『豊宏湯』地元の人が足しげく通う笑顔のたえないお風呂屋さん[石神井公園]
「お客さんに『気持ち良かった』『いい気分転換になった』と言ってもらえることが、何よりの喜び」と3代目・村山晃一さんの妻・廣美さんはほほえむ。2人が家業を継いで30年。薪炊きなど裏方に徹する晃一さん、毎日番台に上がって気さくに接客する廣美さん。「将来的に煙突はなくなるかもしれませんが、銭湯はずっと続けますよ」と晃一さん。
『豊宏湯』店舗詳細
『三原台 富士の湯』熱い湯とこだわりの庭で心と体をリフレッシュ[石神井公園]
「お前、お風呂屋さんでもやるか?」。1962年、父・富士高さんのひと声で『富士の湯』がスタートした。「とにかくお金をかけることが好きだった」と店主・大山武伯さんは振り返る。先祖代々の農地を手放し、建築費にあてた。贅を尽くした建物と庭は老舗の温泉旅館のよう。熱い湯に入り、湯冷ましがてら縁側でたたずんでいると、束の間、日常を忘れる。
『三原台 富士の湯』店舗詳細
『たつの湯』まずペンキ絵に圧倒され、次に熱い湯が好きになる[大泉学園]
お湯は熱め。慣れない人は「熱くて無理!」となるかも。そんな人に3代目・本橋正季さんからアドバイス。「うちのお風呂は外側がぬるめで、中央(男女仕切)側ほど熱い。熱いのが苦手な人は窓側から入るといい」。それでもダメなら水でうめるもよし。「息抜き、ふれあい、仲間とのコミニュケーション、何でもいい。それぞれの楽しみ方を見つけて」。
『たつの湯』店舗詳細
取材・文=津村たくみ 撮影=丸毛 透
『散歩の達人』2024年6月号より