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『釣りバカ日誌』全22作さんぽ~ハマちゃん全懲罰&もし自宅謹慎になったらこっそり行きそうな釣りスポット5選~
「懲罰委員会はこの男のためにあるのか!」原口人事部長にそう言わしめた鈴木建設の懲罰王・ハマちゃん。彼は、いったいどれくらい、どんな問題行動で、どんな懲罰を受けたのか(もしくはなぜ免れたのか)。また実社会では、それはどれほどの罪に相当するのか。などなど、ハマちゃんの懲罰に関するあれこれを徹底解明!ついでに、もしハマちゃんが自宅謹慎処分になったらこっそり行きそうな釣り場も紹介。硬軟織り交ぜて、いざ開廷~!
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『釣りバカ日誌』全22作さんぽ~スーさん専属運転手前原さん最強説~
『釣りバカ日誌』のキャラクターのうち、最強の人物を1人挙げるとしたらこの人を置いて他にいまい。ハマちゃん?ノンノン。スーさん?違うなあ。佐々木課長?いやいや、そんなハズは……。その人とは……、そう!社長専用車の運転手の前原さんだ!ストーリーには一切絡まず、出演時間も長くない、ダシすらとれない鶏ガラのような運転手がなぜに最強なのか。今回は前原運転手の「仕事」「趣味」「家族」から、その類い稀なる強さを検証したい。
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『釣りバカ日誌』全22作さんぽ~鈴木建設の平成史を歩く~
映画「釣りバカ日誌」シリーズは、釣りバカの2人が巻き起こす騒動だけののんきな物語ではない。スーさんが創業し、ハマちゃんが勤める鈴木建設という建設会社の汗と涙の物語でもある。その鈴木建設は、スクリーン上では平成時代の真っ只中を駆け抜けていった。令和の今に思う。平成とは何だったのか?鈴木建設の歩みを通して平成という時代を振り返ってみたい。まじめに。たぶん。
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『耳をすませば』のヒロイン月島雫と歩く、80年代後半の聖蹟桜ヶ丘【ジブリ妄想散歩】
『耳をすませば』は不思議な作品だ。1989年に描かれた柊あおいの原作は『りぼん』で連載わずか4回で終了したが、その後1995年にスタジオジブリの手により映画化。監督・近藤喜文、脚本・宮崎駿の手により大ヒットを記録する。そして2022年、その10年後を描いた実写版が公開され再注目。清野菜名、松坂桃李、山田裕貴、内田理央と豪華俳優陣たちが出演し、原作誕生から30年以上経ってもなお、ファンを虜(とりこ)にしているのだ。あらゆる世代に愛される、青春ラブストーリーのバイブルといえるだろう。今回はアニメ映画版の舞台として有名な東京都多摩市の聖蹟桜ヶ丘をヒロイン月島雫と一緒に歩く。
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『千と千尋の神隠し』のモデル?道後温泉、台湾・九份を千尋と歩く【ジブリ妄想散歩】
愛知県長久手市に『ジブリパーク』が完成し、久しぶりにスタジオジブリの注目度が高まっている。2022年は上白石萌音、橋本環奈のW主演で『千と千尋の神隠し』が舞台化され連日満員、好評を博した。20年以上も前の映画だが今も心に響くテーマとエンタメ感は圧倒的で、舞台化の大成功も納得だ。今回は、そんな懐かしの『千と千尋の神隠し』をヒロイン千尋とともに妄想散歩する。
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追悼・佐藤蛾次郎さん。愛すべき源公よ、永遠に~男はつらいよ全50作さんぽ【番外編】
2022年12月12日早朝、思わぬ訃報に脳天を鐘木で突かれたような衝撃が走った。佐藤蛾次郎さんが亡くなった。映画『男はつらいよ』シリーズに欠かせない名キャラクター・源公を演じ、国民的な人気を博した蛾次郎さん。町中で哀悼の意を表す柴又帝釈天界隈の様子とともに、『男はつらいよ』の印象深いシーンから偲んでみたい。――愛すべき源公よ、永遠に。
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『釣りバカ日誌』全22作さんぽ~ハマちゃん&みち子さんの全「合体」を検証す~
「合体」のない「釣りバカ」なんて、「変身」のない「仮面ライダー」のようなもの――。それくらいハマちゃん&みち子さんの「合体」シーンは、「釣りバカ」シリーズにおいて欠かすことのできない情景だ。しかし、そこは夫婦間の禁断の領域。あれこれ詮索するのは野暮とばかりに、これまで多くは語られて来なかった。でもね。だからこそ気になっちゃうのが人の性♡。ハマちゃん&みち子さんの「合体」とはいかなるものか……。イヒヒヒ、興味本位で……、い、いや、真面目に検証してみたい。
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『釣りバカ日誌』全22作さんぽ~ハマちゃんちとみち子さんが暮らした品川浦・羽田・金沢八景を歩く~
止まらない円安、上がる物価、上がらない賃金……とかく世の中、暗い話題ばかり。そんな浮き世の憂さをスカーッと晴らしてくれるのがコレ!国民的喜劇シリーズ『釣りバカ日誌』!この連載では、「釣りバカ」鑑賞に役立つ基礎知識や、ちょっと役立つかもしれないはみ出し情報、たぶん滅多に役立たないであろうマニアックネタまで、大漁、豊漁、大物も雑魚も盛り合わせで直送します。初回は主人公·ハマちゃんの自宅の所在地がテーマ。どんな釣果が上がるかお楽しみ。とりあえずは元気に歩こうぜー!
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盛り場の名前、屋号。昭和20年代から昭和40年代にかけての飲み屋街の地図から感じる、「秘めた熱」
慕情、夜の蝶、キャバレーゴールデンダイス、バー夜行列車、カフェー野ばら。……こういった系統の屋号、お嫌いでしょうか? これらはすべて、実在した店の名前です。
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【東京ひとりさんぽ】新宿 ~繁華街の静寂を楽しむ~
世界有数の乗降客数を誇り、にぎわい絶えぬ街並み。そんな新宿では、ふとしたところで静寂と出合う。喧噪の中でエアポケット的に存在するそれらは、多様性が育んだ新宿の進化の歴史に深く関わっていた。
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さよなら、僕らの岩波ホール。今はただ、ご苦労さまと言おう
今では当たり前になったミニシアターや単館上映のパイオニアとして、国内外の良質な映画を見せてくれた「岩波ホール」が、去る2022年7月29日、54年の歴史に幕を閉じた。こんな日が来るとは思わなかったのに……。
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ヴィーナスフォートに岩波ホール、アンナミラーズ高輪店……2022年夏までに姿を消した風景
日々、街の表情が大きく変化する東京。2006年、私はふと思い立って、消えていく風景を写真に収めることにしました。「消えたものはもう戻らない。みんながこれを見て懐かしく感じてくれたらうれしいな」とそれくらいの気持ちで始めた趣味でした。そんな、東京から消えていった風景を集めた「東京さよならアルバム」。今回は第18弾として、2022年2月~8月に消えていった風景を紹介します。 写真・文=齋藤 薫
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墨田区に新たなミニシアター『Stranger』が誕生!
墨田区・菊川に、ミニシアター『Stranger(ストレンジャー)』が2022年9月16日に新しくオープン。場所は地下鉄新宿線の菊川駅から徒歩1分、新大橋通りと三つ目通りの交差する大通りに面している。映画とは程遠いイメージの場所に、なぜ? 7月下旬、まだ工事中の劇場内にて、チーフディレクターの岡村忠征さんに話を伺った。
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【田中圭インタビュー】田中圭、犬と歩いた亀戸 ~洗練され過ぎない街が心地よくて~
幼い頃から亀戸で育った俳優・田中圭。学校から帰ると、愛犬「ちょこ」のお散歩と銭湯に行くのが日課だったという高校時代。2022年8月19日公開の映画『ハウ』で、田中さん演じる主人公・民夫との絆を演じた俳優犬ベックとともにご登場です。
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「デコトラ」は、真夜中まで家族のために走る男たちの“動く自分の城” だった
助兵衛で気が短いが情に厚い、ダボシャツに腹巻姿の星桃次郎が、愛車・一番星号を駆るロードムービー『トラック野郎』。ギラギラに電飾をつけた「デコトラ」のインパクトは今も強烈で、ファンも多いと思います。私は、桃次郎を演じた若き日の菅原文太を見ると、どうしても父を思い出してしまうんです(見た目は松方弘樹似でしたが)。父もまたトラック野郎で、のちに小さな運送屋をおこし、死ぬまで運送の世界にいました。若い頃に東京に出て、ここに書けないような日々を送っていたようですが……母と出会い、不良暮らしはほとんどやめ、おとなしく郷里にかえりトラックにのったのです。理由は、私が生まれたからです。※写真はイメージです
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ジョイフル三の輪は名ロケ地! 『金八先生』に『万引き家族』、CMの撮影も数知れず
都電荒川線の、三ノ輪橋~荒川一中前の線路に並行するアーケード商店街・ジョイフル三の輪。実は昔からテレビ番組やCM、映画などにちょくちょく登場してるって知ってた? 名ロケ地っぷりをリポートします!
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『ドラゴンボール』はどうして永遠の名作にならなかったのか
挑発的なタイトルになりました。でもそうじゃないですか?『ドラゴンボール』を週刊少年ジャンプ連載時、最終回まで読んだ人ってどれぐらいいます? 『ドラゴンボール』は1984年の終わり、週刊少年ジャンプで連載スタートした。作者の鳥山明は前作『Dr.スランプ』で社会現象レベルのヒットを飛ばしていたため、集英社の大きな期待とプレッシャーの中の船出だった。どんな願いも叶えてくれるという7つのドラゴンボールを集めようと、主人公の孫悟空が世界中を冒険する当初のコンセプトは、天下一武道大会で大きく道筋が変わる。悟空が天下一武道大会でピッコロ(息子)に勝った後、ベジータたちとの戦いでこのマンガは最大のピークを迎える。次のフリーザとの対決も盛り上がるが、黄金時代はここで終わり。未来からやってきたトランクスとセル編の途中から離れていった人は多いのではなかろうか。魔人ブウ編に至っては「ドラゴンボールってまだやってるのか」と思われていたのでは。ジャンプは「努力・友情・勝利」をキーフレーズ(さすがにもう古すぎて現代では通用しないと思う)に、特に『リングにかけろ』『キン肉マン』『北斗の拳』など、バトル系マンガ誌として部数を飛躍的に伸ばしていった。鳥山明もジャンプのこの王道路線を継承した。『ドラゴンボール』が、5年早く先に連載していた『キン肉マン』の影響をモロに受けていたことを指摘したい。この2作には類似点が多い。『キン肉マン』もやはり最強を決める大会である超人オリンピックの後、バッファローマン率いる悪魔超人が登場。ここから次の悪魔将軍までがクライマックス。バッファローマンが自らを1000万パワーと名乗ることで初めてキャラクターの強さを数値で表すようになった。『ドラゴンボール』に数値が登場したのもやはり天下一武道大会後のベジータ編だった。数値で強さを表現すれば、絵の描写で説得力を出そうとはしなくなる。読者は一時的には支持するものの、数字に頼るようになった作り手は次第に蝕むしばまれていく。(もうひとつの共通点。それまでのバトルと段違いのレベルになった途端、ギャグ風味は一掃され、シリアスさが強調される。レギュラーだった和み系の脇キャラが消えた。『キン肉マン』だとキン骨マン、イワオ、マリ、カツラの中野さん。『ドラゴンボール』だとウミガメ、ウーロン、ランチなど)。それでも『キン肉マン』は夢の超人タッグ編、キン肉王位争奪編と、ボルテージが下がることなく完走した。最終回のラストシーンも見事なものだった。しかし『ドラゴンボール』の最晩年は目を覆うものだった。鳥山明は重量級の特急列車から降りられなくなってしまった。終盤のやる気のなさは誰の目にも明らかで、敵味方問わずキャラクターのインフレ化は著しく、慢性的なワンパターン地獄に陥っていた。仕方がなかった。『ドラゴンボール』が連載終了してもジャンプの売り上げを維持できるほどのヒット作が生まれていなかった。『遊☆戯☆王』と『ONE PIECE』と『NARUTO』が現れるのはもう少し先のことだ。   
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引っ越し人生70年、吉祥寺に戻った四方田犬彦。ここは終の住処になるか
かつての本誌の名物連載「四方田犬彦の引っ越し人生」の四方田犬彦さんが、青春を過ごした吉祥寺に戻ってきた。今と昔の吉祥寺と普段の生活は、どんなものか。お話を伺うのは、現在の『散歩の達人』名物連載「失われた東京を求めて」の樋口毅宏さんだ!
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『ドライブ・マイ・カー』に描かれた東京・竹橋、銀座さんぽ【村上春樹の東京を歩く】
「自分以外のものになれると嬉しいですか」「また元に戻れるとわかっていればね」「元に戻りたくないと思ったことってないですか?」家福はそれについて考えた。そんな質問をされたのは初めてだ。道路は渋滞していた。彼らは首都高速道路で竹橋の出口に向かっているところだった。「だって他に戻るところもないだろう」と家福は言った。みさきはそれについて意見を述べなかった。(村上春樹『ドライブ・マイ・カー』より)この原稿を書いているのは2022年3月半ばのため、映画『ドライブ・マイ・カー』が米アカデミー賞でどのように評価されるかはまだ分からない。ただ、この作品がこれまでカンヌ映画祭のほか多くの映画賞を獲得した、実に優れた作品であることは間違いない。そうして、もうひとつ紛れもない事実がある。この映画の原作『ドライブ・マイ・カー』もまた、文句なしの傑作ということ。以前は『ノルウェイの森』などの長編で村上春樹さんぽをしてきたが、今回は短編集『男のいない女たち』の冒頭を飾った、この傑作短編の道程を散歩してみたい。
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武蔵野を舞台に、読書体験を映像化。映画『たまらん坂』小谷忠典監督インタビュー
3月19日から新宿K’s cinemaほか全国で順次公開される映画『たまらん坂』は、フィクションやドキュメンタリーの境界にとらわれない意欲的な作品を製作している小谷忠典監督の最新作。⿊井千次さんの小説をもとに4年の撮影期間を費やして制作されたもので、監督が客員教授を務める武蔵野大学の実習の一環として撮影が始まったという、ちょっと変わった経緯をもつ。作品の制作過程や背景、そして舞台となる武蔵野エリアについて、小谷監督に話を聞いた。
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子どもの頃うっかりテレビで観た映画で人生が決定する
うちには今4歳児がいて、暇さえあれば自分専用のノーパソを開いて、YouTubeばかり観ている。ロシアや韓国あるいは中東発の、言葉を必要としないコメディや、スーパーマリオやパックマンのパロディなど、他愛もない動画を無邪気に視聴している。うちの子だけではないようで、それら動画のチャンネル登録数はどれも10万を軽く超えている。 4歳児はテレビをあまり観ない。ママ友と話をすると、どこの家庭も似たようなものらしい。以前ネットで読んだ記事を思い出す。僕が子どもだった頃、つまり40年ほど前は、「いい子にしてないとテレビを見せないよ!」と言われた。この脅し文句は大変効果があった。そして現代は、「いい子にしてないとテレビしか見せないよ!」なのだという。頷ける話である。 僕が子どもの頃、テレビはこの世でいちばん楽しい宝箱だった。その中にはほぼすべてがあった。娯楽だけでなく、大人が隠したい秘密やいかがわしさを持っていた。当時は女性の裸も普通に見られた。そして年端もいかない子にとって、想像の埒外の世界を見せてくれるものは、決まって映画だった。 今でも強烈に目蓋(まぶた)の裏に焼き付いている。囚人服を着た綺麗でカッコいいお姉さんが、看守役の渡辺文雄の目に刃物を突き刺すシーンを。 渡辺文雄といえば毎週水曜日の夜7時半からNHKで放送していた「連想ゲーム」のキャプテン。明治生まれの祖母がお気に入りのクイズ番組だった。「くいしん坊!万才」出演後に胃薬のCMに出ていたことでご記憶の方もいるかもしれない。渡辺文雄は東大卒業のインテリ俳優で、常に知性と威厳が前面に出るがそれを鼻にかけることはなく、適度な親しみやすさを兼ね備えていた。 その渡辺文雄が目の周辺を巻いた包帯から血を滲ませながら、厳しい表情で主人公の女を恫喝する。そんな非情な面貌(めんぼう)を見たことがなかったので戦慄した。主演は梶芽衣子。映画のタイトルが『女囚70 1号さそり』と知ったのは思春期を迎えてからだ。渡辺文雄は大島渚監督作品のレギュラー出演者であり、こちらこそ彼の本業だと後に知るようになる。 夕方ふと点けたテレビで観た映画は、未来に好きになるモノの予告編になった。『ガス人間第一号』は震えながら観た。監督が『ゴジラ』の本多猪四郎で、特撮が『ウルトラマン』の円谷英二だと知らなかった。八千草薫さんによる覚悟のエンディングに僕も吹っ飛ばされた。 当時は野球中継が雨で流れると、たいてい古い映画に差し替わった。日本テレビは何か決まりでもあったのか、『ダメおやじ』をよく流した。古谷三敏原作のマンガが大好きだった。特に初期はダメおやじがカバみたいな顔をした奥さんと憎たらしい子どもたちから、ギャグ漫画の範疇を超えるほどボコボコにされる。そのダメおやじの実写版。演じるのは三波伸介。 三波伸介といえばNHK『お笑いオンステージ』。これも祖母が大好きな番組だった。伊東四郎や小松政夫との絡みに、減点ファミリーという、芸能人の子どもから話を聞きながら似顔絵を描くコーナーを思い出す。その面白さ、博学さにいつも感心していた。 今で言うと誰だろう。伊集院光かな。体型も似ているし。その三波伸介がオープニングから奥さんにほうきで叩かれる。奥さん役は倍賞美津子。世界最強と信じていたアントニオ猪木夫人だった。似てないよ! と思いつつ最後まで惹き込まれた。係長の昇級試験に落ち、転勤させられるダメおやじに付いていく、心温まるエンディング。原作と違ったホームコメディ。監督が野村芳太郎だと言われてもわからない。しかしこちらもやはり、後に松本清張原作の名作を幾つも観るようになる。
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下北線路街にミニシアターがやってくる!『シモキタ-エキマエ-シネマ「K2」』が1月20日に開館予定
小田急線東北沢駅~世田谷代田駅の地下化に伴い、全長約1.7kmの線路跡地を利用して2020年に生まれた新しいエリア「下北線路街」。カフェや温泉施設、コミュニティスペースなど続々と新施設がオープンしているこのエリアに、2022年1月20日にミニシアター『シモキタ-エキマエ-シネマ「K2」』が誕生する。コロナ禍で厳しい状況を強いられた映画界にとって、なんとも明るいニュースだ。
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ビートたけし『浅草キッド』を聴きながら六区とフランス座周辺の路地を歩いてみた。【街の歌が聴こえる・浅草編】
映画『浅草キッド』が話題である。その舞台は浅草、中でも浅草エンターテインメントの中心地「六区」である。曲がりくねった路地に吹く「六区の風」を感じながら、歌とともに浅草の栄枯盛衰を辿ってみたい。
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ギンレイホールにともるキネマの灯~映画好きによる映画好きのための映画館~
昔ながらの名画座の風情を保ちつつ、今も前進を続けるギンレイホール。力強くともされるキネマの灯に映画ファンが集う。未来へ怯まず進むその思いについて館主の加藤忠さん、支配人の久保田芳未さんに聞いた。※後日追記:ギンレイホールは2022年11月27日、たくさんの方に惜しまれながら、その歴史に幕を下ろしました。
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『ハルノヒ』を聴きながら、野原ひろしがみさえにプロポーズした北千住を歩いてみた。【街の歌が聴こえる・北千住編】
最近はビールのCMでもよく流れている『ハルノヒ』って、じつは、2019年に公開されたクレヨンしんちゃんの映画の主題歌なのだな。歌詞の冒頭にでてくる北千住駅のプラットホームは、しんちゃんの父・野原ひろしが妻のみさえにプロポーズした場所だったという。
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あなたの「昭和40年代男子」チェック~特別企画 『大江千里と渡辺美里って結婚するんだとばかり思ってた』発売記念~
雑誌『散歩の達人』の連載「失われた東京を求めて」のバックナンバーを「さんたつ」でも配信していくことになりました。今回は、2020年4月号、連載をまとめた単行本『大江千里と渡辺美里って結婚するんだとばかり思ってた』が発売された当時のものです。どうぞお楽しみください!
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音楽評論家・宮治淳一にきく、加山雄三とサザンを生んだ音楽の街・茅ケ崎と「湘南サウンド」の深い関係
今やサザンオールスターズが街の象徴の茅ケ崎。サザン以外にも加山雄三からSuchmosまで街に関わりの深いミュージシャンは非常に多い。茅ケ崎在住の音楽評論家にそのワケを聞いた。
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細田守監督新作公開の度に見たくなる『時をかける少女』。その聖地、哲学堂・中井・面影橋を主人公真琴と歩く
2021年夏の最注目映画といえば『竜とそばかすの姫』の名が上がるだろう。『サマーウォーズ』などで知られるヒットメーカー細田守監督の最新作だ。爽やかさと切なさ、そしてどこか懐かしい雰囲気が同居する細田映画は国内外でも評価が高いが、彼の作品が公開される度につい見直したくなる作品がある。それが細田守監督の大出世作『時をかける少女』だ。この映画は2006年に公開されたアニメーション長編。筒井康隆の同名小説から約20年後を舞台として再構築されたオリジナルストーリー。クチコミで広がり瞬く間に話題となったが、公開当初はわずか6館のみの上映だったというから驚きだ。その完成度からじわじわと人気が高まり、気づけば8カ月という超ロングランヒットを記録。あらゆる映画賞を獲得した。原作からとられたタイムリープという不思議な世界観、主人公・紺野真琴とクラスメイトの切ない恋、そして後の細田作品にも踏襲されてゆく映像美は多くの人の心を掴んだ。もう十数年も前の映画だが、その舞台となった地は現存し、実際に散歩することができる。今回は主人公、紺野真琴とともに『時かけ』の聖地を歩いてみよう。
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デビュー40周年を迎えた台湾映画の巨匠 ホウ・シャオシェン作品に見る日本的風景とは? 傑作選で上映も
1980年代に「台湾ニューシネマ」と呼ばれるムーブメントを牽引し、国内外で数々の受賞作を生み出してきた巨匠、ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督。一見ニッチなジャンルに思える台湾映画だが、実は昭和世代にこそ懐かしい、日本との関わりがあちこちに。
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山あり海ありの大森~大森海岸エリアで、住人ならではの楽しみを発掘!【ぶらりマンション巡り】
東風に乗ってくる潮の香りにはっとした。大きなビルやマンションに囲まれていると忘れてしまうが、大森は江戸時代からノリの養殖がさかんで、ビーチは海水浴客でにぎわったという海辺の街だ。いっぽうJRの線路をはさんだ向こう側、山王エリアには小高い丘が広がり、昭和には多くの文人や芸術家が住みついた。今は都内屈指の高級住宅街となっている。地形もカルチャーも起伏に富んだ大森駅&大森海岸駅の周辺エリアを、住んでみる気持ちで散歩した。
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