【地理を楽しむ箱根駅伝:大手町〜鶴見】街の変化が楽しい1区・10区を歩く
東京箱根間往復大学駅伝競走、通称「箱根駅伝」。東京から箱根という長距離を往路・復路合わせて10区間に分け、10人で襷をつなぎながら走るリレー形式のレースで、正月の風物詩といっていいだろう。スポーツとしてのおもしろさは言わずもがな、レースの展開を左右する「地理」も箱根駅伝の大きな魅力のひとつだ。土地勘があれば中継に見知った景色が映って楽しい。距離感がわかれば選手たちの“速さ”を実感できる。地形を理解すると勝負どころもより深く理解できる。さらに、コースの大もとである東海道の歴史を知れば、その道のりがより立体的に見えてくるはずだ。というわけで、箱根駅伝のコースを「散歩の達人」目線で地理的に紐解くシリーズ第1回。今回はまず、1区・10区にあたる大手町~鶴見を歩いてみよう。