田原線町田駅・JR横浜線町田駅から徒歩4分

田そば[小伝馬町]

立ち食いそばらしからぬ本格派にしびれる

スパイシーチキンカレー(小)350円は、人手が足りる金曜だけのお楽しみ。半たぬき、半もりそばとのセットは650円。

「ずっと出したくて」と、店主の坂本哲児さんは試行錯誤の折、「友人の伝手で新宿『スパイスハット』の店主に教えを乞うたんです。おもしろがってくれたのが幸いでした」。カツオを用いるスリランカカレーを目指し、そばに用いる枯れかつお節の出汁をベースに、クミンやコリアンダーなどのスパイス4種が涼やかに香る。パクチーやアチャールの香味も重奏的。もちろん、エッジの効いたそばの香りにもドンピシャ!

かけそば360円に、独創的なちくわ納豆130円をトッピング。
立ち食いそば界の雄。カレーは2019年から。

『田そば』店舗詳細

住所:東京都中央区日本橋小伝馬町3-7/営業時間:6:00~15:00/定休日:土・日・祝/アクセス:地下鉄日比谷線小伝馬町駅すぐ

ごはんといえば、長男堂[吉祥寺]

鍋ごとに変わる、一期一会のカレー弁当

カレー弁当800円。写真は豚肉とコーンのスパイスカレー。

新潟県糸魚川市出身の吉田さんが用いるのは、郷里の特別栽培米コシヒカリ。「冷めてから本領発揮する米なので、弁当にもってこい」と胸を張る。作り置きおかずなど、多彩なメニューのなか、約1週間ごとの鍋替わりで作るのがカレーだ。旬味を用いて直感で仕込むため、酢を加えた酸味の立つカレーになったり、ココナッツを入れたり。マタギ一族の実家からジビエが届くことも。「しれっと鍋に加えたりしてます」。

総菜も販売。
「甘くない、弁当屋のお菓子」は、一期一会のすももケーキ1ピース380円ほか、タッパープリン640円も人気。
ベルを鳴らすと吉田さんが顔を出す。

『ごはんといえば、長男堂』店舗詳細

住所:東京都武蔵野市中町3-18-11/営業時間:11:30~20:00(水は~17:00)/定休日:火/アクセス:JR中央線吉祥寺駅・三鷹駅から徒歩20分

ライスカレー ぺろり[目黒]

食べれば無性に元気になる昭和味

カツウインナーカレー1000円に、店主が多忙でないときはウインナーをスマイル型にしてくれる。ミニコーヒーは無料サービス。

店主の古き良きスタンドカレー愛は深い。まず、スプーンはコップに入れて出すという昭和トラディショナルスタイル。カツウインナーカレーを頼めば、粗びきパン粉の揚げたてカツの隣に、これまた昭和の赤ウインナーだ。口に運ぶと、店でひいた大ぶりミンチの入ったカレーは、どろりとして濃厚な味わい。どろりカレーは爽やかなざく切りトマト200円も抜群に合うので、ぜひトッピングを!

店主の秋本宏介さんは、ほんわか系。神保町の名店『まんてん』で修業後、独立。
バーナーで焼き目を入れるチーズカレー800円。
4坪の小さな店舗は全7席。

『ライスカレー ぺろり』店舗詳細

住所:東京都目黒区目黒3-1-2/営業時間:11:45~15:00・18:00~21:00(売り切れ次第終了)/定休日:月(木・日は昼のみ営業)/アクセス:JR・私鉄・地下鉄目黒駅から徒歩14分

カレーライス専門店 ブラザー[高田馬場]

チキンと鯖、迷いスプーン必至!

卓上の柴漬けとも好相性の鯖キーマ860円。

3坪の極小店舗に鎮座する巨大寸胴鍋。チキン野菜カレーは、ここで長時間煮込んだ鶏ガラや炒めたタマネギなどの出汁、クローブやクミンなどスパイス13種のバランスが取れた、日々食べたくなるさらさらカレーだ。かたや鯖キーマは、三つ葉にミョウガ、トマト、甘みのある青魚の風味が織りなす甘辛さが魅力。ともに、お米屋さんで精米したてのごはんがワシワシ進むのは間違いなし!

ヨーグルトとスパイスでマリネしたタンドリーチキン、ナスやブロッコリーなど素揚げした具も絶品のチキン野菜カレー980円。
保村伸夫さんが2015年に開店。

『カレーライス専門店 ブラザー』店舗詳細

住所:東京都新宿区高田馬場2-19-7 タックイレブン1F/営業時間:11:00~15:00・17:00~22:00(土は11:00~15:00)/定休日:日・祝/アクセス:JR・私鉄・地下鉄高田馬場駅からすぐ

かえる食堂[要町]

色とりどりのルーで具が半身浴

ほんのりクローブの甘みが立つミックスカレー900円。

看板はミックスカレー。炒めたタマネギやトマトなどを煮込んだものと約4時間煮込んだ鶏白湯スープを合わせたカレーは辛さすっきり。そこに一晩マリネしたとあと3時間近く焼いたホロホロの手羽元、ニンニクの芽、甘く味付けしたゴボウといった具が妙味を加える。ほかにも店主奥様の実家から送られたほうれん草から生まれたみどりのカレーや、赤坦々カレーなど彩りあるカレーがずらり。

みどりのカレー850円はほうれん草のとろみとチーズのコクが癖に。
シフォンサンデー450円など奥様手製のスイーツも絶品。
見た目は渋いが陽気な店主。

『かえる食堂』店舗詳細

住所:東京都豊島区池袋3-6-1 第2京花荘1F/営業時間:11:30~15:00LO/定休日:日・月・祝/アクセス:地下鉄有楽町線・副都心線要町駅から徒歩4分

取材・文=高橋健太(teamまめ)、佐藤さゆり(teamまめ)、鈴木健太 撮影=金井塚太郎、原幹和、本野克佳