理化学器具とコーヒーの楽しい組み合わせ『理科室蒸留所』
窓の外からでも気になる、大きく組まれた実験器材のような装置。丸フラスコに入った水が1秒に1滴落ち、挽いた豆に浸透して6時間ほどかけて作られる水出しコーヒーが名物だ。豆はブラジルベースのブレンドを使用。濃厚ながらもカフェインが少なくすっきり飲める。蒸留した高知産の無農薬ショウガと複数のスパイスを煮出して牛乳で割ったジンジャーマサラ珈琲も刺激的でユニークな味わい。
『理科室蒸留所』店舗詳細
倉庫を生まれ変わらせたリノベーションカフェ。『fukadaso cafe』
築50年の倉庫をリノベーションしたレトロなカフェ。昭和の空気が流れるような懐かしさと、今どきの新しさが融合したおしゃれな建物を一目見ようと、遠方からもお客さんが訪れる。広い空間の中にはヴィンテージの家具がゆったりと配置され、忙しい毎日の合間に心を休めるのにぴったりだろう。素朴な味わいの固めのプリンも大好評。土日は売り切れることがほとんどだというから、週末の早い時間や平日に訪れてみよう。
『fukadaso cafe』店舗詳細
手作りのおにぎりとスープに癒される。『Cafe 清澄』
清澄白河の名所・旧東京市営店舗向住宅をリノベした『Cafe 清澄』。おにぎりセットや、佐賀県嬉野産の和紅茶、手作りのケーキが特に好評だ。築90年を越える建物を愛でるのはもちろん、ディスプレイされた本を手にとったり、窓から見える緑をぼんやり眺めたりと、見どころもたくさん。静かな時間がゆっくりと流れる空間で、自分だけのひとときを過ごそう。
『Cafe 清澄』店舗詳細
地元民の憩いのカフェでスペシャルな一杯を『The NorthWave Coffee』
自家焙煎の豆が並ぶ『The NorthWave Coffee』は地下鉄清澄白河駅から小名木川を越えたところにある高橋のらくろード(高橋商店街)に店を構える。地元のお客さんが足しげく通うことで有名なコーヒー専門店だ。ハンドドリップで淹れる丁寧な一杯を堪能できるとして評判が高い。豆に詳しくなくても、自分好みの一杯が見つかるよう一通りの味がそろっているのがうれしいところ。コンパクトな店内で、最大限に豆の魅力を引き出す店主の職人技が光る。
『The NorthWave Coffee』店舗詳細
ポークジンジャーが絶品!『Cafe GINGER.TOKYO』
清澄通りに立ち並ぶ旧東京市営店舗向住宅の向いのビルの2階に店を構える。メニューはパスタやタコライス、バターチキンカレーなど、いわゆるカフェめしが中心だ。中でもポークジンジャーが特に人気。甘辛いジンジャーソースとポークの相性は抜群で、ご飯がすすむ味。すっきりとしたジンジャーエールも大人気だ。店内はたくさんのレコードや本が置かれ、ギャラリーも有するユニークな空間。
『Cafe GINGER.TOKYO』店舗詳細
健康的で心がやすらぐママの手作りのような味『mammacafe151A 』
『mammacafe151A(マンマカフェ イチゴイチエ)』は、イタリアの家族思いのマンマが作るような、心のこもった食事やスイーツを楽しめる。どれも新鮮な素材をそのまんま活かした素朴な味わいだ。安心・安全にこだわり、食材はできるだけ有機栽培や無農薬のものを使用する。木場公園を借景にしたゆとりのある店内はおひとり様も家族連れも居心地よし。お客さん、生産者、食材や器が巡り合う、一期一会のひとときを過ごそう。
『mammacafe151A』店舗詳細
開放的な空間に憩う地元の常連たち『オールプレス エスプレッソ 東京ロースタリー&カフェ』
ニュージーランドに本社を構え、2019年で創業30周年を迎えるロースタリー&カフェの清澄白河店。天井が高く、柔らかな陽の光が差し込む店内では、美味しいコーヒーはもとよりサンドイッチやケーキも楽しめる。店の奥には巨大な焙煎機が配置され、焙煎したての香り高いコーヒー豆を購入することも可能だ。2014年のオープン以来、地域のコミュニティとして地元民に愛されている。ミルクの優しい甘さがクセになるフラットホワイトで、ほっとひと息。
『オールプレス エスプレッソ 東京ロースタリー&カフェ』店舗詳細
ブームに拍車をかけた日本1号店『ブルーボトルコーヒー 清澄白河フラッグシップカフェ』
2015年のオープン以来、全国のコーヒーファンに愛され続けている『ブルーボトルコーヒー』は、今や清澄白河の代名詞。2019年10月にはコーヒーの美味しさとホスピタリティはそのままにカフェスペースの拡張とフードメニューを大幅リニューアル。ゆっくりとくつろげるカフェスタイルへ一新した。現在は利用者の約4割は常連さんというほど、地域に根ざし愛されるカフェに。清澄白河らしい唯一無二なローカルカフェに進化している。
『ブルーボトルコーヒー 清澄白河フラッグシップカフェ』店舗詳細
街の情報が集まるコーヒーめぐりの拠点『ARiSE COFFEE ROASTERS』
「飲んで行きますか?」と、焙煎士の店主・林大樹(たいじゅ)さんが超フランクに声かける。苦みなく果肉のような酸味が弾けるコーヒーと、年齢も国籍も取っ払った人間味あふれる接客が持つインパクトは強烈だ。林さんの噂は海を越えて伝わり、海外の同業者も頻繁に訪問。焙煎は閉店後。昼間は荷物に埋もれる焙煎機が稼動する。
『ARiSE COFFEE ROASTERS』店舗詳細
倉庫と川に着目した火付け役『The Cream of the Crop Coffee』
材木屋や製麺機業者が使っていた天高の空間。大型焙煎機をドーンと入れて思う存分豆を焼くにはこれ以上はない場所で2012年4月に開店した。界隈最初の開業で、誰もが認める〝深川でコーヒー〞の火付け役。なじみ客が車から顔を出しドライブスルー風に「今日はアイスで!」と一杯を求める風景は、単なるブームにとどまらない証拠だ。
『The Cream of the Crop Coffee』店舗詳細
暮らしに寄り添うカフェのお手本に『iki ESPRESSO』
ニュージーランドのカフェ文化に感銘を受けて、理想のコーヒーとカフェを追求してきたオーナーの原瀬輝久さん。「深川がコーヒーの街ならば、みんなに必要とされる本物のカフェがあるべき。カフェ開業を夢みる人の参考例になればうれしい」と、今年1月、深川に根を下ろした。コーヒーの名脇役、スイーツや料理も丁寧に手作りする。
『iki ESPRESSO』店舗詳細
飲んで知る、カカオの新しい一面『Artichoke chocolate』
飾り棚にはオーナーが欧州で集めたアンティークが並ぶ。マダガスカル産をベースにブレンドしたカカオ豆をエスプレッソにして牛乳を加えたアイスカカオラテは、カカオバターのコクと風味が豊か。焙煎したカカオ豆の皮で淹れたアイスカカオティーは雑味がなく、後味すっきり。
『Artichoke chocolate』店舗詳細
取材・文=松井一恵・香月真理子・宇野美香子・下里康子 撮影=山出高士・木村心保 ・宇野美香子 構成=佐藤宇紘・フリート