● 今回の撮影で使用した機材
カメラ

  • Canon EOS Kiss M

レンズ

  • Cano EF-M 32mm F1.4  STM

 

● 準備するもの

カラーセロハン
セロハンテープ
マスキングテープ
ガラス小物

カラーセロハンでカラフルな写真を!

最初のアイデアはカラーセロハンを使った撮影です。カラーセロハンが家になくても大丈夫。100円均一の子供用工作のコーナーに行けば簡単に手に入ります。カラーセロハンを使った撮影のやり方はとても簡単。撮影する際に、使いたいカラーセロハンをレンズの前にかざすか、ずれないようにレンズ前に貼って固定するだけ。レンズに固定して貼る際は、マスキングテープなどのすぐ剥がせるテープを使って、レンズを傷つけないようにしましょう。

まず、レンズ前にかざしたのはイエローのセロハン。全面に被せると全てがイエローになってしまうので、左半分だけイエローになるようにして撮影してみました。ジャムクッキーの写真がなんだかおしゃれになりました。

カラーセロハンで遊んでみて気づいたことがあります。スイーツのような食べ物が被写体の場合、ブルーやグリーンなどおいしそうに見えない色は合わないようです。主張しずぎないイエローやスイーツにかわいい印象をプラスできるピンクだったらおしゃれに撮れました。

こちらの写真は思い切ってピンクとイエローのセロハンでレンズを覆ってみました。トイカメラ風のアートな写真になりましたね。

セロハンテープで表現するフォギー感!

次に使用するのはセロハンテープ。私の家にあったセロハンテープはすでに半透明仕様のもの。透明なセロハンテープを使用の際は、肌などに一度貼り付けて、肌の角質がついたテープにしてから使用するとフォギー感が出ます。セロハンテープをレンズにつける際は、レンズの表面には当たらないようにレンズ周りのフチだけに貼るように気をつけましょう。今回は写真のように下半分に貼りつけてみました。

こちらの写真はセロハンテープをつける前。被写体のクッキーや机の木目がはっきり分かります。

セロハンテープを貼りつけてから、撮った写真はこんな感じ。写真の下半分がフォギーに仕上がっています。クッキーはほんのりマットになり、下半分の木目の柄はあまり分からなくなりました。

テープを貼る場所は、被写体に合わせてファインダーや画面を見ながら決めてもいいですし、先にレンズにテープを貼ってからグッとくる被写体を探すのも、どちらも楽しいですよ。見せたくないところにテープを貼って、フォギーにすることで隠すのもひとつの方法ですね。

マスキングテープで色と柄を楽しむ!

続いて、マスキングテープを使ってみましょう。マスキングテープは色や柄が豊富で、かわいくて使い勝手も良いので、みなさん何個か必ず持っているはず。そんなマスキングテープも撮影アイテムになります。先ほどのセロハンテープと同様にレンズに貼り付けて使用します。今度はピンクの花柄のマスキングテープを斜めに上下挟んで貼ってみました。

なんとなくピンクがかっているようなグレーのようなフォギー感に囲まれているのが分かりますか?  マスキングテープがピンクの花柄だったのでこんな風に写真に反映されたようです。特に右下のピンクがきれいに出ています。

さらにドーナッツに寄ってみます。ドーナツで埋められない余白の部分が、ピンクがかっていることで、変化のあるバランスのいい写真になった気がします。

マスキングテープをつけたまま、別の被写体でも撮ってみました。クッキーの白いお皿に色味があるような仕上がりに。マスキングテープの色や柄により写り方が変わってくるので、いろいろ試してみてくださいね。

ガラス小物で幻想的な世界を!

最後はガラス小物を使います。コップの中や外から写真を撮ってみると不思議な写真が撮れます。柄はあってもなくても好みで使い分けてください。私は江戸切子のガラスコップを使ってみました。

こちらはガラスコップの中から撮影した様子。コップの底から狙ったクッキーのお皿が、青色で幻想的に仕上がりました。ガラスコップが前ボケして、トンネル構図みたいになっています。四隅が暗くなっているので、より明るい真ん中の被写体に視線がフォーカスされますね。

今度はガラスコップの底から撮影。ちょっと引いてコップを持つ手も一緒に撮影。何かきれいな球体を持っているかのような写真になりました。

まとめ

いかがでしたか?スイーツの写真が、身の回りにあるアイテムを使って簡単に少し変わったおしゃれな写真になりました。アイデア次第で一風変わった写真が撮れるので、とても楽しめると思います。みなさまのおうちフォトの充実に役立てたら幸いです。

取材・文・撮影=カメラガールズ編集部