【散歩コース】
スタート:高円寺駅はJR中央線で新宿駅から6分・170円、東京駅から23分・320円。
JR中央線高円寺駅→(1分/0.1㎞)→高円寺純情商店街→(3分/0.2㎞)→高円寺庚申通り商店街→(15分/1.0㎞)→高円寺北中通り商栄会→(6分/0.4㎞)→高円寺パル商店街(4分/0.3㎞)→高円寺ルック商店街→(12分/0.8㎞)→南中央通り→(10分/0.7㎞)→JR中央線高円寺駅
ゴール:高円寺駅からの交通は、スタート参照。
今回のコース◆約3.5km/約50分/約4700歩
アジアンファッションの最先端を!『元祖仲屋むげん堂八番組』
インド、ネパール、アジア諸国から直輸入の衣料雑貨店。象や花、フルーツなどド派手な柄の服をはじめ、クッションカバーやアクセサリーなどアイテム数は幅広い。1000~3000円前後の手頃な価格帯も魅力の一つ。
『元祖仲屋むげん堂八番組』店舗詳細
自分好みの紅茶を探せる『ティーマーケットジークレフ高円寺店』
生産地だけでなく、農園や生産者、生産方法などにこだわった各国の紅茶を直輸入している。全種類テイスティングでき、品種や飲み方を教えてもらえる。アッサム2ndフラッシュ ティーバック10袋入1296円。
『ティーマーケットジークレフ高円寺店』店舗詳細
サブカル系書籍も充実の古書店『古書サンカクヤマ』
約5000冊はあるという本は、マンガから実用書、専門書まで幅広い。客のリクエストに応えて品揃えするものもあるという。郷土玩具やおもちゃも並び、意外なお宝に出合えるかもしれない。
『古書サンカクヤマ』店舗詳細
猫だらけの空間で出合う一点物『猫の額』
猫をテーマにした絵画や食器、アクセサリーなど、200名を超える作家の手作り作品を販売する。中には猫をデザインしたギターもあり、猫好きにはたまらない。2週間ごとに作家の個展も開催。
『猫の額』店舗詳細
ディープなグルメスポット『大一市場』
40年ほど前に開業した食品市場だったが、商店が廃業したのち、ベトナム料理、各国料理、ジビエ、田舎料理、鉄板焼き、カレー、韓国料理、ラーメンなどの飲食店が後を継ぎ、今では高円寺を代表するディープな飲食店街に。
『大一市場』店舗詳細
私語禁止!本読み集中で現実逃避『読書喫茶室 アール座読書館』
路地裏の古いビルの2階にある。観葉植物で覆われた店内は、“森の中で読書”をコンセプトに、童話に出てきた古い教会や学校などを参考に造ったという。コーヒー680円~、お茶うけ220円~。
『読書喫茶室 アール座読書館』店舗詳細
高円寺の新名物!新食感の猫最中『西洋菓子 周五郎』
和の素材を取り入れた西洋菓子店。ゆめねこ5個入り1700円は、猫型の最中にローストしたアーモンドとキャラメルを閉じ込めたもの。バニラ、醤油と生クリームなど5種の味を用意。
『西洋菓子 周五郎』店舗詳細
高円寺ゆかりの著名人も訪れた純喫茶『珈琲亭 七つ森』
趣のある一軒家は、宮沢賢治の世界観が広がる。ルーから手作りするカレーは3種類。レンコンや大根などがゴロッと入った野菜カレー1485円(スープ・サラダ付き)は中辛で、コーヒー645円~との相性もよい。
『珈琲亭 七つ森』店舗詳細
【街探検】外国人旅行者も注目! 個性派店舗が勢揃いしたカオスな高円寺の商店街
高円寺は、JR高円寺駅を中心に、地下鉄新高円寺から東高円寺駅にかけて14もの商店街が連なる商店街の街だ。
北口の「高円寺純情商店街」は、作家・ねじめ正一が直木賞を受賞した同名の作品に名を借りた商店街。『高野青果』は商店街の名物店。いつでも人だかりができている。「高円寺庚申通り商店街」や「高円寺中通商栄会」では、若い人が始めた古書店やカフェなどが注目されている。
南口には200mにわたってアーケードが続く「高円寺パル商店街」があり、その先に「高円寺ルック商店街」が連なる。高円寺パル商店街は、約60年続く東京高円寺阿波おどりメイン会場の一つで、100万人もの見物客と7000人近い踊り手が集まり、夏の高円寺の風物詩となっている。高円寺ルック商店街は古着やサブカル系の店が多いのが特徴だが、『珈琲亭 七つ森』のような老舗喫茶店もあり、今と昔が仲良く同居する。
商店街ごとに特色も異なり、そのカオスな世界観は訪日外国人をも魅了している。
【街探検】高円寺に息づくフォーク& ロック文化を訪ね歩く!ライブハウスの聖地
高円寺を歩くと、楽器を持った人を多く見かける。駅前広場では、路上ライブを見ることができ、ファンの人垣も時々見かける。
高円寺は70年代初頭、吉祥寺、国分寺と並んで「三寺」と呼ばれ、フォーク&ロックの聖地としてミュージシャンが集う場所だった。その火付けとなったのが、1968年開店のロック喫茶『ムービン』。吉田拓郎や南こうせつも通ったという。
1975年には「次郎吉」(現:『LIVE MUSIC JIROKICHI』)が誕生した。開店初日のライブにはバックバンドに坂本龍一がいたという。今では伝説のライブハウスとして知られ、高円寺を代表する店だ。
現在も高円寺界隈には、パンクロッカーを中心に轟音好きが集まる『東高円寺二万電圧』、最新鋭の音響・照明システムを搭載した『KOENJI HIGH』など、20軒近いのライブハウスがある。ジャンルも多彩だからさまざまなミュージシャンが集い、その多様性が高円寺の魅力にもなっている。
取材・⽂・撮影=アド・グリーン
『散歩の達人 歩きたい人のための 東京散歩地図』より






