パティシエである妻・淑子さんが「いつかは店を開きたい」という願い、美術館で学芸員として働く夫・幸宣さんの「芸術家の活動を支える場所を作りたい」という願いを叶える形で始めた『CAFE & SPACE NANAWATA』。自宅の1階部分で店を構えている。生産者の顔が見える素材にこだわったエクレアや焼菓子の数々は、パティシエ淑子さんの真骨頂の品。菓子だけではなく、ボリュームのある食事メニューも充実し、つい長居したくなる心地の良さだ。幸宣さんが自ら企画する芸術家の個展やサロンコンサートは、季節に応じて年に数回開催される。食との交流だけではなく、芸術との交流もできるこの空間は、訪れる人それぞれにとって自分なりの楽しみ方が選べるところが魅力的だ。