2つのサウナで異なる熱波体験!
自慢はなんとっても、ikiストーブとボナサームによる熱すぎず、ぬるくもない快適なサウナ空間。1日最大15回行うロウリュでは、アロマ水をサウナストーンにかけて香りと熱気を楽しめる。体感温度が90℃近いから、あまりの熱さに最初はビビるものの、慣れてくれるとその熱さとアロマの香りにすっかり虜(とりこ)になってしまう。
大浴場にある水風呂に入れば、サウナで開いた毛穴がギュッと引き締められ、しっかり整う感も得られて大満足だ。
よもぎスチームサウナも備えているので、熱いのはちょっと苦手という人は、こちらでじっくりと、ヨモギが香るスチームを浴びて発汗するのも心地よい。
都心では貴重な天然温泉で、効能豊かな湯浴みを体感
サウナのあとは、天然温泉で体を温めよう。黒湯と呼ばれる温泉はナトリウム-塩化物泉で、地下650mから汲み上げ、加温循環式で利用している。やや熱めに設定されているが、肌に滑らかな湯は、水風呂で冷めた体にはちょうどよい。
隣の浴槽は、1000ppmもの炭酸ガスが溶け込んだ高濃度人工炭酸泉。細かな泡が肌に密着して心地よい。ぬるめの温度設定だから時間を忘れて長湯してしまう。
しっかり汗をかいたあとは、名物のお背中流し(基本コース10分950円ほか)を利用するのもいいだろう。上半身のあかすりや洗体、シャンプーなど4コース用意。ここだから体験できる、痒いところに手が届くサービスは、最高の気持ち良さだ。
思い思いに過ごせる休憩スペースは、マンガ読み放題&寝放題!?
3カ所ある休憩スペースも見逃せない。一押しは窓に面した休憩室C。テレビ付きのリクライニングシートが備わり、隣接するレストランの一部メニューも注文できる。窓際には、USBとコンセントを完備したコワーキングスペースもあり、東京スカイツリーⓇを見ることができるのも、なんだが得した気分だ。
休憩室Bは壁際が全面本棚になっており、2000冊以上のマンガが読み放題。マンガを片手にしながらも、ウトウトして気がついたら寝すごしたなんてこともあるけれど、事前にスタッフにお願いすると時間に起こしてくれるというサービスもあるので安心だ。
展望レストランでは、湯上がりのお得なビールセット1000円~を。
食事なら注文を受けて粉から作る本格十割そばがおすすめ。コシがあり、味と香りがより楽しめるざるそば730円は、日本酒と一緒に楽しむのもよい。
6:00~9:00にはモーニングのサービスもあり、和または洋定食各450円のほか、和洋の定食が一つになったボリューム満点のDX(デラックス)定食650円もあるので、しっかり朝ご飯を食べて、出勤なんていうのも、駅近だからできるスパ施設の利点かもしれない。
取材・文=速志 淳 写真=楽天地スパ