江戸末期創業の『言問団子』
とうきょうスカイツリー駅、曳舟駅から徒歩12分ほどにある『言問団子』。
江戸末期に茶屋として、隅田川のほとりのこの地に創業した老舗。
池波正太郎の小説や竹久夢二の作品にも描かれるほど、多くの著名人、文化人にも愛されているお店です。
お店の名物は、店名にもなっている言問団子。
創業以来変わらない手作りの団子は、串に刺さず綺麗に箱に詰められています。
黒猫がいる間にも、多くの方が購入されていました。
店内用メニューを中でいただくこともできます。
小上がりの座敷もあり、寛ぎながら団子を味わえるにゃー♪
店内奥には、江戸時代から続くお店ならではの品々が展示されています。
明治、大正、昭和のそれぞれ当時使われていた団子皿も展示されていて、黒猫テンションMAXひゃっほー!
この明治初期に使われていた三浦乾也作の団子皿は、ほとんどが震災で焼けてしまって奇跡的に残った2箱のみが現存しているとのこと。
現在使われている寺田みのる作の団子皿も何種類か絵柄があり、どれも素敵です。
変わらない美味しさの言問団子
言問団子を店内で頂くのは、このメニューのみです。
静岡産の厳選した川根茶がセットになっています。
小豆、白、黄色の三色のかわいい言問団子ですが、江戸時代の創業時は小豆と白の二色だったそうです。
明治に入り黄色が増えて、現在の三色になったとのこと。
創業以来ずっと基本の製法は変わらずに守り続けている伝統の味です。
そんな三色の言問団子を、必殺! 黒猫カッターで“ぱっかーん!”。
一見固そうに見えますが、作りたての言問団子はふんわりやわらか。
米粉と白玉粉の餅を、北海道十勝産のふじむらさき小豆を使った餡で包んだ小豆と、北海道十勝産の手亡豆の餡で包んだ白。
黄色だけは、中が京都産白味噌と新潟産赤味噌と十勝産手亡豆を使った餡を、クチナシで色付けした餅で包んでいます。
三色とも美味しくて、あっと言う間にペロリ黒猫にゃー♪
もう一つの美味しさ! 言問最中
言問団子は、賞味期限が当日限り。
でもおみやげに何か欲しいとの常連さんの声に答えて、大正時代に登場したのが言問最中。
こちらは賞味期限が4日間です。
注文を受けてから、最中皮に餡を詰めるので要予約になります。
都鳥を型どった最中皮の中に詰まった餡は二種類。
北海道十勝産大納言小豆を使った小豆餡と、北海道十勝産手亡豆を使った白餡。
餡を詰めてすぐの最中は、皮パリッと餡しっとりでウマウマ!
三色の言問団子に隠れがちですが、言問最中も絶品ですよ。
老舗の二大メニューを堪能して、今回も大満足の“黒猫スイーツ散歩”だったにゃー♪
『言問団子』店舗詳細
取材・文・撮影=ミスター黒猫