【番外編・飛びこめ“ご近所”名酒場 テイクアウト編】石神井公園『とおるちゃん』~「ぎゅうぎゅう弁当」に込められた想い~
各地にある「名酒場」と呼ばれる店を取材し、その奥深い魅力を伝えるべく始まった当連載「飛びこめ名酒場」。コロナウイルスの影響で、あまりあちこちに出歩くのもどうだろうと、僕が自宅から徒歩で行ける範囲、つまり、西武池袋線石神井公園駅付近にある、地元ならではの名酒場を取材する番外編「飛びこめ“ご近所”名酒場」が始まったのが昨年の8月。そして今、東京はまたしても緊急事態宣言のまっただ中。そこで苦肉の策として今回からスタートするのが、テイクアウトを主軸にした、「飛びこめ“ご近所”名酒場 テイクアウト編」というややこしい構造の新シリーズだ。とはいえ、今回の取材を行い、その内容は今だからこそ世に発信するべき情報だと確信した。お話を聞いたのは、世が世なら通常どおり店内飲食についての取材をしたかった大好きな店『とおるちゃん』。どこの街にでもありそうな小さな店の、誰もが同じように抱えているかもしれない苦悩。そんな状況を持ち前の明るさで吹き飛ばし、前を向いて歩んでいく。その姿に勇気をもらえるような話が次々と飛びだした。