『近江屋洋菓子店』フルーツポンチ
フレッシュな魅力にゾッコン!
カラフルでハツラツとした立ち姿に一目で恋をしてしまう。プラスチックの瓶にギュッと詰め込まれた果実は、すべて当日朝に大田市場で仕入れたもの。器に開け、梨を一片、次にブドウを一粒という風に口に運べば、シャキッ、プルンとはじけ、もう手が止まらない。果汁が染み出たシロップもゴクリ、ペロリだ。
『近江屋洋菓子店』店舗詳細
日・祝 10:00〜17:30/定休日:無/アクセス:地下鉄丸ノ内線淡路町から徒歩5分
地下鉄都営新宿線小川町から徒歩5分
『Pâtisserie Tante Marie(パティスリー タント マリー)』カマンベールチーズケーキ
迫力と気品を兼ね備えています
フランス・ノルマンディー産のAOPカマンベールを使用。真っ先に感じるのはその濃厚な風味だが、やがてほのかな酸味が舌になじむ。残り香は意外と可憐(かれん)。まるで物語のような展開だ。レシピは代々伝授。シェフ曰く「定番がこうも強力だと新作にも負けじと力が入ります」。
『Pâtisserie Tante Marie』店舗詳細
『神田淡平(かんだあわへい)』手焼き煎餅各種
明治17年から続けてきたこだわり
まず生地がすごい。看板の今戸焼なら一目瞭然だ。噛むごとに甘みが増し、醤油のシンプルな味付けをぐいっと引き出す。5代目の鈴木敬さんは「生地作りは国産米を製粉するところから始めます。よく寝かすことも大切」と語る。真っ赤な激辛や真っ黒なイカ墨など種類豊富なのは、遊び心がある証し。
『神田淡平』店舗詳細
『福尾商店』あんみつ&ところてん
磨き上げられた職人魂を堪能
伊豆の天草にこだわるのは、明治19年創業当時から。煮るのも、漉(こ)すのも、冷まして固まるのも、すべて店の奥にある小さな工場で行う。できたてを提供すべく作り置きは避け、そのかわり終日フル回転。味わいすっきり、舌触りはちゅるり。あんみつ460円にするか、ところてん330円にするか、お好みでどうぞ。
『福尾商店』店舗詳細
『STYLE’S C AKES & CO.(スタイルス ケイクスカンパニー)』タルト各種
てっぺんからタルト台まで完璧☆
数種のタルトを前に悩むことしばし。よし、今日はこれ!季節のフルーツ焼きタルト550円は、満載の果実もろとも焼き込んでいる。火を通すことで凝縮した旨味が、口の中をぶわっと満たす。バナナクリームタルト500円は大ぶりなバナナが覗(のぞ)く横顔に釘付け。黒糖を加えた生クリームのまろやかな甘味に、ホッと甘いため息。
『STYLE’S C AKES & CO.』店舗詳細
『亀澤堂(かめさわどう)』豆大福&神田のかの字
「美人だけど気さく」な人気者
豆大福といえば赤えんどう豆が一般的だが、白い柔肌にうっすらと見えるのは、大豆。このふっくら食感と、上品なあんこが落ち着くのだ。神田かの字は2種類あり、いずれも食べてびっくり!大納言は求肥と寒天入りで、ぷにっ。栗あんにんは無漂泊、無着色の栗が使われ、ほっこりが止まらない。
『亀澤堂』店舗詳細
構成=フラップネクスト 取材・文=信藤舞子 撮影=オカダタカオ