鷹の台の中華そば「まるあ」の中華そば。
西武国分寺線の鷹の台駅から西に延びる古くから続く店と新しい店とが入り混じる鷹の台駅前商店街で以前はその通りから少し奥まる場所で営業していた中華そばの店が商店街の通り沿いに移転していた。
中華そば「まるあ」と強く白で描かれる鮮やかな青の暖簾が掛かる角地に立つ白く塗られる外観のHPからビシビシと伝わるこだわる自家製の麺とスープの店。
扉を開けてこんにちは。厨房に添うアクリルのパーテーションで仕切られる3席のカウンター席と大きな窓際に4人と2人のテーブル席。
板張りの床に白の壁と柱と梁が剥き出すチロルな感じの店内。元々はどんな店だったんだろうかと思いを巡らす。
セルフの水を汲み、カウンターに座り眺めるメニュー。中華そば、チャーシューめん、つけめん、辛いつけめんとそれぞれの大盛とライスとチャーシュー皿とビール。
中華そばをお願いする。
静かな店主。あまり大きくない音のテレビが流れるなか静かに始まる調理。ゆったりとした時間が流れる店内
カカカカカボッと炎の付く音がしてスープを火にかけるとグラングラングランと不思議な音が響く。
気になりつつも誰も慌てないからこんなもんだろうとやり過ごし待つ。
麺がゆだり整え中華そばですと高台にとんと置かれる白磁の丼
そっと下す丼はヌラりとテカるあぶらの膜に包まれた、変わらぬナルトが二つのる「まるあ」の麺顔
ふわり薫り漂う煮干に上がるテンション。
いただきますとレンゲで啜ると煮干しが飛び跳ね泳ぐスープ。醤油のこくとあぶらの甘みが入り混じり溢れる旨み。
永福町系の大勝軒の汁にやさしく丸みをつけたようなイケてるスープ。熱をもち喉を抜けやさしく胃に染みる。おいしい。
麺を箸で摘むとぶるんと揺れ、重みを感じるうねる中太の麺。啜り嚙みしめるとムニとした弾力のもっちりぱっつんとした小麦。スープを纏い喉を滑る愛を感じる自家製の麺。
静かな店内にレンゲをどんぶりに置くたびに響くカチャンという音。
チャーシューを頬張り、メンマを噛み締め、ただスープを啜り、スープを飛ばして麺を啜るしあわせな時間。
丼を持ち上げスープを飲み干して満足に浸る。勝手に思う人柄が滲む丁寧に作られた強く芯を感じるラーメン。
煮干の下処理をするに店主にごちそうさまと声をかけお会計をして店を出る。