毎年友達と紅葉を見に行きます。今年は皇居に行くことにしました。紅葉時期の「皇居乾(いぬい)通り一般公開」にもすんなり入れて、いい紅葉具合のモミジを満喫。
蓮池堀の向こうに見えていた皇居東御苑に向かいました。

乾門から、北桔橋門(きたはねばしもん)を通って、皇居東御苑へ。
「堀が深いな!」と、何気なく写真を撮ったのですが、あとで調べるといろいろなことが。

このあたりの堀は、防御力を高めるために、皇居の中でも最も深く掘られています。
石垣も、地震に強い自然石を積み上げる野面積み(のづらづみ)で、強固な造りなんだそうです。大きさや形の違う石を積み上げているんですね。
皇居の中には、石垣一つ一つの形が揃った石垣や、巨岩の石垣もありました。石垣は、江戸時代初めに、全国の大名が作ったもの。作った大名によっても、時期によっても姿が違う。全国石垣見本市です。

門の名前は、「きたききょうもん」かと思ったら、「きたはねばしもん」。普段は、橋を跳ね上げた形になっていて、いざという時に脱出するための橋でした。

皇居東御苑に入って、最初に目にはいるのは、天守閣の石垣。冒頭の写真です。
なかなかの人気スポットで、もちろん私も上ってみました。

石垣はあるけれど、天守閣はどこ?
徳川家の将軍、家康、秀忠、家光はそれぞれに天守閣を作りました。特に家光時代の天守閣は立派なものでしたが、火災で焼失。その後、石垣は再建されたけれど、天守閣は再建されませんでした、江戸の町の復興を優先したのだそうです。幕府えらくない?

天守閣の周りは、こんな看板が。ここから見える大芝生に「本丸御殿」の建物が並んでいて、天守閣の周りに「大奥」、その先に「中奥」、さらに先には公的な儀式・行事・執務をする「表」があったと書かれていました。
江戸城の一番大事な建物がみっちり建っていたのがわかります。

大芝生には、大の字で爆睡している人がたくさんいました。都心で働く人の、癒しのスポットなのでしょうか?

皇居東御苑の端っこの小高いところに「松の大廊下跡」の看板がありました。
赤穂浪士討ち入りにつながる事件が起こった場所。
江戸城の中心だった場所が、今はこんなに静かなことになっているなんて不思議です。

江戸城の二の丸御殿があった跡は、雑木林や日本庭園など、自然豊かなエリアに。ここでも秋を満喫しました。
将軍の正室やお世継ぎの住まいや、将軍の隠居所などがあった場所のようです。
ツツジや菖蒲などの花も美しくて、混雑に無縁なスポットです。

最後に訪れたのは、皇居外苑の「和田倉噴水公園」
江戸時代には、大名屋敷が並んでいたところです。

今回歩いたコースには、自動販売機がある休憩所があるくらいだったので、歩きつかれてへとへと。
公園内のカフェでスイーツとコーヒーを手に入れて、ほっとしました。

日没の時間をこの公園で過ごしたのですが、まあきれい。この日一番美しい場所だったかも。
噴水のそばには、ウェディングドレス姿のカップルが何組も。冷えてくる中、長い時間撮っていました。
いい写真が撮れたことでしょう。

私には未踏の地だった皇居。
江戸城の大事なところは、芝生や丘になったんだなあ。いくつになっても発見があります。
また別の門からはいったりしてみたいですね。