コース1:千住から荒川を渡り歴史と緑豊かな足立の街並み散策

古くから宿場町として栄えた千住の街。かの松尾芭蕉が「おくのほそ道」の旅をスタートさせた地としても知られる。旧日光街道に残る古き良き街並みを歩くとともに、街を囲むようにして流れる荒川の川辺をのんびりと歩こう。

【北千住駅】
開催期間:5月11日(水)~17日(火)
歩行距離:約11.5km
所要時間:約4時間
スタート地点:北千住駅 南改札口外
スタート時間:9:30~11:00

見どころ1:ベルモント公園

足立区と姉妹都市の西オーストラリア州ベルモント市との友好親善のシンボルとして造られた公園。オーストラリアの工芸品や日用品などを展示する陳列館や、オーストラリア原産の花木を取り入れた風光明媚な洋風公園。5月と10月のバラ園は美しい。

足立区梅島1-33-7、梅島2-17-2
陳列館は3月26日から展示再開(土・日・祝日のみ開館)。公園は年中無休。

見どころ2:お化け煙突モニュメント

かつて東京電力千住火力発電所のシンボルとして知られていた「お化け煙突」。ひし形に配置されていたため、見る角度により本数が違って見えたことがその名の由来。発電所の解体によりその姿を消したが、2010年に帝京科学大学のキャンパス内にモニュメントが登場した。モニュメントの近くに、煙突のパーツを使った円形のオブジェもある。

足立区千住桜木2-2-1
見学自由。周辺には街灯が無いため、明るい時間の見学がおすすめ。

見どころ3:仲町(なかちょう)の家

画像提供=足立区
画像提供=足立区

戦前に建てられた日本家屋で、千住の街を作ったひとり、石出掃部介吉胤(いしでかもんのすけよしたね)の子孫が暮らしたと伝わる。まちなかアートプロジェクト「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」が拠点として開いており、展示や音楽の公演などが随時開催されるほか、縁側で休んだり、読書したり、おしゃべりしたり、人々の交流の場所にもなっている。千住の観光情報を教えてくれるコンシェルジュも常駐しているので、北千住をまだまだ巡り足りないという方にはおすすめのスポットだ。

足立区千住仲町29-1
土・日・祝日・月のみ開館。10:00~17:00。

北千住コースについて詳しくはこちら

コース2:梟(ふくろう)を探せ!新緑豊かな池袋の歴史と文化を感じるまち散歩

かつて湿地帯で多くの池があったことが、地名の由来ともいわれる「池袋」。街に点在している様々な梟(ふくろう)のオブジェをめぐりつつ、都会の中のオアシスにも足を延ばす。ちなみに池袋駅の所在地である豊島区の鳥でもあるふくろう。様々な像のほか、神社で授与されるお守りのモチーフにもなっているので、あちこち探してみよう。

【池袋駅】
開催期間:5月27日(金)~6月5日(日)
歩行距離:約8.5km
所要時間:約3時間30分
スタート地点:池袋駅 駅たびコンシェルジュ池袋前
スタート時間:9:30~11:00

見どころ1:元池袋史跡公園

池袋の地名の由来といわれる池があった場所に作られた「元池袋公園」を1998年にリニューアル。水面を思わせる広場の舗装や井戸水を利用した小さな滝など、地名由来の池を思わせる工夫が随所に。

豊島区西池袋1-9-12
見学自由。

見どころ2:豊島区立目白庭園

都心のただなかで自然に接し、伝統文化を育む場として1991年に開設された庭園。庭園の中心に大きな池を配した池泉回遊式の日本庭園で、水際に浮かぶ小休憩所「六角浮き見堂」や、庭園を一望できる「滝見台」がある。池のほとりにある数寄屋建築の「赤鳥庵」は茶会や趣味の会合などにも使われる(有料・要事前予約)。

豊島区目白3-20-18
第2・4月曜休(月曜が祝日の場合は翌日休)。9:00~17:00(7月・8月は~19:00)

見どころ3:粟島神社

創建時期は不明だが、鎌倉時代の武将である新田義貞の祈願所だったと伝わる。境内にある弁天池には錦鯉が泳ぎ、趣ある石橋が架かっている。かつて日照りが続いた際、この池の水を汲み上げると雨が降る、という言い伝えがあった。境内には梟の銅像がある。

豊島区要町2-14-4
参拝自由。

見どころ4:池袋御嶽(みたけ)神社

池袋西口一帯の氏神様として鎮座する神社で、近年では、池袋の“袋(ふくろ)”の字から「苦労を除き(不苦労・福龍)、福を呼ぶ」として参拝客が絶えない。境内にはいくつか梟の像があるほか、梟のお守りも授与されている。

豊島区池袋3-51-2
参拝自由。

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コース3:都心に佇む緑と芸術に触れる

恵比寿駅から大崎駅に向かって歩くルートで、道中には都会らしいおしゃれなスポットや、アートを身近に感じられる美術館、都心とは思えないほどの緑豊かなスポットも多く、あちこち見つつ、リラックスした散歩が楽しめる。

【恵比寿駅】
開催期間:6月10日(金)~6月16日(木)
歩行距離:約8.0km
所要時間:約5時間
スタート地点:恵比寿駅 西口改札
スタート時間:10:00~11:30

見どころ1:恵比寿神社(恵比寿ガーデンプレイス内)

1894年、日本麦酒醸造会社(現在のサッポロビール)が、兵庫県にある西宮神社から商売繁盛の神様「恵比寿大神」を勧請し、当時ここ恵比寿の地にあった工場にお祀りしたことが由来とされる。1994年の恵比寿ガーデンプレイス竣工に伴い、新しく社殿を建立した。

渋谷区恵比寿4-20恵比寿ガーデンプレイス内
参拝自由。

見どころ2:東京都写真美術館

世界的にも数の少ない、写真・映像を専門とする美術館。収蔵品をセレクトして行う収蔵展、独自の切り口で作品を紹介する企画展など、年間約20本の展覧会を開催。1階のホールではセレクトされた作品の上映も。カフェ、ミュージアムショップのみの利用も可。

目黒区三田1-13-3恵比寿ガーデンプレイス内
月曜休(祝日の場合は翌平日休み)。10:00~18:00(木・金曜は~20:00・閉館30分前までに入館)。
展覧会・上映によって入館料金は異なる。

見どころ3:国立科学博物館附属自然教育園

江戸時代には松平頼重の下屋敷、明治時代には火薬庫、大正時代に宮内省(当時)所管となり「白金御料地」と呼ばれた歴史のある土地。現在は自然を活かした植物園が整備されており、四季おりおりの草花や昆虫などの生き物を身近に観察できる。

港区白金台5-21-5
月曜休(祝日の場合は翌火曜休)、祝日の翌日休(土・日曜の場合は開園)。9時~17時(9月1日~4月30日は~16時30分・入園は16時まで)。
入園料一般320円。

見どころ4:ねむの木の庭

上皇后陛下・美智子さまのご実家である正田邸跡地を整備し、2004年に開園した区立公園。美智子さまが作られた詩「ねむの木の子守歌」からこの名がついた。園内のシンボルツリー「ねむの木」のほか、鮮やかなオレンジが特徴のバラ「プリンセスミチコ」など約50種の草花を楽しめる。

品川区東五反田5-19-5
無休。9:00~17:00。
入園無料。

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コース4:江戸時代から現代まで、歴史・文化・アートのまち散策

江戸時代、主に将軍外出の際の行列の先導や警護のため、徒歩(かち)でお供をした御徒(おかち)と呼ばれる武士が多く住んでいたことから名がついた御徒町からスタートし、界隈の歴史ある寺や神社を散策、上野の森で現代アートを楽しんだあとは活気あふれるアメ横にも立ち寄ろう。

【御徒町駅】
期間:6月20日(月)~6月26日(日)
歩行距離:約6.5km
所要時間:約3時間
スタート地点:御徒町駅 北口改札
スタート時間:9:30~11:00

見どころ1:下谷(したや)神社

都内屈指のパワースポットで、商売繁盛・家内安全の神様を祀り、1000年以上続く下谷神社大祭で知られる神社。また寄席発祥の地ともいわれ、芸能関係者からの信心も篤い。横山大観筆の天井絵「龍」を持つ拝殿など境内に見どころも多い。

台東区東上野3-29-8
参拝自由。

見どころ2:アメ横商店街

上野駅~御徒町駅間にある500mほどの商店街に、約400店舗がひしめく。お菓子や生鮮食品、化粧品、スポーツ用品など様々なジャンルの店が林立する都内でも有名な買い物スポット。買い物だけでなく、世界中の味を楽しめる屋台形式のグルメも人気だ。

台東区上野6-10-7(アメ横商店街連合会)
営業時間・休みは各店舗によって異なる。

見どころ3:摩利支天徳大寺

開創400年という歴史あるお寺。開運厄除・除災得幸の守護神・摩利支天をお祀りしている。摩利支天にお仕えする動物が猪であることから、亥の日が縁日であり、境内にも「力の亥」の像がある。

台東区上野4-6-2
6:30~18:30。

御徒町コースについて詳しくはこちら
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各コースの一部のスポットを紹介したがこれだけでも見どころたっぷりだ。他にも多数のコースポイントが設定されているほか、それ以外にも道中で素敵なお店やスポットが見つかるなど、思いがけない出会いがあることも。

ひとりでも、夫婦でも、気の合う友達とでも、思い立ったら気ままに参加して、その土地ならではの、この季節ならではの魅力を探しに出かけよう。

駅からハイキングの参加方法

駅からハイキングは参加費無料・予約不要(一部コースを除く)のイベントなので気になるコースがあれば、開催期間の受付時間内にスタート地点に直接行くだけ。開催期間や受付時間は駅からハイキングホームページから確認することができる。

参加受付は、iOS/Android用の「駅からハイキングアプリ」で行っており、スタート時にアプリからチェックインが可能だ。コース参加履歴が残ったり、抽選でクーポンが当たるなど、うれしい機能が盛りだくさん。参加前にこちらもぜひインストールしておきたい。

インストールはこちらから。

※「駅からハイキングアプリ」がなくてもコースを歩いていただくことはできますが、履歴の確認やプレゼント抽選を行うことができません。

あとは以下の手順で参加しよう。

1.開催駅のスタート地点に直接行く
2.開催駅のスタート地点でコースマップをもらう
3.駅からハイキングアプリでチェックイン。
4.いよいよスタート!

ちなみに駅からハイキングはゴールでの手続きはないので、終わったあとはさらにぶらぶら散策するもよし。近くでお茶するもよし。自由に過ごそう。

最新情報や他エリアのコース情報はホームページをご覧ください。
https://www.jreast.co.jp/ekihai/

※今回紹介したコース以外の一部のコースでは参加に予約が必要な場合があります。

写真=PIXTA