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子どもの頃うっかりテレビで観た映画で人生が決定する
うちには今4歳児がいて、暇さえあれば自分専用のノーパソを開いて、YouTubeばかり観ている。ロシアや韓国あるいは中東発の、言葉を必要としないコメディや、スーパーマリオやパックマンのパロディなど、他愛もない動画を無邪気に視聴している。うちの子だけではないようで、それら動画のチャンネル登録数はどれも10万を軽く超えている。 4歳児はテレビをあまり観ない。ママ友と話をすると、どこの家庭も似たようなものらしい。以前ネットで読んだ記事を思い出す。僕が子どもだった頃、つまり40年ほど前は、「いい子にしてないとテレビを見せないよ!」と言われた。この脅し文句は大変効果があった。そして現代は、「いい子にしてないとテレビしか見せないよ!」なのだという。頷ける話である。 僕が子どもの頃、テレビはこの世でいちばん楽しい宝箱だった。その中にはほぼすべてがあった。娯楽だけでなく、大人が隠したい秘密やいかがわしさを持っていた。当時は女性の裸も普通に見られた。そして年端もいかない子にとって、想像の埒外の世界を見せてくれるものは、決まって映画だった。 今でも強烈に目蓋(まぶた)の裏に焼き付いている。囚人服を着た綺麗でカッコいいお姉さんが、看守役の渡辺文雄の目に刃物を突き刺すシーンを。 渡辺文雄といえば毎週水曜日の夜7時半からNHKで放送していた「連想ゲーム」のキャプテン。明治生まれの祖母がお気に入りのクイズ番組だった。「くいしん坊!万才」出演後に胃薬のCMに出ていたことでご記憶の方もいるかもしれない。渡辺文雄は東大卒業のインテリ俳優で、常に知性と威厳が前面に出るがそれを鼻にかけることはなく、適度な親しみやすさを兼ね備えていた。 その渡辺文雄が目の周辺を巻いた包帯から血を滲ませながら、厳しい表情で主人公の女を恫喝する。そんな非情な面貌(めんぼう)を見たことがなかったので戦慄した。主演は梶芽衣子。映画のタイトルが『女囚70 1号さそり』と知ったのは思春期を迎えてからだ。渡辺文雄は大島渚監督作品のレギュラー出演者であり、こちらこそ彼の本業だと後に知るようになる。 夕方ふと点けたテレビで観た映画は、未来に好きになるモノの予告編になった。『ガス人間第一号』は震えながら観た。監督が『ゴジラ』の本多猪四郎で、特撮が『ウルトラマン』の円谷英二だと知らなかった。八千草薫さんによる覚悟のエンディングに僕も吹っ飛ばされた。 当時は野球中継が雨で流れると、たいてい古い映画に差し替わった。日本テレビは何か決まりでもあったのか、『ダメおやじ』をよく流した。古谷三敏原作のマンガが大好きだった。特に初期はダメおやじがカバみたいな顔をした奥さんと憎たらしい子どもたちから、ギャグ漫画の範疇を超えるほどボコボコにされる。そのダメおやじの実写版。演じるのは三波伸介。 三波伸介といえばNHK『お笑いオンステージ』。これも祖母が大好きな番組だった。伊東四郎や小松政夫との絡みに、減点ファミリーという、芸能人の子どもから話を聞きながら似顔絵を描くコーナーを思い出す。その面白さ、博学さにいつも感心していた。 今で言うと誰だろう。伊集院光かな。体型も似ているし。その三波伸介がオープニングから奥さんにほうきで叩かれる。奥さん役は倍賞美津子。世界最強と信じていたアントニオ猪木夫人だった。似てないよ! と思いつつ最後まで惹き込まれた。係長の昇級試験に落ち、転勤させられるダメおやじに付いていく、心温まるエンディング。原作と違ったホームコメディ。監督が野村芳太郎だと言われてもわからない。しかしこちらもやはり、後に松本清張原作の名作を幾つも観るようになる。
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駒沢大学駅の居酒屋『SUIREN(スイレン)』の奇跡の看板猫・トムくん
看板猫を求めてやってきたのは駒沢にある『SUIREN(スイレン)』さん。駒沢大学駅から徒歩3分ほどのお店です。こちらの看板猫さんはどんな子なのでしょうか。
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構図で魅せる、ワンランク上の料理撮影〜スマホでも「旨そう!」と言わせる写真術
料理専門の写真教室を開くプロのカメラマンがスマホでもうまくいくテクニックをこっそり伝授。今回は構図についてのお話。構図作りのポイントはカメラででも、スマホででも同じことが言えます。スマホだから特別こうした方がいいということはなく、構図作りが理解できれば様々な撮影に役立ちます。
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向島の長屋迷路と写真家・中里和人の22年間
2000年のアートイベントに参加以来、向島と切っても切れない間柄となった写真家・中里和人。長屋、植物、工場、煙突、路地……写真家が見つめ続けてきた天然の下町風景、22年の記録。
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高田馬場に演芸場『ばばん場』新開場!山手線沿線で一席伺います
高田馬場駅のバスターミナル側に出て、大小の飲食店ひしめく早稲田通りからちょいと左に折れると、さっきまでの喧騒が一気に消える神田川沿いの道。戸田平橋を渡って、再び穏やかな川沿いを少し歩くと、斜めに折れる細道に立つシンプルな低層ビルに、目指す『ばばん場』の看板が見えた。
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『いいだばし萬年堂』の赤飯そっくりな蒸し菓子「御目出糖」に見る遊び心。
『いいだばし萬年堂』といえば、お赤飯そっくりな蒸し菓子「御目出糖(おめでとう)」。名も形もめでたい和菓子なだけに、おめでたくないときには買いづらい。そんなときには同じ製法でつくられる抹茶味の「茶の香糖(ちゃのかとう)」や「ありが糖う(ありがとう)」を選べばいい。ひなまつりの時期には、ひし餅形に仕立てた「三段高麗餅」もある。いつだって、この蒸し菓子を楽しめる。
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【書評/サンポマスター本】『風景印ミュージアム』古沢 保 著 ほか4冊
『散歩の達人』本誌では毎月、「今月のサンポマスター本」と称して編集部おすすめの本を紹介している。街歩きが好きな人なら必ずや興味をそそられるであろうタイトルが目白押しだ。というわけで、今回は2022年2月号に書評を掲載した“サンポマスター本”4冊を紹介する。
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純烈リーダー・酒井一圭に聞く、思い出のスーパー銭湯~館内着で育んだ“純子”と”烈男”とのメモリアル~
ある時は、大江戸温泉物語の幕間舞台で。またある時は健康センターの大広間で。お風呂屋さんからブレイクしたスーパー銭湯アイドル「純烈」。館内着で育んだ“純子”と”烈男”とのメモリアル。
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鉄道好き少年の強い味方!東向島『東武博物館』の見どころを鉄道好き目線で徹底レポート!【ユータアニキの鉄道散歩】
さあ2022年はじめてお届けする、ユータアニキの鉄道散歩。今回は墨田区にあります「東武博物館」にお邪魔してきました! こちらの博物館、東武スカイツリーライン東向島駅の隣で、雨の日や寒い日でもラクラクアクセス、安心快適な鉄道ミュージアム。実は近頃よく同じ世代の子どもを持つパパさんから「休日は子どもと『東武博物館』へ行くのが定番」という声をよく耳にしていて、僕も何回か行ったことはあるものの、その魅力が改めて気になっていました。ということで早速東向島に向かいましょー!
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いちご大福はこうして和菓子の定番になった。曙橋『和菓子処 大角玉屋』のいちご豆大福。
今でこそ、いちご大福は違和感なく和菓子の定番の座に収まっているけれど、かつては奇抜な存在だった。1980年代にいちご大福ブームを牽引し、いちごを入れた豆大福と共にバブル期を駆け抜け、いちご大福を定着させた立役者が、新宿住吉町の『和菓子処 大角玉屋(おおすみたまや)』だ。
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【書評/サンポマスター本】『神林先生の浅草案内(未完)』神林桂一 著 ほか4冊
『散歩の達人』本誌では毎月、「今月のサンポマスター本」と称して編集部おすすめの本を紹介している。街歩きが好きな人なら必ずや興味をそそられるであろうタイトルが目白押しだ。というわけで、今回は2022年1月号に書評を掲載した“サンポマスター本”4冊を紹介する。
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公園に残存する国内初の常設型西洋式競馬場「根岸競馬場一等馬見所」。
新年早々の根岸森林公園は、数日前に積もった雪が広場に残り、子供たちが雪やボールで遊び、笑い声の絶えない憩いの場となっています。時刻は西日が眩しい夕刻時。子供たちの歓声の向こうに、背の高い建造物のシルエットが逆光の光から浮かび上がります。公園内には不釣り合いなほど巨大な建造物。近づいてみると、柵に囲まれて入れない廃墟です。いよいよ不思議な光景に出会しました。正体は「根岸競馬場一等馬見所」。そう、ここは競馬場の跡地だったのです。
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飯田橋駅130年の歴史を歩く~江戸もバブルも感じる多層的な歴史の街~
地下鉄4路線とJRが交わる都心交通の要衝のひとつ、飯田橋駅。2020年のホーム移設と西口駅舎リニューアルで変貌を遂げたが、過去を遡りつつ周辺を歩くと、その歴史の豊かさに驚くはずだ。
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古今亭菊之丞がつなぐ神楽坂と落語のえにし~丞さま、小粋な街で問わず語り~
落語界屈指の着物姿が似合う噺家、古今亭菊之丞さんは、神楽坂で落語会を続けている。粋とモダンが交錯(こうさく)する伝統の街との浅からぬ関係を、ちょいと披露してくれた。
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下北線路街にミニシアターがやってくる!『シモキタ-エキマエ-シネマ「K2」』が1月20日に開館予定
小田急線東北沢駅~世田谷代田駅の地下化に伴い、全長約1.7kmの線路跡地を利用して2020年に生まれた新しいエリア「下北線路街」。カフェや温泉施設、コミュニティスペースなど続々と新施設がオープンしているこのエリアに、2022年1月20日にミニシアター『シモキタ-エキマエ-シネマ「K2」』が誕生する。コロナ禍で厳しい状況を強いられた映画界にとって、なんとも明るいニュースだ。
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埼玉県加須市『理容あいりがっと』の看板猫、エースちゃんたち
今回訪れたのは埼玉県加須市。看板猫がいると聞いてやってきたのはこちらのお店。かわいらしい建物におしゃれな庭のある『理容あいりがっと』さんだ。
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ビートたけし『浅草キッド』を聴きながら六区とフランス座周辺の路地を歩いてみた。【街の歌が聴こえる・浅草編】
映画『浅草キッド』が話題である。その舞台は浅草、中でも浅草エンターテインメントの中心地「六区」である。曲がりくねった路地に吹く「六区の風」を感じながら、歌とともに浅草の栄枯盛衰を辿ってみたい。
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JTと紅櫻蒸留所が共同でオリジナルクラフトジンを開発。Ploom Shopで無料提供中。
JTと北海道初のクラフトジン蒸留所である紅櫻蒸留所がオリジナルクラフトジンを共同開発した。これは、JTの高温加熱式たばこデバイス「プルーム・エックス」用たばこスティック「メビウス・オプション」2銘柄の発売を記念したコラボレーション企画。紅櫻蒸留所の代表ブランド「9148」#0101をベースとし、「メビウス・オプション」の2銘柄それぞれとより味わいの個性を引き立てあう組み合わせ(マリアージュ)となるよう2種のレシピでクラフトジンを仕上げた。
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木・金だけ!力強くも繊細な皮むきこし餡入りの豆大福。新橋『文銭堂本舗』
豆大福は餅菓子店のものだけにあらず。上生菓子が主力でも豆大福も作るという和菓子店は少なくない。新橋の『文銭堂本舗』もそんな和菓子店のひとつだ。上生菓子や最中がメインの同店で豆大福を作る理由は、地域で愛される「街の和菓子店」としての矜持。曜日限定の豆大福を求めて、いざ新橋へ!
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大森のおすすめ居酒屋10店。行きつけにしたくなる居酒屋はここで決まりです!
東口はバスロータリーが広がり開放的な印象がある一方、西口は飲食店やスーパーなどの店が軒を連ね、どこか懐かしくレトロな空気感が流れる。様々な顔を見せる街・大森には、ディープな店が立ち並び、行きつけにしたくなる名居酒屋がずらり。仕事終わりから休みの夜まで、大盛り上がりしても良し、ゆっくり時間を使うも良しの10軒をご紹介。
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