大久保の裏手の新名所! 都心の異界「東京媽祖廟」を台湾旅行気分で参拝
大久保駅はホームに降りた途端、ちょっとうれしくなる。新宿からひと駅隣にありながら、JR中央線の各駅しか停まらないこともあって人影はまばら、ひなびた感じが漂っている(褒めてます)。このあたりは、韓国を筆頭にネパール、ベトナム等々、エスニック料理店がひしめく新大久保エリアの西端に当たる。ホームから新宿寄りの南口への階段を降り、ガード下の改札をぬけて右手に出れば、渋い飲食店街のただ中。さらに目前の斜めに延びる小道へと踏み込むと、すぐ先に周囲とは空気を異とする朱色の屋根のど派手な建物がにゅっと突きだして見えてくる。「東京媽祖廟(とうきょうまそびょう)」である。在日の台湾人の方々が心のよりどころにと建てた、道教の立派な寺院である。