『豊宏湯』地元の人が足しげく通う笑顔のたえないお風呂屋さん[石神井公園]
「お客さんに『気持ち良かった』『いい気分転換になった』と言ってもらえることが、何よりの喜び」と3代目・村山晃一さんの妻・廣美さんはほほえむ。2人が家業を継いで30年。薪炊きなど裏方に徹する晃一さん、毎日番台に上がって気さくに接客する廣美さん。「将来的に煙突はなくなるかもしれませんが、銭湯はずっと続けますよ」と晃一さん。
『豊宏湯』店舗詳細
住所:東京都練馬区石神井町3-14-8/営業時間:15:30~23:00/定休日:水・木/アクセス:西武鉄道池袋線石神井公園駅から徒歩5分
『三原台 富士の湯』熱い湯とこだわりの庭で心と体をリフレッシュ[石神井公園]
「お前、お風呂屋さんでもやるか?」。1962年、父・富士高さんのひと声で『富士の湯』がスタートした。「とにかくお金をかけることが好きだった」と店主・大山武伯さんは振り返る。先祖代々の農地を手放し、建築費にあてた。贅を尽くした建物と庭は老舗の温泉旅館のよう。熱い湯に入り、湯冷ましがてら縁側でたたずんでいると、束の間、日常を忘れる。
『三原台 富士の湯』店舗詳細
住所:東京都練馬区三原台1-30-1/営業時間:15:00~22:00/定休日:月・火・祝/アクセス:西武鉄道池袋線石神井公園駅から徒歩10分
『たつの湯』まずペンキ絵に圧倒され、次に熱い湯が好きになる[大泉学園]
お湯は熱め。慣れない人は「熱くて無理!」となるかも。そんな人に3代目・本橋正季さんからアドバイス。「うちのお風呂は外側がぬるめで、中央(男女仕切)側ほど熱い。熱いのが苦手な人は窓側から入るといい」。それでもダメなら水でうめるもよし。「息抜き、ふれあい、仲間とのコミニュケーション、何でもいい。それぞれの楽しみ方を見つけて」。
『たつの湯』店舗詳細
住所:東京都練馬区石神井台6-19-26/営業時間:14:00~22:00(土・日は13:00~)/定休日:月・祝/アクセス:西武鉄道池袋線大泉学園駅から徒歩15分
取材・文=津村たくみ 撮影=丸毛 透
『散歩の達人』2024年6月号より
池袋から西武池袋線準急でたった13分。都心から意外と近いのに、駅からちょっと足を延ばせば、野菜、ブドウ、ブルーベリー、都内唯一の牧場まで、のどかな自然の宝庫。遠くまで旅に来たような開放感に浸れます。
108作目の連続テレビ小説『らんまん』が完結した。神木隆之介、浜辺美波という好感度抜群の2人が主役を務めた朝ドラは注目度も満点だった。だが、ドラマを見ていた人には分かるだろう。決して私たちは神木&浜辺の2人の俳優だけに見入っていたわけではない。私たちを虜(とりこ)にしたのは、彼らが憑依したといえる槙野万太郎、寿恵子の織りなす人間ドラマだった。今回は「万ちゃん・寿恵ちゃんロス」のみなさんのための、『らんまん』妄想散歩東京編だ。
ボート遊びが楽しい石神井池、水生植物が生い茂り、多くの野鳥が飛来する三宝池、武蔵野の自然が残る富士見池。石神井川で結ばれる趣の異なる3つの池をめぐる水辺散歩。途中には古社寺や城跡、古代遺跡などもあり、変化に富むコースになっている。
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