「この世の地獄だよ」

お酒を覚え始めた大学生の頃、先輩に「二日酔いってどんな感じですか?」と聞いた時の返事だ。その言葉を聞いて以来、「今の気分は、地獄か否か」で二日酔いかどうかを判断していたが、当時は体力もあったのか、該当することはほとんどなかった。

そんな私も社会人になり、飲んだ翌朝は最悪の目覚めを迎えるのが日常化した。頭痛、関節痛、吐き気、胃痛……体調不良のオンパレードで、まさに生き地獄だ。二日酔いの朝を迎えるたびに、「この世の地獄」というフレーズがいつも頭のなかでこだまして、それがさらに私を苦しめた。金曜夜の飲酒の二日酔いを、日曜まで引きずることもあった。もはや三日酔いだ。

衝撃の出合いと決別(二日酔い)

最近はというと、思いっきり飲んでもわりかしスッキリ目覚められるようになっている。一体何がそうさせているのか。そう、「ミラグレーン錠」である。錠剤タイプの飲み薬で、大手ドラッグストアなどでは取り扱われておらず、限られた販売店のみで購入できる。友人に勧められて仲間内で試したのだが、これがすごかった。

その日私は昼から深夜まで飲み翌昼に帰宅、睡眠もそこそこに再び夕方出かけて朝まで飲んでいたのだが(バカすぎる)、いつも終盤になると徐々に襲ってくるはずの頭痛が起きず、気分も悪くならなかった。もちろん目覚めもいい。これまで試してきた「二日酔い対策」を謳(うた)う商品とは桁違いに効果が感じられた。いたく感激し、身の回りの悩める酒豪たちにも勧めていると早速、某『散歩の達人』編集長も試してくれたようで、休日に「ミラグレーン、すげー」とひと言だけ連絡がきた。その報告を週明けまで待てないくらい感動したのだろう。

勢い余ってミラグレーン錠の発売元である日邦薬品工業株式会社に話を聞いてみた。ミラグレーン錠は1958年から発売されていて、なんと2024年で67年目。売り上げはずっと右肩上がりだが、爆発的に伸びたのはここ数年で、居酒屋店員やホストからの口コミとSNS・YouTube効果で一気に広まったそう。大々的な広告宣伝をしていないにもかかわらず、今や入手困難になるほどだ。私が最近購入した時も「品薄だったんだけど、やっとたくさん入荷したのよ〜。ラッキーね♪」と薬剤師のおばちゃんに言われた。

ミラグレーン錠の販売店には、のぼりやPOPがあることが多い。取り扱う薬局一覧はホームページで確認できる。
ミラグレーン錠の販売店には、のぼりやPOPがあることが多い。取り扱う薬局一覧はホームページで確認できる。

なんでこんなに効くのかと単刀直入に聞いてみると、「6種類の強肝成分とビタミン類がバランスよく配合されており、この処方が他メーカーでは真似できないポイントかもしれません」とのこと。生薬成分のゴオウなどを含んでおり、これらの成分が肝臓の働きを助けるから効果を実感しやすいらしい。

お酒を飲まない人にも、知ってほしい

話を聞き進めると、さらに驚きが待っていた。「その効果は、二日酔い対策だけではないんです」。お酒を飲まなくても、肝臓の数値が悪く病気になる人はいる。肝臓にはさまざまな働きがあるが、病気になっても症状が出にくい。ミラグレーン錠は肝臓の働きを助ける効果があるので、二日酔い対策の頓服薬としてだけでなく、肝臓が気になる人にももっと広まってほしい。そして、みんな健康で長生きしてほしい……そんな思いを聞いて、図らずも胸が熱くなる。コンビニやネットで気軽に薬が買える時代に、正規取扱店でのみ購入できる形を取っているのも、一人ひとりの体に合わせて店頭で相談しながら薬を購入してほしいという思いがあるからなのだ。

年齢を重ねるごとに狭まる自分のキャパシティに向き合わなければならないと思いつつ、気づけば飲みすぎて後悔する。私はミラグレーン錠に出合い、そんな日々を脱却し始めた。痛飲が日常となっている酒豪たちも、お酒は飲まないけど肝臓の数値が気になるという人も、ぜひ一度試してほしい。当然だが、羽目を外しすぎることはないように!(自戒を込めて)

ミラグレーン錠(第3類医薬品)

【効能・効果】二日酔、流行性肝炎、脂肪肝、肝硬変症、黄疸、アルコール中毒、薬物中毒、自家中毒

私の二日酔い対策セット。薬局でもらったピルケースを愛用している。ビタミン剤や胃薬も携帯する徹底ぶり。
私の二日酔い対策セット。薬局でもらったピルケースを愛用している。ビタミン剤や胃薬も携帯する徹底ぶり。

取材・文・撮影=近藤かおり(『散歩の達人』編集部)
『散歩の達人』2024年1月号より