そば好きなら間違いなしの名店『しながわ翁』[北品川]
山梨の『翁』で修業を積み、開業22年の評判店。丸抜きを店内の石臼で碾き、手打ちにする。基本は二八のもり。細切りで風味よし。これを辛味大根のおろしそばで手繰るのもいい。ぶっかけOKの小鉢でずずっといけば、そばが引き立ち辛さが旨い! 黒めで太い田舎そばを追加して食感を楽しむのもおすすめ。東儀秀樹のBGMが静かに流れる店内。奥の板場からも「いらっしゃいませ!」「ありがとうございました!」の声が気持ちいい。
『しながわ翁』店舗詳細
立ち食いでも手打ちで勝負!『そば切り うちば』[青物横丁]
立ち食いだけどレベルが段違い。店主の中村英司さんは立ち食いそば屋でバイトを経験した後、老舗で4年修業して開業。いかに安く、旨いそばを提供できるかと心血を注ぐ。キタワセを中心にブレンドし、店頭で手打ちにした二八そばはしっかり噛んで香りが楽しめるようにと太切りに。国産かつお節や宗田節、日高昆布から引いた出汁を使用したそばつゆも本格的だ。手間隙かけて、もりそば450円はあっぱれ!
『そば切り うちば』店舗詳細
ぶっかけそばと手作り総菜の妙『そば処いってつ』[北品川]
江戸時代は海苔問屋、近年はお総菜中心のミニスーパー、2014年からは現在のそば居酒屋に。そばは店主・篠原一哲さんの友人が北海道・幌加内町で生産するほろみのりを100%使用。甘みのあるそばにさまざまなトッピングや汁が楽しめる。野菜、魚、肉などの食材を使ったお総菜は、ほとんどが家族総出の手作り。マヨネーズは進駐軍に教わったレシピのままだとか。これでアルコールが進まないわけがない。
『そば処いってつ』店舗詳細
取材・文=工藤博康 撮影=小野広幸