黄色の正体は……くちなし
くちなしには魔除けの力があるといわれているので、用いられました。上にのっている黒豆には、健康を願う気持ちが込められています。
「昔は各家の庭や畑にくちなしが植えてあったのよ」「赤飯を食べるようになったのは、小豆が手に入るようになってから」と地元の70代の方。小豆は貴重でした。
さてお味は?
色は黄色いけど、味は普通に黒豆おこわ。ごま塩が付いてくるお店もあります。
どこで出会えるの?
お総菜屋さんかと思いきや、黄飯を販売しているのは和菓子屋さん。しかも、たった数軒だけが販売しています。
【市場の和菓子屋さん】
「うちのはすでに塩味がついてあるから、ごま塩をかけなくてもおいしいの。黒豆がこれまたおいしいのよ♪」
「特に年配の人が懐かしいって言って買って行くわね」
「名古屋でも南区の人は黄飯を食べないどころか、存在すら知らないって言ってたわね~。名古屋の西側の人も食べないって言ってたわ」
【町の和菓子屋さん】
「ご家族で買って行かれる方も多いですよ~」
昔の菖蒲湯からの上がり方
『名古屋市史』に書いてあったのだけど、みなさんの地域でもこのようなことはしますか?
女の子はかんざしのように髪に挿して出る。菖蒲の葉を頭に巻いて出ることで、無病息災を祈ったり、賢くなるようにと願う。
する地域があったら、教えてほしい!
取材・文・イラスト・写真=松鳥むう