日台ハイブリッド。具だくさんの名作『山海豆花』[新宿]

招牌総合絹豆花(全部のせ)920円

ボトルには特製黒糖シロップ、碗の中身は上から時計回りに、珍味の桃膠(桃の木の樹液)、ゆで落花生、大粒の粉圓(特製タピオカ)、絶品の豆花、カリカリ落花生、碗中央には濃厚ドライみかん、という構成になっている。
ボトルには特製黒糖シロップ、碗の中身は上から時計回りに、珍味の桃膠(桃の木の樹液)、ゆで落花生、大粒の粉圓(特製タピオカ)、絶品の豆花、カリカリ落花生、碗中央には濃厚ドライみかん、という構成になっている。

≪招牌総合絹豆花(全部のせ)の技アリ!ポイント≫
豆花は絹豆花の名のとおりツルツルなめらか。シロップは濃い目で4種の黒蜜ミックス。麦芽糖で煮たカリカリ落花生&ゆで落花生の具が絶妙で、それに桃膠、粉圓といった現地度の高い素材、ドライみかんの酸味が追い打ちをかけてくる。

店長のYoShi優喜さん。「日常の“ささいなごちそう”を目指しています」。
店長のYoShi優喜さん。「日常の“ささいなごちそう”を目指しています」。

サーファーでもあるYoShi優喜さん。台東の波にハマった後、縁あって台北で豆花作りをスタートした。日本の寄せ豆腐の要素を加えたオリジナルを完成させると、これが受けて台北を中心に7軒の店を開くに至る。
2022年から日本に逗留、新宿駅前のビルで日本店を開店。台湾でしか手に入らない食材以外は日本で揃え、現地に負けぬ豆花を作っている。ひと味違うゴージャスな味わいは台湾人にも好評だ。

シェアキッチンで営業。他の料理も一緒に楽しめる。
シェアキッチンで営業。他の料理も一緒に楽しめる。
ビル19階のゴージャスな席から見渡せる絶景も魅力。
ビル19階のゴージャスな席から見渡せる絶景も魅力。

『山海豆花』店舗詳細

住所:東京都渋谷区代々木2-2-1 小田急サザンタワー19F Decoration Kitchen内/営業時間:11:00~15:00・17:00~23:00(土・日・祝は11:00~23:00)/定休日:不定/アクセス:JR・私鉄・地下鉄新宿駅から徒歩3分

台南で出合った衝撃の美味を日本で再現『黒猫豆花』[二子新地]

伝統豆花750円

小碗には香ばしい麺茶(台湾麦焦がし)、豆花の具材は右上から時計回りに、もちもちの伝統芋団子・芋圓、無糖のゆであずき紅豆、ふんわりゆでた落花生、素朴なうまみの緑豆、定番のタピオカ、こだわり究めた豆花、という構成だ。
小碗には香ばしい麺茶(台湾麦焦がし)、豆花の具材は右上から時計回りに、もちもちの伝統芋団子・芋圓、無糖のゆであずき紅豆、ふんわりゆでた落花生、素朴なうまみの緑豆、定番のタピオカ、こだわり究めた豆花、という構成だ。

≪伝統豆花の技アリ!ポイント≫
豆花は自家製豆乳によるプルプルなめらかな口当たりで、すくい上げる時の厚さまで計算。具はタピオカや芋団子、落花生など伝統的構成で砂糖は使わない。シロップは冬瓜茶をアレンジしたあっさり目。全体にきりっとした、男前の美味。

店長 見吉勇治さん。
店長 見吉勇治さん。

見吉勇治さんは半導体関連の元会社員。出張で頻繁に訪れる台湾で、疲れを癒やしてくれたのが心に染みる豆花の優しい味だった。以後各地を食べ歩き、台南でこれぞという味に出合って店主に師事。試行錯誤の末完成した現地そのままの豆花でもって独立した。
台湾での豆花巡りは100カ所以上(更新中)。豆花を愛するガチ度が違う。現地で豆花を食べ歩きたいなら、格好の相談窓口にもなってくれる。

台湾関連のグッズが並ぶ店内。一部は購入可。
台湾関連のグッズが並ぶ店内。一部は購入可。
制覇した豆花を示す地図も。見吉さんの師匠の店は『鹽田豆花』。
制覇した豆花を示す地図も。見吉さんの師匠の店は『鹽田豆花』。

『黒猫豆花』店舗詳細

住所:神奈川県川崎市高津区二子2-7-40/営業時間:10:00~21:00/定休日:水/アクセス:東急電鉄田園都市線二子新地駅から徒歩5分

取材・文=奥谷道草 撮影=井上洋平
『散歩の達人』2023年6月号より