鉄道150年の歴史を美術とともにたどる 企画展「鉄道と美術の150年」
木村荘八《新宿駅》1935年、個人蔵 明治5年(1872)、新橋-横浜間で開業した日本の鉄道。奇しくも「美術」という言葉がこの国で初めて登場したのも、実は同時期のことなのだ。鉄道と美術は、日本の近代化の流れに寄り添ったり、翻弄されたりしながらも、共に今日まで150年の時を歩み続けてきた。そんな鉄道開業150周年を記念した企画展「鉄道と美術150年」が、東京ステーションギャラリーにて、来年1月9日まで開催中。本展では、鉄道と美術150年の様相を、鉄道史や美術史はもちろんのこと、政治、社会、戦争、風俗など、さまざまな視点から読み解き、両者の関係を明らかにしていく。日本全国約40カ所から集めた「鉄道美術」の名作、話題作、問題作約150件が一堂に揃う、大迫力の展覧会だ。