ソースにこだわる古典フレンチの新星『TARO(タロ)』[津田沼]

コースのメイン、ハンガリー産鴨のロースト。
コースのメイン、ハンガリー産鴨のロースト。
前菜プレート、手前から京人参のムース、ずわい蟹のキャビアのせ、リヨンの郷土料理セルヴェルドカニュ。
前菜プレート、手前から京人参のムース、ずわい蟹のキャビアのせ、リヨンの郷土料理セルヴェルドカニュ。
グラスワインは10種類近く用意。ノンアルも豊富だ。
グラスワインは10種類近く用意。ノンアルも豊富だ。

『ポール・ボキューズ』などで腕を振るってきた白井正太郎さんが、地元でクラシック・フレンチの神髓を味わってほしいと2023年にオープンさせた。ディナーのおまかせコースは8800円。船橋市場で仕入れたその日一番の食材に添えられる濃厚なソースは、食べても食べてもまだ食べたいと思わせるほど。メレンゲとアイスのマリアージュが絶品のヴァシュランなど、デザートまで期待を裏切らない。

自らワインを注ぐ白井さん。
自らワインを注ぐ白井さん。
シンボルカラー、ブルーの外観が一際目を引く。
シンボルカラー、ブルーの外観が一際目を引く。

『TARO』店舗詳細

『欧風食堂 タブリエ』で引き算の美味をカジュアルに味わう。[京成津田沼]

天使の海老とからすみのオイルパスタ1580円。パスタは常時5種以上を用意。
天使の海老とからすみのオイルパスタ1580円。パスタは常時5種以上を用意。
食べ応え満点、アンガスビーフのさがりのステーキ2800円(夜)。
食べ応え満点、アンガスビーフのさがりのステーキ2800円(夜)。
ランチ(1600円~)に付く前菜5種盛り合わせ、スープ、サラダ。
ランチ(1600円~)に付く前菜5種盛り合わせ、スープ、サラダ。

イタリア・イスキア島の海老とトマトのパスタ、ポルトガルのイワシの塩焼き、栗を食べて育ったスペイン産豚のグリルーー店主の中島さんが旅して食べ歩いた欧州中の美味を、一つの店にぎゅうっとつめこんだ。「これぞ」という食材を巧みな塩使いで一皿に仕立てる。千葉県産スズキのブイヤベースなど、地元の食材も欧風に。生まれ育ったこの町でつまみからコース料理までサーブする頼もしい食堂だ。

店主の中島さん。「潮の香りがするこの街が好きです」。
店主の中島さん。「潮の香りがするこの街が好きです」。

『欧風食堂 タブリエ』店舗詳細

一世紀愛されてきた町のレジェンド。『レストランあけぼの』[京成津田沼]

自分へのごほうびに注文する人も多いデラックスプレート3278円。コールスロー、サラダ、ポタージュが付く。
自分へのごほうびに注文する人も多いデラックスプレート3278円。コールスロー、サラダ、ポタージュが付く。
エビマカロニグラタン1595円。「ここの味を知ったら他では食べられない」というファンも多い。
エビマカロニグラタン1595円。「ここの味を知ったら他では食べられない」というファンも多い。

オムライス、ハンバーグ、ナポリタン、そして大エビフライ! 洋食の主役級が一皿に盛られたデラックスプレートは、まさに大人のお子様ランチだ。2024年で100周年を迎える店の厨房に立つ3代目・石橋亮さんは「初代から変わらず、人と人とのつながりを大事にしてここまで来た」と話す。食べた人誰もが「ああ、これこれ!」と喜び懐かしむ洋食屋の味ど真ん中を、狙い撃ち。おなかをペッコペコにして訪れて。

祖父母の味を受け継ぐ3代目店主の石橋さん。
祖父母の味を受け継ぐ3代目店主の石橋さん。

『レストランあけぼの』店舗詳細

取材・文=平野かおり 撮影=高野尚人
『散歩の達人』2024年3月号より