生ビールと書いて救世主と読む。「とりあえず生」と唱えれば救われる。鬱陶しいマスクをつけ蒸し暑い満員電車に揺られるこのストレス社会で、泡立つ黄金色の液体はもはやドラッグだ。
しかし、ジョッキが運ばれてきていざ乾杯しようと持ち上げたとき……あなたの腕は悲鳴を上げるに違いない。
前回は“立ち飲み筋”トレーニングをしたが、外出自粛で衰えているのは足腰のみならず。グビッとやるには、ジョッキを軽々持てる腕の筋肉“中ジョッ筋”を鍛える必要があるのだ。
「ンなバカな」と笑ったそこの君! 我らがしらぴょんさんの上腕二頭筋を目の当たりにしてもまだ笑っていられるか?
ある日突然独り身になった、
— しらぴょん (@lonestarsde66) May 15, 2019
ハゲ散らかした中年オヤジが、
ボディメイクのコンテスト出場を目指してトレーニングを始め、
コンテスト出場を通じて女性と出逢い
今は幸せに暮らしていると言う物語は
実話である。
(※申し訳ございません。のろけました。)#生まれ変わるなら生きてるうちに pic.twitter.com/n85kDzKv6g
本記事でトレーニングのお手本を見せていただくしらぴょんさんは、筋肉で幸せを手に入れた男。我々も、バッチリ鍛えた腕で最高の一杯をつかみ取りたいものだ。
一般的に上腕二頭筋と呼ばれる“中ジョッ筋”を鍛えるため、今回は「アームカール」に挑戦してみよう。
腕を鍛える「アームカール」のやりかた
使用するもの
通常ダンベルを使用するトレーニングだが、水を入れたペットボトルなどでも代用できる。飲み歩きマッスル鍛錬ならば「ペットボトルに水を入れて……」なんて野暮なことは言わず、酒でやるのがナイスなチョイスだろう。今日は2.7ℓの角ペットボトル(2.66kg)で挑む。
スタートポジション
手のひらが上を向くようにペットボトルを握り、軽く肘を曲げた状態からスタート。
持ち上げる
肘の位置はスタートポジションから変わらないように注意しながら、肘を曲げてペットボトルを持ち上げる。下ろす際はゆっくりと。
ポイント
持ち上げるときに、小指を内側に回すように捻るとさらに効くので試してみてほしい。
このくらいヘッチャラだぜ! という場合は、肘の位置を前にずらすとより負荷をかけられる。
回数とセット数の目安
目安は10回×3~5セット。酒場で袖をめくり上げて力こぶを見せながら飲みたい! というやる気ある諸君は、ぜひ5セットで続けてみよう。
トレーニング後の「乾杯!」
しらぴょんさんは、今回使ったものよりさらに大きい、容量4ℓの角を常備しているそう。ということは、やはり健康に気を使って、ビールではなくウイスキーを選んでいるということなんでしょうか。
「はい、大会が控えているときはハイボールです。本番1週間前からは、お酒自体我慢しますけど」
“大会が控えているときは”という条件付き。ということは、一番好きなお酒は……?
「ビールです。普段はビールを飲みますよ」
来た! プリン体が云々とか言われたって、やっぱりうまいもんはうまいですよね。夏はビールに限ります!
“中ジョッ筋”をビシバシ鍛え、大ジョッキでも軽々持てる“大ジョッ筋”まで手に入れたなら、「とりあえず生」は完璧。しかし、油断は禁物だ。
鍛錬は、まだまだ続く。覚悟せよ。
文=中村こより(編集部) 撮影=小野広幸
*トレーニングは、ご自身の状態に合わせ調整して行いましょう。本格的に取り組みたい方は、トレーナーなどの専門分野の方から指導を受けてくださいね。